・・・をちょっと思い出したので、忘れないうちに書いておきます。
むかし働いていた会社の、ちょっと仲の良かった年上のパートさんが10代の頃、テンプターズの大ファンで、萩原健一さんの追っかけをやっていたそうです。
で、萩原健一さんの実家は埼玉県の大宮かどこかだったらしいのですが、その人の家は足立区なので、探し回ったあげくに、ついにその実家を突き止めたのだとか。
それで、追っかけ仲間とふたりして実家に押しかけたんだそうです。
まあ、こういう場合、ファンならば「ここがショーケンの実家なのね!」というだけで大満足だと思うのですが、ふたりで家を眺めていると玄関がスッと開き、中から女性が出て来たんだそうで・・・
「あの、どなたさまですか?」
と聞かれたので
「萩原健一さんの大ファンなんです」
と素直に答えたところ
「まあ、それはどうもいらっしゃいまし。萩原健一の母でございます。お茶でもいれますから、どうぞお入り下さい」
と、中に入れてもらったんだそうです。
まあ、大ファンの萩原健一さんの自宅に上げてもらって、お母様にお茶をごちそうになるというだけでファンとしては有頂天だと思うのですが、お茶をいただいていると・・・
「今、参りますので」
えっ???
・・・・・・・と、あ然としていると
「こんにちは。どうもようこそ」
と、なんと萩原健一さんご自身が入って来て、一緒にお茶を飲みながらおしゃべりをしたんだそうです。
もちろん、ご本人は夢見心地だったでしょうが、その時の萩原健一さんは礼儀正しく、言葉遣いもていねいで、絵に書いたような好青年だったんだとか。
僕にしたら、どうしても「ちょっと危ない人」というイメージがあると言うと、そのパートさん
あれはね、ショーケンを演じてるのよ
と笑っていました。
だとしたら萩原健一さん、生涯を通して「ショーケン」を演じ切ったのでしょうね。
・・・でも、今じゃ絶対考えられない話だな(笑)
※.萩原健一さん(画像はお借りしました)