原田左之助 | またしちのブログ

またしちのブログ

幕末史などつれづれに…

浅野薫の話を終わらせてからにしようと思っていたのですが、今日ほぼ一日かけて作ったし、せっかくなので原田左之助のコラージュ写真を先に発表したいと思います。

 

実は原田左之助の再現は、以前から何度もトライしていました。左之助の場合、本人が美男であったとする証言が残っている他、弟の半次も写真こそ残っていないものの目が大きくて色白で鼻の高い美男子だったという逸話が残っていることもあり、美男子であったことは間違いないようです。

 

なかなか怜悧な男で、子供心にも美男であったと覚えております。

 ~内藤素行『史談会速記録』

 

原田は気短でせかせかした男でした。二言目には「斬れ斬れ」と怒鳴りましたが、これもいい男でした。

 ~八木為三郎老人壬生ばなし『新選組遺聞』

 

 

更には実の息子・茂の写真も残っているので、再現するのは容易かと思っていましたが、これがなかなか難しい。美男じゃなくても良いなら簡単に作れるのですが、やはりそこは外せません。ただ、息子の茂ですが、残された写真をみると母親のまさにソックリです。母親にソックリだという事は、逆に父親の左之助にはあまり似ていないのではないかとも思えます。

 

また、茂氏はちょっとご立派な体格なので、たとえば目尻が下がっているところ、唇が厚いところなどは親からの遺伝ではなく、ご自身の肉付きの良さから来ているのではないか、と思われます。

 

こういった点と、先述の弟・半次氏の「鼻が高い」という特徴などを考慮し、再現したものがこれです。

 

 

 

・・・なんかもう、茂さんの面影がほとんど残っていませんが(笑)

 

いろいろと修正して出来た顔を、例によって『新選組血風録』の沖田総司(演・島田順司)の頭部の画像にはめ込んでから髪などをあらたに書き込み、そうして出来た頭部を古写真に重ね合わせて合成しました。ちなみに首に巻いているのは手ぬぐいです。また、お腹が出ているように見えるかも知れませんが、これは腰を少しひねっているからです。

 

なかなか美男に出来上がりはしましたが、さすがにここまで修正してしまうと、もはや写真には見えませんよね(笑)

 

そのモデルとなった左之助の忘れ形見、原田茂とその母まさです。並べてみるとソックリだと思うのですが、今回いろいろといじってみると、実際は特徴的な鼻がソックリではあるものの、目や口はかなり違う形をしている事に気づきました。

 

 

 

案外、茂と左之助はよく似ているのかも知れません。

 

 

ちなみに、下の画像が息子・茂の顔を素材にして作成した原田左之助の顔の「オリジナル」です。これを島田順司さんの頭部や古写真の胴体と合成したわけですが、なるべく不自然にならないように写真の濃淡や鮮明度を調整するため、どうしても作業を重ねるごとに画像がどんどん薄くなってしまいます。