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LA日記:最新の演劇法をロスより世界へ

演劇講師、舞台演出家。 ロス在中。 ママ業失格なのにも関わらず、出来のいい息子を自慢しております。  

2週間ぶりのブログです。 
やはり、時間の分配があまり器用ではないのでしょうか、公演の2週間前になると ”あいつはお隠れしちまう”とむかしから言われていました。 

今回は ”旗揚げ公演”ですのでいままでのワークショップ公演とは違います。 お偉いさんに招待状を出し、ロス市からの感謝状をいただく儀式、そしてありがと宴会を催します。
旗揚げ公演は実は去年の9月を予定していたのですが、もう1つの劇団 ”New Rose Ensemble”のフェスティバルの開催、またありがと会の団員が Iki productionさんの”現”という作品に参加していたため 今年の母の日までと延期を決定しました。

アリガト会の目的は アメリカで日本文化をプロモすること。 私たちが本物の伝統芸能の物まねをするのではなく、ただ単に日本の本物の芸能へのアメリカからの架け橋になれればいいな、と思い立ち上げた劇団です。

でもやはりやるからには伝統を追求し、それを理解した上で自分の求めている舞台を作りたいですよね。今更、伝統芸の追求は時間がかかりすぎる、とひらきなおり東京から城谷小夜子先生を招待し1週間で手を加えていただいてます。

この人、すごい人ですよ。
先週木曜日12時着。6時に劇場でリハーサル。そして、マイケルちゃんのホームクッキングディナー10時に済まし、番場の忠太郎役の安藤義紀君と朝の2時半までリハ。
翌日金曜日は読み合わせ。 これまた朝の2時半まで。
土曜日は2時に帰宅。 日曜日は昼間に舞台稽古。 夜は7時から9時まで歌舞伎立ち回りワークショップ。 
$LA日記:心は億万長者! その後1時まで稽古をし帰宅。2時半で2人で語りました。 (こういう時間が芸人の心を豊かにするんですよ~)
今日は月曜日、すこし早めの11時に稽古を終えたのですが ”従業員役のそろいの前掛け作ろう”と1時まで娘っこ団員2名に裁縫の指揮をしていました。 幸い、ピーチャンが差し入れしてくれたおにぎりと唐揚げのおかげでみんな失神せずに遅くまでコツコツ縫っていました。

団員も偉い!!! 小夜子サンに負けず、スポンジのようにがああああと芸法を吸収しています。ネイサンがロスにはいってまだ5日目ですがぐんぐんのびています。
チャラチャラ演出家のわたしのヴィジョンを守りつつ、本物をおしえてくれる伝統芸人はいらっしゃいません。 私は日本の大衆芸能をアメリカでも大衆芸能として伝えたい。 ”人情”を伝えるには 人間味のある”役”をつくるのが始めの一歩。 多分日本人のかたには怒られるでしょう。 でも、アメリカ人が日本の劇を日本語でみて、笑って、泣いて、喜んでくれるって いいなああああ、と思います。

良い舞台を作ります!!!

本当に楽しみ!
Thank you, Sayoko - always for saving my butt!!

やはりこのような事態に私たちになにができるのだろうと考えたとき、やはり“舞台公演”なんですよね.ですから、ない頭をメンバーで一生懸命あつめて、 超過激演劇プロジェクトを始めました.

まず、朝の8時に6人の作家集合。 3つのバスケットから 1つの場所、2人の役者、3つの小道具をくじ引きし、12時までに書き上げます.
そして、11時半に役者集合。 12時から4時までリハ、4時から6時まで舞台稽古、7時に公演という勢いに任した企画です.
先週はじめて試してみたのですが皆さんガンバって6作無事に書き上げ、役者も暗記し、7時に公演を成し遂げました.

やればできるもんなのですねー。

ですからまた来月の15日に開催します. 是非、ロスにいらっしゃる方は遊びにきてくださいね.

元気で異様なスタミナのある劇団におすすめのフェスティバルです.宣伝は前もってしなければいけませんが、勢いでがああああと割と簡単にできてしまう企画です.

6作の短編を1日で製作してしまう、無理やろー、フェスティ張!!!

まず、6人の作家が朝8時に集合。

3つのバスケットから
場所を1つ
役者を2人 (エキストラを入れてもオーケー)
小道具を3つ
“くじ引き”のように ひきます.

そして 8時35分から12時までの間に書きあげ、
そのときの様子はこちらーーー








Video streaming by Ustream

私に8ページから12ページの台本をメールし、オーケーが出たら、12時までに台本を印刷して役者待ち。

役者は (20名くらい)11時半ぐらいから会場入り.
台本をみつけ相手役と黙々とリハを始めます.

12時から4時まで稽古.(4役引き受けた役者もいるのでみんなばたばたわらわらしているので4時ビッチリリハするわけではありませんよ)

4時から6時まで劇場で舞台稽古。

7時に開演. 

6作品。役者20名.監督4名で仕上げました.

中々良い作品が出て面白かったですよ.

収益金はすべて釜石市の児童・生徒への進学・就学支援のため、送ります.

アメリカ人のおともだち!ありがとう!!!
また、来週、某テレビ局に番組提案のミーティング(こちらではピッチングといいます)に参ります.

どうアメリカのテレビ制作が進むかというと。。。

まず、案を トリートメントという1ページに案をまとめ事務所に提出。 (連続ドラマやコメーディーはバイブルとうわれる登場人物の歴史と関係、状況が示された“本”を提出します)

その後、案が良ければテレビ局、もしくはテレビ局とつながりがある制作会社にミーティングを事務所が申し込みます.

いくつかの会議を通して 案が通りましたら 予算を頂き、テスト番組を制作します.
予算は5年くらい前でしたら100%いただけたのですが今は テレビ局側で30%出すから後はディールメモ (テレビ局側が番組に対して制作する興味があると示した手紙で決して契約書ではありません)を使っての頃の70%は自己負担、というのが増えてきています.

そして、パイロット・テスト番組の制作の際に有名人をできるだけいれて テレビ局に売りやすいようにします.

このご時世ですからできるだけ宣伝してくれるスポンサーさんがつきやすい作品を提案しなければいけません.

まあ、来週私が提案しにいく番組には大物役者さんは入っていないのですが エミ-賞(テレビのオスカー)を受賞した方達が関わっていますのでそれをえさにして セールスしてきます.

あああああ~。頑張りますよ!!!

私の親友ケンは テレビ番組の売り方のコーチをしています. こちらご覧ください!!!

昼の3時からよるの11時まで稽古なんて日本ではよくあること.しかし、こちらのノンユニオン(非俳優組合製作)ですと ほとんどが夜7時から11時の稽古が普通です.

日本人はやはり努力家だなー、と思うのが演出家の私がいないときでも黙々と稽古をしていることです.アメリカに役者は目を離したとたんに だらだらトークを始めてしまうのがあたりまえ。 本腰を入れてくれるのは本番当日などよくあります。

アリガト会は日本語劇団ですがアメリカ式のトレーニングを積んだ役者さんの集まりです.

”瞼の母”公演まであと、1ヶ月!!!

それにしても、日本の作品を アメリカ的なアプローチで演出するのが難しすぎる!!! 第一の違いは 西洋演劇は “個人の感性最大利用”すること。 日本はやはり、演出家、戯曲家のシモベとしての役者サン参加ですけど、それだとスターがでない! スターは “スターだからこそ”出せる味を舞台にもってこなければいけません。 ですから、スター輩出を目指す私は まず、ポジショニング・ブロッキングを確定し、台詞を役者さんが覚えてくれた時点でポリッシング、“味”を出させます. 

今回はそこで難.

日本語は難しい....特に英語を日常で話している方々は発声法が英語の口内筋肉の動きに変わってしまっているのでそれを直すことを朝一にしなければいけません.ですから、ありがと会の稽古は通常の7時半開始ではなく、3時から稽古を始めています.

日本の師匠には ”あんたはホントにあまい”と怒られるとは思いながらも “明るく、仲良く、元気よく”みんな のびのびとした 個性に溢れた団員にめぐまれてありがたいと思っています.

異国の地で、母国の文化を頑張ってひろげつづけますね!!!

Facebookをお持ちの方、ぜひ、ジョインしてください~。
http://www.facebook.com/?ref=home#!/pages/Arigato-Kai-the-Japenese-Theatre-Co/109435457047
”the book of mormon" という新しいミュージカルの クリップが送られてきました。 レビューも総絶賛。  この作品は 2011年度のトニー賞はそうなめするとおもいます。

ニューヨークにいらっしゃる方でこのミュージカルをご覧になりたかったらご連絡ください。 一般チケットはおそらく完売で購入できないとおもいますので、プロヂューサー組合をとおしてご購入のおてつだいあします。




英訳してみました.
韓国から日本語訳は 私のブログに載せてあります.
Translation of the song here:

Kashinamu (The Thorn) by Jo Sungmo

Inside of me
I only had a place for myself
And had no place for you

Inside of me
It was once filled with childish hopes
And there was no place for you to come in to rest

Inside of me
There was a endless darkness
That had taken away your place of rest

Inside of me
Is filled with unbearable pain
Like a forest of thorns

When the wind blows
The branches of thorns
Cry and shake and pierce
Tired little birds
They flew away - leaving me standing alone

When the wind blows
I am lonely
I stand and sing alone
For a long time

Inside me
There was too much of me
And I never had place for you
A place for you to come and rest

When the wind blows
The branches of thorns
Cry and shake and pierce
Tired little birds
They flew away – leaving me standing alone

When the wind blows
I am lonely
I stand and sing alone
For a long time

Inside of me
There was too much of me
And I never had place for you
無理をしないと人間はのびない、というのが私の信念です.

自分だけではなく周りを振り回し、家族、友人、劇団員には申し訳ないなー、とおもうのですが 自分を変えるより周りに忍耐づよい人を集める方が早いということに気付きました. 

心の広い優しい人、また "我”が私以上に強い人しか私に耐えられないようです。 

マイケルちゃんは夜中の2時だろうと、昼の3時だろうと(大切なおやつの時間)インスピレーションを得てしまうといてもたってもいられず スタジオに戻って 写真をとったりエッセーを書いたりしています.

ですから 私が夜遅くまで劇場で仕事をしていても文句も言いません。夜中に帰宅してもワインと軽食をだして迎えてくれる良い奥さんです.

昔の彼氏に ”自分は君とちがって1日5時間以上の睡眠が必要だ”と偉そうに 自分の怠け者の理由を語られてことがありました。 私としてはそれは かれがささいな事でも達成できない言い訳にしか聞こえなかったのですが 人様の睡眠時間に対していちゃもんをつける訳にもいかず ほっておきました.彼は役者だったのですが 別れる直前には典型的な“鬱病”の症状も出て1日12時間も寝ているようになりオーディションにもいけない状態になっていました。

繊細な芸術家とはどんなに才能のある人でも一緒にいれん、と思いアーチストとのおつきあいをするのは避けていたのですが 落ち着いた相手は写真家のマイケル・ヘルムス。 彼は "artistic neurosis" (芸術家の気性)を理解してくれる人です。

周りの役者や作家サンは性格には共通点はないものの、成功する芸術家には必ず以下の3点のパワーが備わっています。

私もワークショップを教える際はテクニックより土台である自分をこの3点に集中し磨け、という説教から始めます。

その3点とは:

精神力と集中力
体力
想像力

これらは家族のようなもので 体力と想像力があれば なんとか精神力は頑張ればうまれてくるもの、また 集中力と体力があれば、なんとか想像力というものは生まれるものです。

じつは、私はあまり体が丈夫な方ではありません. なぜか失神してしまったり(“又のお倒れ”)、喘息もちで、低血圧で朝はナメクジのように起床します. でも、ブルドーザー精神で “体は無理がきくもんだ”と言い聞かせ今まで全く支障はありませんでした.

よく、日系人の方が強制収容所で素晴らしい絵を描いたとか、牢屋で終身刑の人が傑作の氏を書いたとか聞きますがそれは厳しい環境でこの3点が試されたことに、またこの3点、特に想像力が サバイバルするために必要で強化されたからでしょう.

今のような時世だからこそ、芸術家の方達ががんばって夢と希望を日本に広げることになるでしょう.

芸人さん! 頑張って!

ちなみにこれはおとといの夜中の2時にマイケルちゃんが撮った作品です。



$LA日記:心は億万長者!