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松本さんの絵 第477◎   飛んでいる姿その2



図577   リュウキュウムラサキ


  八重山諸島でみかけるチョウです。西表島にいるようです。本土のスミナガシのようなイメージなので敏捷で採集は難しそうな気がします。これをレプリカで作ってみました。チョウアクセなのでデフォルメして後肢に左右対称に装飾ダイヤを付けてみました。写真写りは良くないですが、きれいなチョウです。

松本さんの絵 第476◎  飛んでいる姿





図576      オオミスジ  


  夏によく見かけるチョウです。どこにでもいるチョウをしおりやアクセにしてみました。飛んでいるときの姿をそのままにしてみました。チョウのしぜんな姿は新鮮味があっておもしろいです。服に着けると、飛んできたチョウが止まっているように見えます。そういう効果があるので、自然な動きのチョウを使ってアクセを作ってみます。


松本さんの絵 第475◎   にしきつばめ





図575      ニシキツバメ

   実物のニシキツバメは、たいへんきれいです。ためしにレプリカをつくります。尾状突起が3本で独特の形をしていますし、赤と黄色、しろ色みどり色が入り混じって鮮やかです。ちなみに毒をもっていますので、鳥は食べません。とげが刺さるとか、傷がつくとか、そういったことはありません。実物をもっていますが、色彩が派手で眺めていても飽きません。

松本さんの絵 第474◎ クモマベニヒカゲ





図574    高山チョウ

 奥穂高に登るルートで飛騨(岐阜県)から蒲田川の上流に沿って2200米あたりまでくると岩場にでます。その上は大小の岩が山頂に向かって延々と続きます。危険なので上がりませんがとにかくここまで来るのが大変でした。残雪と岩が見えるところまでくるとわずかに、黄色い高山の花が見られました。その花の付近で待機すると、しばらくして岩の上をとんできました。はなのミツを求めてしばらく休んでします。こんな険しい場所にしか見られないチョウです。ベニヒカゲの種で普通の人は見ることはありません。ヒカゲにいるチョウで、岩や樹林の暗闇に隠れて過ごします。太陽が出ると夏でも冷たい青空に舞います。そういうチョウなので、実物は2匹しかもっていません。写真はクリップを取り付けてしおりとして使います。

松本さんの絵 第473◎  リアルですねと言われる






図573    世界のチョウは20000種ほどいます

 本物の像をコピーしているので、実物の標本と並べても違いはわかりにくいです。もともとはチョウのコレクターですから、ほしくても手にはいらない種は多くあります。わずか数匹のチョウを採集するために海外までゆく人もいます。国内でも、絶滅危惧種のチョウは見るだけで採集する事は厳禁です。それでも。標本函に入れたい種があってもてにはいりません。何よりも一年のうちのわずかな季節に高山を登って採集したチョウは、標本を眺めているだけで、ついつい時間が過ぎてしまします。 わりきって、模造品を使うことにしました。実物のなかに入れると、かんたには本物と違いがわからなくなります。それでは本物がてにはいるまでは、模造品で埋めることにしようと思います。アクセサリーとして人にはプレゼントしていましたが、けっこう喜んでくれます。写真は国チョウのオオムラサキとカバマダラです。発色など改良したので対象を広げたいです。

松本さんの絵 第472◎  標本







図572     標本ではないのですが

 ウラモジタテハのつぎに、コヒョウモンモドキに挑戦しました。コヒョウモンもどきは絶滅危惧種で、採集できませんので、うまく出来上がると、それなりにいいものです。世界のチョウは数万種いますが、なかでも、よさそうなものを作ってゆきます。

松本さんの絵 第471◎ウラモジタテハ





図571 ウラモジタテハ

 このチョウの羽根に88の文字があります。自然のいたずらのように見えます。はね模様は棲息する土地によって、すこしずつ違っていて4種類ほどいます。本物をコレクターでもっている人は、たぶんいないので、レプリカで挑戦してみます。

松本さんの絵 第470◎現実には存在しません






図570 仮装のチョウ

 ギフの実物の画像をプラスチックに焼きつけました。色相を変えたり光沢を出したりしたものです。現実には存在しませんが、見ていて飽きないので、いろいろ作ってみました。そのほかのチョウにも挑戦してみます。

松本さんの絵 第469◎ カタクリの花がさくと、ギフチョウの季節です 








図569   わずかにちがう

 右は、従来どおり手がきで描いたギフチョウです。もともとチョウのレプリカを作成して、アクセサリーにしていました。あたらしく作成したレプリカは標本そのものから画像を撮影したものをプラスチックに焼きつけます。発色がよくないので加筆してます。本物と比べるとやや色が薄いです。安定してきたら、かなりの数のチョウに挑戦してみます。



松本さんの絵 第468◎ あすは おたちか




図568   おなごりおしや


 いまは故人ですが、かって小説家を目指した知人の作品です。同人誌で北杜夫にも会っています。北氏は斉藤茂吉の次男です。同人誌では、純文学作品を書いていました。そのころ芥川賞をとります。知人は、昭和50年ころになくなりましたが、生前、北氏について、かれは言動が奇抜で、頭がおかしかった、といってました。北氏が、純文学を書いていたときは夜と霧の隅で、悪霊など、暗くてい重たい内容でした。その後、ドクトルマンボーなどベストセラーがヒットしてからフアンになりました。手紙をだしたこともあります。ハガキで返信に、あなたは若いからもっと本を読みなさいと。そんな事もあって、読み着いたのは、井伏鱒二でした。全集から散文まで読み求めてゆくうちに、作者の魅力ある表現力にひかれました。また英文の翻訳をするときにも、単語がよくわからなくても辞書なしで、おおよその表現を類推できることに気づきました。さて、知人の在所は北海道で、親族は北洋漁船の船頭でした。航海にでると、ときに事故や、けんかで、船員が海に落ちたそうです。しけの海から寄港すると、船頭の証言があれば警察は信用しました。船の中では船頭はもっとも怖い存在だったようで、「ワニ」と呼ばれていたそうです。しかし知人は、漁業を手伝わず、東京に出て、アーティストの道をすすみました。孟宗竹に繊細な絵を彫り込んだ作品や、装飾品を外国人相手に東京ヒルトンホテルで販売しました。浮世絵の雰囲気に人気があってか結構買ってくれたようです。この作品は当時の月給の半分ほどの値段でしたが気に入って買いました。手紙の文字がすべて読めます。「あすはおたちか、おなごりおしやー」拡大したら読めるかもしれません。