長友佑都。1986年9月12日、愛媛県は西条市にて生まれる。2002年サッカー強豪校東福岡高校に進学。2005年明治大学政治経済学部に指定校推薦で入学しサッカー部に入部。2007年3月FC東京との練習試合でFC東京のフロント陣の関心を引き、5月から特別指定選手としてFC東京に加入。大学卒業を待たずしてプロキャリアを始めることを決意し、2008年在学したままサッカー部を退部してFC東京と正式に契約を結んだ。2008年5月日本代表初招集。2010年南アフリカワールドカップに全4試合左SBでフル出場。カメルーン戦のサミュエル・エトオ、オランダ戦のエルイェロ・エリアなどエースキラーとして活躍。7月14日ワールドカップでの活躍が評価され、セリエAのチェゼーナにレンタル移籍背番号は5番。2011年1月のアジアカップで全6試合フル出場。決勝では試合途中左SBから左SHにポジションを上げ、李忠成の決勝ゴールをアシストした。この活躍によって、、、
2011年1月31日、セリエAの強豪インテル・ミラノへ移籍。背番号は55番。2018年にガラタサライに移籍するまでの7年間、長友は毎シーズン刺客にポジションを奪われかけていた、、、
第零の刺客:クリスティアン・キヴ
国籍:ルーマニア
長友の前任者。09-10シーズンの3冠の主要メンバーであり長友が彼からスタメンを奪うのは容易ではないと思われた。しかしこの頃から度重なる負傷に悩まされ、次第にプレー時間が長友を下回っていき、13-14シーズンは全休。そのまま114年3月に契約解除し現役引退した。
第一の刺客:アルバロ・ペレイラ
国籍:ウルグアイ
2012年8月に加入した左利きの左SB。前所属先のポルトでは9-10シーズンのタッサ・デ・ポルトガル優勝、10-11シーズンにはヨーロッパ・リーグ、スーペル・リーガ、タッサ・デ・ポルトガルの三冠などポルトのタイトル獲得に大いに貢献し2011年夏にはチェルシーが獲得に動いたほどの選手であり加入当初は長友に強力なライバルが出現したと騒がれていた。
12-13シーズンの出場数は長友より3試合多い28試合。だが長友の方がプレーの引き出しが多く(両サイドでプレー可能、右利きの左SB)、翌13-14シーズンは90分ベンチに座る時間が続いた結果2014年冬にサンパウロにレンタルで去っていった。 現在はパラグアイでプレー。
第二の刺客:ドド
国籍:ブラジル
2014年7月にレンタルで加入した左SB。14-15シーズン開幕トリノ戦でスタメン出場。当初はロベルト・マンチーニの信頼を勝ち取りスタメンの座に収まっていたがシーズンが進むにつれて長友にスタメンを奪い返される。15-16シーズンには自分にとっても刺客となるアレックス・テレスが加入、左SBの3番手と完全に後塵を拝し、リーグ戦出場がないまま2016年1月にサンプドリアへローンで去っていった。現在はクルゼイロに所属。
第三の刺客:アレックス・テレス
国籍:ブラジル
2015年8月、当時の恩師を追ってガラタサライから買い取りオプション付きの1年のレンタル移籍で加入。ロベカルの再来、後継者と称される攻撃的左SB。マンチーニの信頼もあり長友からレギュラーの座を奪うがシーズン後半戦に入り不調に陥り、長友にポジションを奪い返される。当然買取オプションは行使されずガラタサライに返されポルトに移籍した。2020年夏に復興を目指すマンチェスター・ユナイテッドに加入。
番外の刺客:ジャネル・エルキン
国籍:トルコ
左サイドならどこでも出来るユーティリティ性でフェネルバフチェに6年在籍。ロベルト・マンチーニが獲得を熱望し、2016年6月1日に満を持してインテルにフリー移籍し4大リーグ初上陸を果たす。左サイドのスペシャリストであるエルキンは過去3名を凌駕する長友の刺客になると思われた。しかしリーグ戦開幕前にロベルト・マンチーニがフロントと対立し辞任。後任のフランク・デ・プールには完全に冷遇され、2016年8月31日にベシクタシュにレンタル移籍した。在籍期間はたったのオフシーズン3ヵ月。
そのデ・プールは11月1日に成績不振で解任。後にエルキンはデ・プールをボロクソに批判した。
第四の刺客:ダビデ・サントン
国籍:イタリア
長友と入れ替わりで放出され2015年冬に帰還。16-17シーズンは左SBを主戦場としたため長友とポジションを争うことに。ライバルと長友と第五の刺客クリスティアン・アンサルディが序盤の多くを欠場したことで難なく左SBのスタメンの座を勝ち取ったに思えたが第五の刺客クリスティアン・アンサルディの復帰によってポジションを奪われる。長友が復帰しアンサルディが負傷したことでもう一度ポジション奪取に挑むが選ばれたのは長友でした...16-17シーズンはね...
第五の刺客:クリスティアン・アンサルディ
国籍:アルゼンチン
2016年7月に加入した左サイドバックを主戦場とする守備のスペシャリスト。序盤に負傷したこともあってポジション争いに出遅れたが、11月にフランク・デ・プールの後任として就任したステファノ・ピオリに重用され長友とサントンを抑え左SBのファーストチョイスに躍り出る。しかし終盤に負傷したことで長友にポジションを奪われる
第六の刺客:ダウベルト・エンリケ
国籍:ブラジル
2017年夏にアンサルディを信頼できないスパレッティが連れてきた左SB。序盤は長友とポジション争いを繰り広げたが守備力の低さを露呈したことと長友の引き出しの多さに圧倒され後塵を拝する。ファーストチョイスの座は奪われたが...
番外の刺客その2:ジョアン・カンセロ
国籍:ポルトガル
ダウベルトと同じく2017年夏にレンタルで加入したSB。右SBが主戦場だが左SBも出来るため長友のライバルになり得ると思われたが左SBで出場したのは第22節のSPAL戦のみで22節後に長友はトルコに去っていったので長友の刺客にはなっていない。むしろダビデ・サントンの刺客。ダニーロ・ダンブロージオの控えであったが、長友が移籍してダンブロージオが左に移った為得意の右SBに定着した。シーズン終了後お金がなくてケチなインテルには買取を見送られ結果2018年6月末にユヴェントスへ移籍。2019年夏にシティがダニーロとオイルマネーで獲得した。
最期の刺客:自身の年齢
17-18シーズン第12節トリノ戦まで長友は安定した出場機会を得ていたが第13節アタランタ戦以降長友は90分間ベンチに座ってばかり。その13節から左SBのスタメンを飾っていたのは第四の刺客のダビデ・サントンであった。そしてサントンが交代する時の、謂わばセカンドチョイスはダウベルト・エンリケ。
しかしそのサントンはやらかすことが多く、それで交代するのは低い守備力で長友からスタメンを奪えなかったダウベルト。SNSやファンからはなぜ長友を使わなくなったのかと懐疑的な声が上がった。
当時の長友の年齢は31歳であり、長期的に見て長友を起用し続けるのは若手の成長に繋がらないと考えたスパレッティが長友の起用をやめたという説が有力である。
結果、長友は17-18シーズン中左SBの中では好調なプレーをしていたが急にベンチ外が増えた結果ガラタサライに去っていった。なので長友に止めを刺した刺客はいないと言って等しい
長友が移籍して以降SBは左がダニーロ・ダンブロージオ、右がジョアン・カンセロがファーストチョイスになり左右できるサントンと左のダウベルトは後塵を拝する。カンセロはローン終了後ユヴェントスに高跳びするが、サントンは2018年6月にローマへ移籍。ダウベルトは18-19シーズンも残留するがクワドォー・アサモアの控えに終始し、19-20シーズンに新たに監督に就任したサイドバック重視のアントニオ・コンテのお眼鏡にはかなわずフィオレンティーナにレンタル移籍した。20-21シーズンもレンタルで放出されスタッド・レンヌに所属。