『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』シーズン1〜2感想 | 日々是(ひびこれ)デス・ロード

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〜混迷の時代を突き進め、不良分隊!!〜


オーダー66の発令とダース・ベイダーによる分離主義勢力幹部の粛清、そして、銀河帝国の樹立によってクローン戦争は終わった。

カミーノに帰還した“不良分隊”ことクローン・フォース99のメンバー達は、周り――つまり、他のクローン達がこれまでと一変して“おかしくなっている”ことに気づく。

更には、メンバーの中でクロスヘアーだけが何か様子が変だ。

そう、クローン達は脳に埋め込まれたバイオチップが作動しているのだ。

しかしながら、クロスヘアーを除いたクローン・フォース99はバイオチップが作動しなかったようだ。

そんな中でクローン・フォース99は、なんと女性型の“特別な”クローンである少女・オメガと出会う。

そして、クロスヘアー以外のクローン・フォース99とオメガは、反逆者として帝国から追われる身となりカミーノを脱出する。

一方、他のメンバーと敵対関係となったクロスヘアー。彼は早々にバイオチップを除去し、彼なりに苦悩しながらも己の意思で帝国に尽くさんとするのだった。




完全には観ていなかったので、『スター・ウォーズ バッド・バッチ』を既存シーズン完走しました。


で、以下感想をば。



スター・ウォーズの中でもクローン・トルーパーは格好良くて好きなのですが、特に『クローン・ウォーズ』からクローン達が大好きになりまして。

所謂“レック”(←個人的にはあんま言いたくない)は勿論大好きですけど、ハミ出し野郎共の“クローン・フォース99”も当然好きなのです。

故に、この『バッド・バッチ』はめちゃくちゃ大好きになりそう…なんて思っていたら、やっぱ目茶苦茶大好きになりました!!

見応えあってすんげー面白かったです。

特にシーズン1のライロス編からシーズン2はガチで激ヤバでしたね。


物語の舞台はジェダイが鳴りを潜めた銀河帝国樹立直後の混迷極まる時代。

まだ帝国は基盤は微妙に危うく、分離主義勢力の残党もあり、各地では帝国の圧政に対する反乱の火種が燻りまくっている状態。


そんな数々の変革の真っ只中において、銀河共和国の平和の使者であるクローン・トルーパー達も否応なしに時代の渦に巻き込まれてしまっていた。

本作では、そんな時代と人の欲に翻弄され続けるクローン達の悲哀がこれでもかとたっぷりと描かれている。


オーダー66によるクローン達の傷痕はあらゆる意味で深く、クローン達は銀河共和国の後進である帝国に引き続き従う者達帝国の体制等に不信感を抱き反旗を翻す者達二極化していった。

しかしながら、帝国に従う者達の中にも兵士としてのアイデンティティしか知らない故の現実の無常さが垣間見えるのである。


「自分が持つ正義とは一体何か――?」という問いが、帝国の非情な政策の中で彼らを次第に蝕んでいく。

それは、個人的に特にライロス編で印象的だったクローンの指揮官・ハウザーもその一人だ。

彼が度重なる葛藤の末に最後に兄弟達に投げ掛けた疑問と自身の出した答えと未来への決意は非常に涙を誘う。


そして、遂に法的にお役御免となったクローン達。

チューチー議員といったクローン達の権利獲得に奔走する人物は一応は居るものの、市民にとっては基本的にクローン・トルーパーは人ではなく単なる道具に過ぎないことを暗示させる。


クローンにとっては受難の時代がやってくることは明らかだったけれど、いざ描かれた物語を観ると胸が締め付けられる。



個人的に本作で特に好きなエピソードは、先のシーズン1のライロス編、そしてクロスヘアーが初めて帝国勢力に反逆した回であるシーズン2第12話「前哨基地」。

好きなクローンに、ハウザーとメーデーが無事加わりました。

現実と向き合ったハウザー。現実と向き合い諦め気味でも頑張るメーデー。

この二人だけとってもクローンは其々別人だということがよくわかる。

メーデー、渋くてクローンでも指折りに好きですね。

渋すぎなアーマーと相まっていて。

フィギュア化希望。


で、不良分隊ではテクが一番好きです。

頭が良けりゃ腕も立つとか反則でしょ!(笑)

テク主役のレーシング回は本当に良かったし、エコー離脱に際して荒れるオメガを彼なりに諭すシーンが本当に良かった。

見つかったのはメガネだけなんで、どうか生きててほしいですよ。


オメガは、観る人によってはイライラするだろうなぁ、と思いましたね。

俺は全然大丈夫でしたけど。

籠の中の鳥だったんだからまぁこんなもんだろうな、と。

彼女は無垢というより無知なのです。

が、やはりそこはジャンゴの血筋で、シャバに出てからの進歩度合いがガチヤバで観ていて面白かったです。


拗らせ野郎のクロスヘアーは、メーデーの件にはガチギレ。

いや、お前おせーよ!!(笑)今更かよ!?(笑)

クロスヘアーは幼稚過ぎてあんま好きじゃないんですが、エコーもテクも居ない今、帰ってきてほしいかな。

そして、ごめんなさいするのよ。


てか、コマンダー・コーディですよ!

おみゃーは許されんで?

だってノリノリでオビ=ワン撃ってたじゃん!!(笑)

今更とかいう問題でねーぞ!!(笑)


そして、シーズン2は更に謎を呼ぶ衝撃のラスト!

この分だとヘムロックが宿敵になりそう。


とまあ、なにはともあれ、凄い面白いし胸に来る予想外に重たいアニメでした。

シーズン3にも期待大!!