-2020-11-28追記-
我が家の最新状況については、以下記事をどうぞー
こちらでは、Excelも公開しています。
-追記終わり-
こんばんは!
さて、ようやく我が家の仕様がようやくほぼ決まりました!
我ながら気密断熱・日射取得及び日射遮蔽については、結構突き詰めた設計に
しましたので、我が家の仕様を基にVS一条工務店を念頭に性能評価をしたいと
思います!
一条工務店を選んだのは、高断熱を狙うなら避けては通れない強敵だからですね!
これが、2x6等を選んだ方々の参考になればと思います!!
あと、前回の途中経過時点での記事についてはこちらを参照ください。
最初に言ってきます!
充填断熱のみでも、温暖地域なら十分断熱性能は確保できます!
もちろん一条工務店さんとかのカタログ上のUA値やQ値は凄いですし、色々参考になります。
ですが、実際に自分の家でシミュレーションをすると、隣の芝生は意外とそこまで青くないことが分かります!!
条件の分からないカタログスペックに踊らされる前に、気に入ったハウスメーカーや工務店があるなら、まずはそこと相談してまずは基本的な仕様を追及してみましょう!
少なくとも温暖地域なら、満足行く内容にできると思いますよ!!
さて、では最初に2x6の実用的な範囲での限界設計を定義しましょう!
要は、数字を良くするために使い勝手を悪くしたり劇的にコストアップにつながる様な事はやめましょうということですね!
ただし、限界性能なので、『50年』で元が取れそうなモノは採用しましたが(笑)
<基本仕様>
・床面積は総2階の40坪。天井高さは1階のみ2.7m
・断熱材は高性能グラスウール16Kを使用
・窓はAPW430と431を使用。ガスはアルゴンガスを使用!
(流石にクリプトンガス入りは50年でも元が取れません!)
・日射取得型が採用できる窓は、積極的に日射取得型を採用!
(重要。カタログ値のための仕様変更はしない!)
・LDKには、アホと言われてもAPW431の256cmの大開口スライディングを採用!
必要なく薄暗くはしない!!
(重要。カタログ値のために、官能性能を下げるような小さい窓は使わない!まあ、いらない窓は削りましたが)
あ、ちなみに256cmの大開口スライディングってこんなんです↓
・構造材には国産杉を採用!
熱伝導率0.087で付加断熱無しの時の欠点である熱橋対策!!
(熱橋対策の秘密兵器。いや、ほんと性能にききますし意外とリーズナブルな価格です)
・ハニカムスクリーンの影響は、APW431は以下サイトの計算式を使用して補正、一条工務店はカタログ値の熱貫流率0.6を採用
http://www.dot-p.com/file/qti-kijun2.pdf
<断熱仕様>
天井: 吹き込みグラスウール (熱伝導率0.052) 300mm(熱橋対策)
壁内部: 高性能グラスウール16K(熱伝導率0.038) 140mm
床下: フェノールフォーム(熱伝導率0.02) 90mm、フローリングは赤松30mmをカウント。
玄関土間 押し出しポリスチレンフォーム 50mm(線熱貫流率 0.55)
さて、この仕様におけるUA値は、なんと
0.295(ハニカムスクリーン有)/
0.304(ハニカムスクリーン無し)
と、ハニカムスクリーンありなら0.3を切りました!
ハニカムスクリーン無しでも0.304になりますので、下手な付加断熱有の住宅より高断熱ですね!
さて、この仕様におけるQ値はというと、『実用的な風量』における熱交換率77%を使うと
0.828(ハニカムスクリーン有)/
0.850(ハニカムスクリーン無し)
となります。
なお、寝る時とかに風量をいじって熱交換率92%とすると、
0.776(ハニカムスクリーン有)/
0.798(ハニカムスクリーン無し)
となりますので、立派な高断熱住宅ですね!!
日射取得に日射遮蔽もちゃんと考えているため、実際の性能は数値以上を確保できていると思います!!
ちなみに第三種換気だと、
1.194(ハニカムスクリーン有)/
1.216(ハニカムスクリーン無し)
となりますので、Q値基準でも温暖地域のHeat20 G3達成は困難ですね。
さて、ベンチマーク先の一条工務店のi-smart IIと比較しましょう!
まずUA値は流石の
0.196(ハニカムスクリーン有)/
0.211(ハニカムスクリーン無し)
と、ハニカムスクリーンありなら0.2を切るとは流石断熱の鬼ですね!
さて、この仕様におけるQ値はというと、前の記事でも話した通り、ロスガード90の消費電力が大きいので、
0.924(ハニカムスクリーン有)/
0.958(ハニカムスクリーン無し)
となります。
一条工務店は温暖地域では玄関土間部と浴室に断熱欠損ありますが、今回は玄関土間部のみ考慮しています。
仮に玄関土間部に断熱施工をすると、線熱貫流率は1.8から0.55に変更したとして、
0.843(ハニカムスクリーン有)/
0.876(ハニカムスクリーン無し)
になります。
ちなみに第三種換気採用の場合は、玄関土間部断熱施工なしで、
1.032(ハニカムスクリーン有)/
1.066(ハニカムスクリーン無し)
は確保しますし、玄関土間部断熱施工有なら
0.951(ハニカムスクリーン有)/
0.985(ハニカムスクリーン無し)
とQ値基準でもHeat20 G3クリアできるので、可能ならダクト式第三種採用のi-smart2とか超面白そうなんですけどねぇ
2x6位の性能があるならば、UA値0.3-Q値0.9~1.0を目指せることが分かったかと思います。
温暖地域でHeat20 G3クラスのQ値を取れるなら、ほとんどのケースで十分だと思います。
充填断熱とか高性能断熱材とかクリプトンガス入りトリプルガラスとか、色々と欲しくなることもあるかと思いますが、その前に基本的な仕様を詰めることが大切ですね!
隣の芝生は意外と青くないです!!
個人的にはハニカムスクリーンの有無でそこまでQ値が変わらない事が確認できたため、不要な窓にはハニカムスクリーン設置はしないでおこうと思っています。
というか開けるのがめんどくさい(笑)