コロンブスがアメリカ大陸を発見した当時の白人たちは、自分たちより弱い国であれば、手段を選ばずに虐殺と略奪を繰り返し、ヨーロッパでは「バイキング」、つまり海賊が暴れまわっていました。
日本で「バイキング」というと、「食べ放題」という穏やかなイメージであったり、「海賊」といっても、子供向けのアニメまで作られておりますが、しかしバイキングという言葉が、「食べ放題」という意味だったり、「海賊」をテーマにして、子供向けのアニメになっていることこそ、日本人が白人たちに騙されている証拠の一つと言えるでしょう。
当時の実際のバイキングは、国や町や村を侵略し、金目の物を根こそぎ略奪し、火を放って放火を行い、殺戮の限りを尽くし、人々を捕らえては奴隷として売り払い、女性は蹂躙(じゅうりん)され、より珍しい宝物を求めて遠くへと遠征し、ヨーロッパ中を恐怖に陥れていました。
しかもこのバイキングは、やがて国家規模へとなっていったのです。
どうやら現代のイギリス人たちは、自分たちの祖先は勇敢だったと、開き直っているそうですが、イギリスやフランスといった国は、元々はバイキングです。
あまりにも彼らの侵略と虐殺が激しいこともあって、当時のキリスト教・ローマカトリック教会は、オランダとスペインに対して、勝手に世界を二分させるほでした。
そしてとうとう、スペイン王の援助を受けたコロンブスによって、アメリカ大陸は発見されてしまいました。
しかしコロンブスが本当は行こうとしていた国、それは「黄金の国・ジパング」と言われたこの日本です。
なぜならマルコ・ポーロの「東方見聞録」に、「ジパングは黄金で家が作られ・・・、バラ色の真珠で溢れ・・・、死者は口に真珠を含んで埋葬される」などと、かなり誇張されて描かれているために、コロンブスは「いつか自分も日本に行って、黄金をたくさん持ち帰りたい」などと考えていたからです。
しかし日本からすれば、コロンブスが来なくて幸いです。
日本という国は、ヨーロッパから陸路でも航路でも、とても遠い国であったために、この時は山と海、そして嵐と雪と太陽といった大自然が、この美しい国を白人たちの侵略から護ってくれたのです。
世界では海賊が暴れまわっていたこの頃、世界史でも非常に稀なことなのですが、四百年も続く平安時代を迎えていた日本は、仏教という心の教えが栄えることによって、死刑が行われないほど平和な時代を迎えていました。
しかし運悪く、白人たちに発見されてしまったアメリカ大陸は最悪でした。
これより日本人を始めとする世界の人々が知らない、恐ろしくも悲しい真実の世界史を明らかにしていきたいと想います。
真実の世界史を知った時、ある意味において、価値観が逆転することでしょう。