日本の軍隊は、世界の中でもとても統制が取れていて、規律が厳しかった一方で、実は当時の中国軍こそ統率が取れておらず、戦争を行えば、必ずと言って良いほど軍律が乱れて、強盗、強姦、虐殺、火付けなどが起こることなどは、実は日常茶飯事でした。

 それどろこか当時の中国の軍人たちは、「戦争の混乱に乗じて、そうした非人道的な行為によって得られる利益こそ、報酬であり、戦利品であり、ボーナスである」などと考えていたほどなのです。

 たとえばアヘン戦争の時もそうなのですが、イギリス軍と戦っていた中国軍を支援するために駆けつけた別の中国軍は、戦争の混乱に乗じて中国市民を虐殺して、強盗を働き、強姦を行い、火付けまで行ったために、実は中国軍同士の戦闘に変わったほどだったのです。

 「大東亜戦争当時、日本兵は軍律を守り、中国兵は軍律を守らなかった」ということを証明する人々こそ、金美鈴さんを初めとする台湾の方々でしょう。

 なぜなら第二次世界大戦が終わり、敗れた日本が台湾から引き上げると、やがて台湾には、毛沢東の共産党軍に敗れた蒋介石の国民党軍がやって来るのですが、中国軍は「犬が去って、豚が来た」と揶揄(やゆ)されるほど、酷かったからです。

 つまり日本軍は犬のように国や上官に対して忠実で、そして礼儀正しく、しかもきちんと統率が取れているのに対して、中国の国民党軍はまるで豚のように統率が取れておらず、傍若無人(ぼうじゃくぶじん)で賄賂(わいろ)を好み、貪りつくし、礼儀礼節が全くなっていなかったわけです。

 台湾のジャーナリス、黄文雄(おうぶんゆう)氏によると、中国兵が戦争の混乱に乗じて、無関係な市民に対して、強盗、強姦、虐殺、さらには火付けなど行うのは、実は中国の遠い昔からの戦争文化であるそうです。

 すなわち中国では、戦争が起こる度に、その混乱に乗じて、強盗、強姦、虐殺、火付けなどの犯罪が当然のように行われていたために、東京裁判当時の中国政府は、「おそらく日本兵たちも、南京において同じようなことをしていたのだろう。だから日本の弱みとして、外交のカードを握っておいたほうが良い」、などという憶測が働いたのでしょう。

 そして中国は、何としてでも日本から経済援助や技術援助を引き出したいがために、アメリカの「東京裁判」というプロパガンダにわざと乗っかって、「日本は南京大虐殺をした悪い国だ」というプロパガンダを、今でも行い続けているわけです。

 つまり普段は仲が悪いはずの、自由主義のアメリカと共産主義の中国が、「日本は悪い国であった方が都合が良い」ということで、利害が一致してしまい、同じプロパガンダを行ったわけです。

 つまり、「かつての日本は、ナチス・ドイツのように、どの諸外国よりも悪い国だった」と考えている人は、日本人を初め世界中にいるわけですが、しかしそうした人々は、アメリカと中国のプロパガンダにまんまと騙されている、ということです。