アメリカが「不正義な戦争」を「正義の戦争」にすり変えるために行ったのが、「東京裁判」という名のプロパガンダ(政治的宣伝活動)でしたが、実は中国は、そのアメリカのプロパガンダにわざと乗っかりました。

 中国政府は、欧米諸国がアジアやアフリカといった植民地支配した国々に対して、謝罪と賠償など行っていないことなど、実は十分に知っています。

 そのために中国政府は、弱腰の日本だけから戦争の賠償をもらって、その一方で、アヘン漬けにしてまで香港を奪い取った、イギリスやオランダなどの強気な欧米諸国からは、戦争の賠償をもらわないことが、何ともみっともないことだと十分に分かっているのです。

 ですから実は日本と中国の間では、「植民地時代の賠償請求は一切しない」という約束が、一応は取り決められています。

 しかし中国は、「日本に対して、何かしらの強い外交のカードを持っていた方が、後々の自分たちの利益にとって都合が良い」と考えました。

 そこで中国政府が思い付いたのが、アメリカのプロパガンダ(政治的宣伝活動)にわざと乗っかって、東京裁判を自分たちのプロパガンダに利用することだったのです。

 そして中国は、「日本をホロコースト(大虐殺)を行ったナチス・ドイツと同じ残虐国家にする」ということを考え出して、「日本は南京において30万人規模の大虐殺を行った、世にも稀な悪い国である」というプロパガンダを開始したのです。

 マルクス主義を選んでしまった中国は、やがて経済でも、技術でも、あるゆる面で世界から遅れていくために、どうしてもあらゆる面で優れている先進国の日本に、援助してもらわねばならなくなりました。

 そこで中国は、その「南京大虐殺」、あるいは「歴史問題」という偽造の外交のカードを、フル活用してきたのです。

 つまり中国政府は、「我々は日本に対して、戦争の謝罪や賠償は求めないけれども、しかし南京大虐殺という非人道的な民族ホロコーストの歴史はどうしてくれるのだ?」と、私たち日本人に対して言い始めたわけです。

 しかも「敵を騙すにはまず味方から」という言葉にもあるように、戦略に狡猾な中国政府は、日本を始めとする世界の人々を騙すために、まず国内の中国人を騙すことに専念しました。

 そこで中国政府は、「南京大虐殺記念館」なんてものを建てたのです。

 そしてその記念館で、災害時の写真や、別の戦争の時の悲惨な光景の写真を、「これが南京大虐殺の写真であある」と公開するばかりか、ちょっと知識のある人ならば簡単に見破れる捏造写真まで作って、「日本人は稀に見る極悪非道な民族である」というイメージを、こうしている今でも、中国国内のみならず世界にもバラ蒔いています。

 あるいは中国政府は、唾を吐きかけたり、オシッコをひっかけたりするために、東条英機氏(日中戦争当時の首相)がひざまづいて、後ろ手で縛られている銅像を建てて、その銅像にも多くの中国人観光客が訪れています。

 もしくはすでに述べましたが、アイリス・チャンという中国の工作員も、アメリカで「レイプ・オブ・ナンキン」などという書物を出版したり、講演を行って、こうしている今でも「南京大虐殺は真実であり、日本は世にも稀な酷い国だった」というプロパガンダを世界に向けて行っています。

 そのために中国を旅行する人や、アイリス・チャンの本を読んだ人の中には、中国政府のプロパガンダに見事に引っかかってしまい、「なんて昔の日本人は非人道的で恐ろしい民族なのだろう。早くきちんと中国に誤るべきだ」と、本気で思い込んでしまう人もいるほどです。

 その証拠に、日本は大虐殺どころか、民間人を巻き込む無差別攻撃さえ行ず、投資型の植民地支配を行って、それでも植民地にした国々に対して、唯一、謝罪を行い、賠償金を支払っているにも関わらず、世界中の多くの人々が、「ドイツはきちんと反省したが、日本はいつまで経っても反省しない」などと、全く的外れな批判をしてくる始末です。

 確かに戦争という異常で悲惨な日常生活を過ごしているうちに、精神に異常をきたしてしまった日本人もいたかもしれません。

 実際に日本においても、「戦争に行って帰ってきたら、明るい人が急に無口で暗くなってしまった」という話があります。

 ですからどこの国の人であろうとも、人間である以上、罪を犯してしまうことがあるように、戦争という異常な日々の中で、南京において何らかの事件は起きたのかもしれません。

 しかし、欧米諸国を初めとする世界各国の軍隊が、戦争の度に、何らかの殺人、強盗、強姦の事件を起こしてきたのに対して、かつての日本の軍隊は、世界の中でもとても統制が取れていて、しかも規律が厳しかったために、もしも殺人、強盗、強姦を行ったことが明らかになったら、即、軍法会議にかけられて、死罪にさせられていたのです。

 なぜならそうした犯罪行為は、人道的にも、軍の統率を守っていくためにも、大きな問題であり、何よりもそうして卑怯な行為は、当時の日本にあった、卑怯を憎み、義に篤(あつ)く生きるサムライ精神、大きく大和魂に反するものであったからです。

 それに日本政府が、「虐殺」を指示しない限り、当時の日本兵の暴走だけで三十万人規模の殺人が行われるはずもなく、そしてアジアの人々を一視同仁に見なして、略奪どころか、搾取さえせず、投資を行って金銭的に苦しんでいた当時の日本政府が、「虐殺」を支持するわけもないのです。

 しかも何よりも、当時の南京には、実はそれだけの人間が住んでなく、もちろん当然ながら、それだけの人間の死体も見つかっていません。

 ですから水島聡という方が監督を務めた『南京の真実』という映画にもあるように、あるいは多くの先人たちが調べ上げてきて、「南京大虐殺は虚偽、捏造であった」と結論つけているように、実は「南京大虐殺」というのは、中国が日本を叩いて利益を引き出すためのプロパガンダであり、本当は存在しませんでした。