南フランスのプロヴァンスでは、

クリスマスツリーだけでなく、

サントンと言われる小さな人形を飾ります





(リュベロン地方アプトのカテドラルにて)



サントンの発祥はマルセイユと言われ

南フランスに広がっています。



地元の石灰質の粘土で素焼きし、

色をつけて作られ、今では工芸品となっています。








サントンはクリスマスの時期から年始にかけて
教会、チャペル、家庭で
飾られる習慣が残っています。






サントンの言葉は、

プロヴァンス語(この地方の言語)Santoun 

フランス語のpetit Saintという"小さな聖人"

という意味を表しています。




この歴史はさかのぼり、

宗教弾圧で教会に行くのを禁じられたり

教会が破壊した時期に、



信者の方々が家でこっそりと十字架を置かずに、

キリスト生誕を地元のサントン人形で表し

祝いお祈りしたそうです。





アップリュベロン地方のルシヨン教会のサントン
この町で働く人々の姿や生活ぶりを感じますね



キリストの誕生の場面は、

Noël de crècherという名でよばれ、


登場人物のキリスト、ヨセフ、マリア、

東方の三博士、天使、牛、ロバなどの

サントンがならべられています。


実はこの写真には、赤ん坊のキリストがいてなくて

24日の夜に飾られるそうです。




またキリストが飾れた写真も次回以降にアップしますね☆

ダウン

こちらの記事に載せています〜☆








クレッシュ(crèche)という言葉は、

ラテン語のcripiaに語源があります。



動物が餌を食べる場所

そして家畜小屋の意味となったそうです。

(因みにフランス語ではクレッシュは

保育所を意味しています)



サントンは、それぞれの教会、

それぞれ家庭のスタイルで飾られます。




(クリスマス前は音楽がなれています)




手作りで家族で作ったり、

毎年サントンの数を増やしたりと、

楽しまれている方々もいるようです。



プロヴァンスの畑や家畜やさまざま人々が登場

手の凝ったサントンもあります。






昨年、息子は学校でサントンを作っていました

学校では伝統文化としてあつかわれ、


宗教色はなくし


本来のサントンのように日常の人々、

自分が好きなものを作り飾っていました。

子供達の可愛い作品ピンクハートでした。







*息子は、一味違う日本のお茶の急須を作った😆



マルセイユでサントンを
はじめて作った方(発明家?)は、
まずある男性を作り奥さん
そしてを作り、
 


その通りのあるパン屋さん、お肉屋さん、
さまざまな職人達を作っていったそうです。



マルセイユではクリスマスには
サントン人形を売るお店が立ち並ぶ
マルシェが開かれていますよ♡




おわりに


地元の工芸作品が、さまざまな歴史的背景の中
形を変えて今も残っているのがステキ♡ですね



地元の工芸品でありながら、
子供達が家族と一緒に
今では学校でサントン人形を作る


楽しい思い出とともに

ずっと愛され続け受け継がれる

伝統工芸品、文化の"サントン" ですハート








   



南フランスからの身体にやさしいもの