斉藤祐郁、斉藤律、斉藤拓、如水会館千葉支部・斉藤ファミリー
私が主宰する国際武道人育英会の大会に数年前から、如水会館千葉支部から斉藤祐郁選手が出場している。
彼は、体重118㎏の堂々とした体躯の持ち主である。
彼は、幼少の頃から、様々な流派の空手大会に出場してきたらしい。そして、私の大会にも出場してきたようだ。
私は、その戦いぶりを始めてみた時、彼をとても好きになった。
なぜなら、私が最も大切にする、ひたむきさを彼に感じたからだ。
おそらく、彼は少年部の大会では、体重があり過ぎるゆえに勝てなかったに違いない。勿論、体重があることで有利な面もある。
誤解を恐れずに言えば、既存のフルコンタクト空手の試合では、体重があり過ぎると不利だ。
私は、既存のフルコンタクト空手競技ルールにある、体重判定に持ち込まないような判定システムを創りたいと思ってきた。その理由は、拙著で書いているので、ここではあえて言わない。
我々のルールが彼の戦い方に適合したのかどうかは分からない。
しかし、斉藤君は何年か連続してIBMAの大会に出場し、ついに優勝した。
彼は、いつも「ニコッと」笑う。笑顔がとてもかわいい男だ。
彼が優勝してから、彼の父であり、師匠でもある、如水会館千葉県支部長の斉藤氏は私のフリースタイル空手プロジェクトにも積極的に協力してくれている(優勝したからではないだろうが・・・)。
昨年から、斉藤祐郁君の弟の律君もフリースタイル空手の試合に出場させている。
弟の律君は、兄の祐郁君とは異なり、軽量級で動きが素早く、万能タイプだ。
彼は、10月28日のプレ大会である、昨年のフリースタイル空手オープンの軽量級で優勝した。
今回は、さらに律君の兄弟、拓君も出場する。斉藤先生の道場は、家族全員が空手を習っているそうだ。おそらく、家族全員で力を合わせ、フリースタイル空手の大会での勝利を目指していると思う。
しかし、まだ誰もフリースタイル空手の進化形をイメージしていないはずだ。正直言って、進化には、もう少し時間がかかる(後、3年というのが、私の直観である)。
それは、仕方ない事だ(4~8倍速でプロジェクトを進めている)。
そんな見通しが不完全な中、新しい事にチャレンジしてくれている。
私は、如水会館千葉県支部の選手に期待したい。
おそらく、私の道場以上に、フリースタイル空手に勝つための技術を練習してくるに違いない。彼らに負けないよう、私の道場生も、映像等を見る等して、フリースタイルの研究して欲しい(ルールは昨年と若干の変更があります)。
ただ、私の願う事は一つ。フリースタイル空手を楽しんでもらう事だ。
しかし、真に物事を楽しむには、それを心から納得し、24時間もいとわないぐらい、創意工夫をしたいと思う心が必要だと思う。
