身体から音が聞こえるかい | 増田 章の「身体で考える」〜身体を拓き 心を高める
【身体から音が聞こえるかい~親愛なる我が弟子へ】

稽古の時、耳を澄ましてごらん
身体から良い音が聞こえるかい

稽古とは、音なき音を聞くことなんだ
解るかい

そう、空手の技は
身体から良い音が聞こえるように出すんだ

そう、空手の技は
ギターから良い音が聞こえるように出すんだ

お前の身体はギターのようなものだ。

弦を優しく押さえるように重心を移動させ
身体を弾くんだ

それがお前の突きや蹴りになる

技を出す前は、心と身体を緩める
なぜなら、弦を弾く手が強張っていたら良い音は出ないから

そして技を出し切った瞬間は、身体(筋肉)を締める
緩めすぎず締め過ぎず
身体の締め方は重要だ

ギターの弦が緩過ぎたら、いい音が出るかい。
逆に弦を張り過ぎてもいい音がでないだろ。

そう、技を出し切った瞬間は
ギターの弦のように身体を緩め過ぎず
張り過ぎないよう技を出すんだ

そう、これが真の身体の使い方なんだ
もう一度言おう
稽古とは音なき音を聞くことなんだ
解るかい

段々お前の身体から良い音が聞こえてきた