叫ばしてください〜日本の政治風土に対し | 増田 章の「身体で考える」〜身体を拓き 心を高める
 すみません。本日は叫ばしてください。一気に書き上げます。
私は、愛国者です。言葉にすると非常に陳腐ですが・・・。

 私の愛国心とは、日本がすべてにおいて1番というようなものではありません。あえて言えば、私にとって国とは、自分の心身のようなものです。その心身を大切に思うというような意味とご理解下さい。

 ゆえに、その心身(ここでは日本を指す)に対して、認識の異なる者に対し、意見を申し上げなければ気が済まないのです。まあ、そんなことをしても無駄だというような声もあります。時間があれば、お読み下さい。


 「残念だ」、7月11日の朝日新聞のコラム『「政治改革」再考』は、内容は悪くはないのだが、本質的な部分に踏み込んでいない。自分の意見を述べていないコラムに何の意味があるのだろう。

 問題提起?いや、私に読みとる力が無いだけかもしれない。とにかく、古典落語の一節を引用し、しゃれたコラムではある。また、北川正恭・早大大学院教授の意見を引用し、自分の意見を間接的に示唆しようとしているのかもしれない。

 だが、私のような直裁的な人間には、ちょっと技巧的に過ぎる感がある。ただ、知的レベルは高いと思われる方の意見なので、余計残念だと思った次第だ。

 現在の民主党の迷走ぶりは、民主党自体の未熟さにあり、二大政党制に問題があるのではないと世間は考えているのだろうか。また、現在は、政治改革の過渡期であり、ここから始まるというふうに考えているのであろうか。

 私はそのようには考えない。もっと本質的な問題は、この国の国民の情緒的で曖昧な部分をどのように変革するかである。もし、その部分を変革出来ないのであれば、そもそも小選挙区制度は、この国には適さない思う。もしかすると、その部分が日本人の特色、かつ、良点かもしれないが・・・。

 論理的ではないと言われると思うので、少し補足すると、ここでいう情緒的とは、絶えず事物に対し微妙に揺れているような感覚だろうか。一方、感情的な国民性というのがある。例えば、ドイツや韓国。そのような国民は、事物に対し、直裁的(ストレートに)に反応するということで理解して欲しい。

 そして情緒的と感情的は、一見にているようだが似て非なるものだというのが私の感覚である。

 誤解を恐れず言えば、まだ、後者の直裁的な感覚を有する国民には、二大政党制が機能する可能性もある。しかし、前者のような曖昧な感覚で生きている国民には、二大政党制は適さないというのが私の直感である。

 付け加えるならば、アメリカ以外でどこに2大政党制が充分に機能している国があるのだろう。本当に充分に自分たちの性質を考慮して欲しかった。

 要は、二大政党制の真髄は、権力の固定化、腐敗を防ぎ、変化への対応力を強化するという事だと、私は大まかに考えている.

 聞くところによれば、二大政党を指示した政治家の言い分として、政党が政策面で一致し、それを掲げて、政策の実現を第一義にしていく形が二大政党制の理想らしい。

 はっきり申し上げる。そもそも、1つの政策、理念で一致し、共に行動していくことが苦手なのが日本の国民性だということをなぜ分からないのだろうか。

 その部分を変革しないで、合意形成を急げば、そこには乱暴な「数の原理」が叫ばれることになる。私は、「数の原理」が民主主義の原則、理想では無いと思っている。

 それは、ある種の暴力であり、手段としての価値しかないと考えている。私は、それを民主主義の原理だとして掲げる政治家が嫌いだ.権力への憧憬による臭みがある。(「あっ、言い過ぎました。すみません」)

 とにかく、現実をみれば、権力構造の解体は遅々として進まないし、それを中途半端に行おうとして、むしろ混乱が起きている。すべては、政治家だけの問題ではない.国民全体の意志の現れなのだ。残念ながら…。


 しかしながら、いつも日本人は外国のまねばかりをしているように見える。なぜ、新しい政治システムを構築するという方向性を選択しないのだろうか。不思議でしょうがない。

 また、なぜ日本人の知力の限りを尽くし、新しい物を生み出すという気持ちにならないのだろう。(その答えは、日本が多くのものに恵まれている国だからだろう)

 現在、政治改革が進まないのではなく、北川教授が言うように、少しずつ進行しているという見方も出来るが、そのスピードの遅さは、政治家の責任というより、国民の意識の低さ、認識の甘さだと思う。さらに言えば、この国の知識人が情緒的過ぎるからである。もう少し、ロジカル(論理的)でラディカル(過激)でも良いのではないかと思う。

 最後に、乱暴な言い方をすれば、日本のみならず世界においても、価値観の変革が急務なのだ.そのような潮流の中で、日本が世界にどのように貢献できるか考え、同時に日本の存在意義を確立していくのが日本人の道だと思う。


(終わり)

すみません.一気に書き上げました。増田の妄想だと思われても結構です。ですが、このような意見、テーマは、私の生き方に繋がっています。