僕がこんなチームをつくりたい!と常々思っているのは、「強いチーム」ではありません。
それは、「負けないチーム」です。
県大会の初日、準々決勝でうちのチームにとってはこの大会最大の山となった対戦がありました。
そのチームは、夏の県大会でうちとは別のパートで優勝した強豪チームでした。
大会初日でまだ緊張感が抜けず、また、そことは初対戦だったこともあって、出だしから固くぎこちない状態になってしまいました。
ベストメンバーに150cm以上の選手がいない今年のうちは、当然のごとく得点の9割近くがアウトサイドのシュートで、1対1の仕掛けからの合わせでアウトナンバーをつくり、正確にミドルシュートを決めるというパターンで得点を取ってきました。
ミドルシュートの確率の高さがうちのオフェンスの持ち味であり、そこに絶対の自信を持って臨んで来ました。
ところが、その試合に限ってはシューターたちのシュートが全く入りません。
打っても打ってもリングに嫌われる。
そんな苦しい展開の試合になりました。
シュートが入らなければ、うちはリバウンドはほとんど取れません。
苦しくなるのは当然です。
ですが、うちにはミドルシュートより、もっと自信があると信じていることがあります。
それは、ディフェンスです。
今年はオールコートのゾーンプレスに時間を掛けて来ました。
10種類近いゾーンプレスを相手によって使い分けて戦っています。
おそらく練習時間の3分の2をディフェンス練習に費やしていると思います。
その位、上で勝つにはディフェンスが重要だと思っているからです。
僕の口癖は、「オフェンスは裏切るが、ディフェンスは決して裏切らない」
29 対 24 これが、その試合のスコアです。
「強いチーム」より「負けないチーム」、それが僕の理想なのです。