揺るがない信念、そして覚悟 | kantoku's ブログ

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バスケと子供たちを愛する人たちへ

僕はよく、口癖のようにこう言っています。「上手くならなくていい、強くなれ!」と。


「上手くならなくていい」というのは、もちろん技術面を軽視しているわけではありません。

技術的なことよりも、試合に臨む心構えの方がもっと大事だ!という意味で言っているのです。


元々、圧倒的な能力、技術に差がある場合は別ですが、県大会や全国大会など力が拮抗している状況では、「闘争心」や「気迫」といった部分がとても重要で、そこで劣ると結果に繋がらないと思っています。


その意味を、僕はこのように表現しています。


(能力+技術力+経験)×精神力


能力も、技術も、経験も、すべて足し算、だが、精神力だけは掛け算なのだと。


つまり、どんなに身体能力が高く、技術も経験も備わっていたとしても、精神的に崩れて、そこが「0」になると、全てが「0」に終わってしまうということです。


その位、精神的に追い込まれると脆いのが小学生なんだと思いますし、そのメンタル面を鍛えることが、ミニバスの指導で最も難しいことだと感じています。


能力も技術も経験も、ひとつひとつ積み上がっていくもので、積み上がったら長いブランクでもない限り、簡単に減ることはありません。

ところが、このメンタルというものは本当にやっかいで、「絶対」という状態をつくることはとても難しいのです。

どんなに経験を積んだとしても100%はありません。


もっと言うなら、高い目標を持って本気で頑張ってきた者ほど、プレッシャーも重く、メンタル面の負担が大きくなる傾向にあるからです。


僕も今までいろんなことを試してみました。

「お前たちならできる」と熱く声を掛けたり、追い込んでみたり、優しく送り出したり、ある時は黙想させて後ろから暗示を掛けようとしたことも・・・


でも、もちろん毎回同じ効果なんて得られません。

そう、その場しのぎでメンタルに効果など出ないのです。

小細工は通用しない。


今まで経験して来て僕が思うことは、練習や試合、どんな時でも常に気を抜かず、手を抜かず、全力で取り組み続けること。

本番ではただ今までやってきたことをいつも通り全力でやる!自分を信じて。


ただ、それしかないんじゃないかと。


最高の結果は、ただ待っていても向こうからやって来てはくれません。


だから、こっちから全力で取りに行く。


最後まで夢を決して諦めない!という揺るがない信念、


そして、覚悟を持って!