大学時代に体育会のバスケ部で出会い、25年の月日を経てミニバスで再会し、ライバルチームとして5年間、互いに切磋琢磨して戦ってきた友人が、先日病気で他界した。
高校1年生と中学1年生の息子と中学3年生の娘、そして奥さんを残し、48歳という若さで逝ったのだ。
穏やかで優しく、思いやりのある人柄、いつも何かと協力してもらってばかりで、ちゃんとお礼も言えず、何にも返すことの出来ぬまま、亡くなってしまった。
もっとバスケの指導や子育て、生き方なんかについてもゆっくり話したり、飯を食ったり、一杯飲んだり(俺は下戸だけど)しておけば良かった。
後悔がいっぱい。
残念で仕方ない。
お通夜で焼香を終え、最後に彼の顔を見たとき、我慢しきれず、涙が溢れた。
もっともっと子供たちの頑張る姿を応援したかっただろうな。
成長し立派な大人になった姿を見届けたかっただろうな。
これからもずっと家族を支えていきたかっただろうな。
もっとバスケットに関わっていたかっただろうな。
考えれば考えるほど泣けてきた。
無念な気持ちは痛いほどわかる。
同期なんだから。
最後に息子たちの側に行き2人に声を掛けた。
目を真っ赤に腫らして泣いている弟を、「頑張れよ」って思いで肩をギュッと抱いた。
兄に「お前が皆をしっかり支えるんだぞ」って言うと、涙をこらえ、強いまなざしで、はいと頷いた。
この子たちなら絶対に大丈夫だ。
心配ないよ。
親父と共に頑張ったバスケがこれからもきっと支えになり、まっすぐ強い男に育ててくれる。
大丈夫だよ。
安らかに、親愛なる友よ。