数百回もの「やって見せ」 | kantoku's ブログ

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バスケと子供たちを愛する人たちへ

11月3日の祭日に、福岡市早良区の新人戦が行われました。


県大会を直前に控えたこの時期に新人戦!?

思わず区の運営に携わるうちのコーチにクレームを言いました。

「6年生は別のところで練習試合するぞ!」なんて言って。


しかし、「ワガママはダメです!」と一蹴され、仕方なく新人戦へ。


5年生4人、4年生4人、3年生2人の10人でメンバーを組みました。

ベンチでコーチに、「今日は本当に内容は関係無い。俺は最後まで笑って見ているからな!」と微笑み観戦を宣言。


だって、新チームのゲームなんてまだ1度もやったことがありません。

今年のレギュラーメンバー10人に入っている3人以外はすべてBチーム。

もちろん、ちゃんと全員に目は配っていますが、実戦経験はまったく無いしまともに戦えるなんて思ってもいません。


さぁ、試合開始!


ところが、、、(ノ゚ο゚)ノ


上手いんです!それが。

正直、ビックリしました。


オフェンスのコンビネーションはまだほとんど出来ません。

強引に1対1を仕掛けて、合わせることが出来る程度。


しかし、ディフェンスは本当にちゃんとやってるんです。

オーバーテイクしてバキュームはするし、ショーディフェンスをして抜かれた味方をカバーし、ドリブルを止めてはサッとマークマンに戻れるし、体を寄せられロールする瞬間のオフェンスのコースにパッとカバーが入ってチャージングは取るわ・・・


これを4年生、いや3年生までしてるんです。

コーチと顔を見合わせて思わず笑ってしまいました。


そんなディフェンスを実戦で教えた憶えなんて1度もありません。

何で出来るの~!?って感じで・・・


答えはただ1つ。


入部してから2~3年間、ずっと先輩たちのプレイをベンチの上から真剣に観ていた。

それだけなんだと思います。


目から入る情報と、耳から入る情報の「理解力の差」は20倍以上だと聞いたことがあります。

「百聞は一見に如かず」っていうくらいですからね。


彼らには何百回にも及ぶ、「やって見せ」があったのです。


1日でも早くバスケに触れ、1回でも多く試合を観せることの大切さ。


チームの伝統をつくるというのは、こういうことなんだとわかってはいましたが、改めて感じさせられました。


本当はどうでも良かった新人戦に教えられ、身の引き締まる思いの僕でした。


ちびちゃん達、ナメててごめんな。(^_^;)