奇跡の10日間 part3 | kantoku's ブログ

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バスケと子供たちを愛する人たちへ

さらに奇跡は続きました。


福岡のプロバスケットボールチーム「ライジング福岡」がチャリティイベントに参加してくれることになったのです。


僕は動き出してからすぐにライジング福岡の竹野選手に1本の電話をしました。

彼らが街頭で募金活動をしていることをニュースで知っていたからです。

今回の趣旨を話し、西日本全域から参加するミニバスチームの子供たちと触れ合ってほしいと頼んだのです。


彼はすぐに球団の広報に話を通してくれて、球団から連絡が入りました。

「全面的に協力させてもらいます!」


そして、2日目の全試合終了後、グローバルアリーナ会場に参加者全員が集まり、チャリティイベントが開催されました。


そこにライジング福岡の全選手と小川HCが到着し、HCからの挨拶と選手紹介、そして一緒に寄せ書きや写真撮影をし、最後に、集まった義捐金の一部をライジング福岡から義捐金窓口に届けてもらうために子供たちが小川HCに手渡したのです。


また小川HCのMCでイベントが進行、サプライズで選手と子供たちの1on1、220cmを超える大型外国人選手の軽々ダンクに子供たちは目を白黒。

人気の地元出身選手は子供たちよりママたちに大人気、プロレスラーのような黒人選手にしがみついた子供は引きずられ、みんな最高の笑顔になりました。


そうそう、凄かったのはライジングの広報さんが各メディアに連絡をしてくれて、NHKさんの取材、RKBラジオさんの生中継、西日本新聞さんの取材もあり、さらには後日、このチャリティ交流試合の内容を月刊バスケットボールさんが取り上げて掲載してくれたのです。


そして、3日間で集まった義捐金は約250万円。

それをライジング福岡から義捐金窓口、九州ミニバス協会から日本赤十字社、そして九州ミニ連から東北ミニ連への3ヶ所に分けて全額を贈らせて頂きました。



その後、大会はケガ人や事故もなく3日間の全日程を終了しました。

どの試合も、手に汗握る大熱戦、さすがに全国大会の切符を手にしたチームばかりです。

でも、勝ち負けに涙はありません。負けて終わりではないのですから!


あと、こんなシーンもありました。

何と、名誉国際審判の楢原先生が駈けつけて下さって、吹いて頂いたのですが、2面あるコートに楢原先生とA級審判の方が2人、そしてもう1人はうちのコーチが(日本公認です)吹くことになったのです!


試合後、「どう感想は?」と聞くと、「そりゃ、緊張しますよ~!!!」だって。

でしょうね。(笑)


すべての試合が終わり、各チームが体育館をあとにする時、それぞれが互いに「ありがとう!」、「楽しかったね!」、「元気でね!」、「また会いましょう!」と声を掛け合い、笑顔がいっぱい溢れていました。

後日、私のPCにも読み切れないほどの「ありがとう☆」が届いたのです。


でも、これは参加した皆さんの思い(被災地の方々と子供たちへの)が実現させた夢の舞台だったのです。

僕らはそのお手伝いをしただけです。


あ、きっと頑張った子供たちに神様がくれた贈りものだったに違いありません。


この奇跡の出来事を、僕らは一生忘れません。