まずは、九州ミニバスケットボール連盟への報告でした。
日本バスケットボール協会が活動自粛と発表している最中、全国大会の半数規模の大会を福岡で行うのです。
きちんと報告し、理解を得ることが先決でした。
緊急会議が開かれ、僕たちはその場へ。
そこで理事の皆さんにこう訴えたのです。
今、世界中でプロスポーツ選手を始めいろんな団体が日本の被災地を支援するために募金や寄付を行っています。
我々ミニバスケットボールに携わる人間にも何か出来ることはないだろうか。
この状況下で全国大会を開催することは当然無理だと思います。ただ、こんな時だからこそ今、最も大切なのは子供たちの夢や未来に向かう心を支援することなのではないでしょうか。
その2つを実現するためにチャリティ交流試合を計画しました。
既に、多くの県の代表チームから賛同の声が上がっています。
そのチャリティ義捐金をぜひ、被災した東日本のミニバスの子たちにも届けたいのです。
すると、理事長をはじめ理事の皆さんは誰1人反対せず、「応援しましょう!」と言って頂き、後援という形で支援して頂けることになったのです。
理事長は、日本ミニ連を通して日本バスケットボール協会に承諾が得れるよう動いて頂きました。
九州ミニ連審判部は審判長が審判割の作成を引き受けて下さいました。
しかし、日程は3月28日から30日の3日間、すべて平日。
日本公認クラスの審判の方々に協力を得られるか大変厳しい状況でした。
ところが、審判長の声掛けで多くの審判の方々がスケジュールを調整して参加を連絡頂いたり、なんと、趣旨に賛同して頂いた各ブロックのミニ連から全国大会派遣審判の方々を福岡に送るとの連絡が来たのです。
それによって、ほとんどの試合を日本公認の方が吹くという、まさに全国大会同様の試合が可能になったのです。
そして、次の問題は会場です。
男女合わせて47チームが3日間試合をする会場が必要です。
我々は手分けして、いろんな体育館を走りまわりました。
すると、こんな急にも関わらず奇跡的に5つの体育館が押さえられたのです。
まだ問題はあります、宿泊です。
我々が全国大会のツアーでお世話になる予定だった旅行代理店さんに無理をお願いしました。
ただ、1000人近い人数の受け入れをたった1週間で完了させなければなりません。
どれだけ大変だったかを考えると、ただただ頭が下がります。
最後は組み合わせです。
うちのコーチが担当しました。
同じブロック同士が当たらないよう、しかも各チームの要望も聞きながら、何度も何度も作り直しては丸3日以上掛かってやっと完成させました。
3月18日から本格的に動き出して、大会前日の27日に何とかすべての準備が間に合ったのです。
まさに、「奇跡の10日間」です。
明日につづく