2つ目の能力についてお話します。
僕はそれを辻先生が「Outlook」と表現された「先を見通す能力」だと思っています。
子供たち1人1人の資質(能力・センス・性格)を見極めて、どのポジションでどういうプレイヤーとしてチームに貢献できるようになるかをイメージする能力です。
もちろん、最初から決めつけて練習させるのではありません。
小学生ですからファンダメンタルは偏らずにきちんとやります。
ただ、真剣に将来像をイメージをするんです。
1人1人が当然異なる最終的な姿を。
そのイメージは時間の経過と共に少し変化はするものの、不思議と大外れはしないものです。
思った通りの選手に成長し、しっかりチームに貢献してくれます。
それは、経験がなせる技なのかもしれません。
しかし、その反面僕はこの現象をこう考えています。
日々の練習で、常にコーチがそのイメージを指示として伝え、選手はそれに本気で応えるようと努力をする。
いつの間にかお互いの頭の中でイメージが共有され、明確に1つになるからだと。
その意味で、指導者がちゃんと選手の資質を見極めていなければ、選手に大きな苦痛を強いることになるし、「こんなはずじゃなかった」と、お互いが口にすることになってしまいます。
この能力は指導者として身に付けるべき、とても重要なものなのです。
そうやって1人1人の自分らしさを生かして育てあげたチームは、毎年毎年、まったく違うスタイルで、まったく違った輝きを見せます。
そしてまた今年もそのチームが、それぞれの自分らしさを発揮したプレイでナイスゲームをする!
その瞬間が、まさに指導者としての醍醐味です!(^ε^)♪
選手の良さを引き出し、「適材適所」を完璧に読みきる。
目指せ!名コーチ。o(^-^)o