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交響曲第92番ト長調「オックスフォード」/ハイドン

3曲目です。

交響曲第92番ト長調「オックスフォード」/ハイドン
11/21~

まずは、本から。

パリ交響曲として知られる11曲の中、(中略)あとの5曲については作曲目的に従って2つのグループに分けてとらえられている。
一つは、エステルハーツィ楽団のヴァイオリン奏者トストの委嘱で、パリで演奏すべく1787年に作曲された2曲(88,89番)。
もう一つは、パリの音楽好きの貴族ドーニー伯爵の委嘱により翌88年に作曲された3曲(90,91,92番)。
パリ交響曲シリーズ最後を飾る傑作≪オックスフォード≫を円熟した様式美、充実した作曲技法の多彩な展開などからして、ハイドンの≪エロイカ≫だと賞する人もいる。
英国有名大学名が仇名になっているのが興味深い。

ハイドン研究家として画期的業績が高く評価されているロビンス・ランドンの言葉を借りれば、
「ハイドンがこの交響曲を、1791年7月、オックスフォード大学の学位を祝うためのコンサートに選んだのは、全く正しかった。
というのは、この曲はJ.S.バッハ以後の最高の対位法的精神を、豊かな交響曲スタイルと自然に結び付けているからである。」
先ず、アダージョの序奏部を持った第1楽章が注目されるが、アレグロのソナタ形式主部に入って、「曲の途中から始まる」ような印象を与えるのが特徴的である。

この第1主題は、序的な4小節の弱奏に始まりそれに続く強奏の1小節が、曲本来の雄大な楽想を提示展開させる。
この第1主題が圧倒的に強い存在主張を行うので、第2主題は終結主題のように提示部の終りになってやっと登場の機会が与えられるのである。
だが展開部の開始では、この第2主題に主導権が与えられる。
やがて2主要主題が組み合わされて対位法的に展開され、さらにカノン風な第1主題冒頭動機の展開に入っていくあたりが技巧の見せ場。
こうした技巧的展開は、終楽章をも特徴づけている。
ここにベートーヴェンを先取りする高度な構築性、そしてモーツァルトも及ばなかった豊かな造形性が認められよう。

パリ交響曲シリーズの終りが英国の象徴≪オックスフォード≫なのはちょっぴり皮肉で面白いが、パリとロンドンは、当時最も進んだ文化都市であった。
もぐり出版横行のおかげで、これらの音楽都市では、ハイドンの名はすでに人気作曲家として広く知られていた。
(後略)

続いて、うぃき。

ヨーゼフ・ハイドン作曲の《交響曲 第92番 ト長調》Hob.I:92は、「オックスフォード交響曲」の愛称で知られる。1789年に完成。古くは、ハイドンの交響曲の旧来の分類方法にちなんで「Q字」とも呼ばれていた。

この交響曲が「オックスフォード」と呼ばれるのは、1791年にオックスフォード大学における名誉博士号の授与式でハイドンがこれを指揮したと伝えられているためであるが、この愛称はちょっとした呼び間違いである。というのも本作は、本当はそれ以前のパリ初演のために作曲され、かつて「パリ交響曲」を依嘱したドニ伯爵に献呈されているからである。ハイドンは、最初のロンドン入りの直後に学位を授与されているが、そのときハイドンはまだ、後にイングランドのために書き上げることになる「ロンドン交響曲」には手を着けていなかった。だから学位授与式には、最近完成した交響曲を携えて行ったというわけである。

オックスフォード大学におけるハイドンの出演は、彼の50代後半以降における国際的な成功の象徴であった。ハイドンの名誉博士号の授与を提案し決定したのは、この大学で音楽博士号を取得したチャールズ・バーニー博士であった。ハイドンのロンドンからの到着が遅れたため、リハーサルの時間がなかった時から、彼はすでにオックスフォードの演奏者がすでに馴染んだ交響曲を演奏することになった。しかし、式典の後の演奏会のために実際にどの交響曲が選ばれたのか、本当は分かっていない[1]。

実際は、ハイドンは学位を受けるために、オックスフォードで3つの演奏会を指揮することを求められていた。リハーサルは2日目の朝に設定され、その夜には「オックスフォード」として知られているこの交響曲が演奏され、それ以前に行われたロンドンでのザロモン主催の演奏会と同様に好評をもって迎えられた(ザロモンは、後にハイドンが書いた 「ロンドン」交響曲12曲の演奏会の主催者である)[1]。

標準的な4楽章制を採り、作品は全般的にハイドンならではの素朴な温かさとおおらかなユーモアに満たされている。それでいて転調やリズムの創意も明らかである。

第1楽章
Adagio - Allegro spiritoso。

安定性と不安定性を強く対照させることによって、各部が区別されるソナタ形式である。 ゆったりとした前奏は主調であるト長調に始まり、平行短調に、さらに属調に転調する。 第一主題は主調であるが属七の和音で始まる。これは当時の交響曲としては非常に珍しいが、ハイドンのユニークな作曲技法の一面を見せている。 後の部分にもこの第一主題の動機がしばしば反復されているため、この交響曲は単一主題であるとも言われる。

第一主題の後で転調し、属調となる。第二主題は前奏の動機から始まるが、属調で演奏される。第二主題の提示前に、短調の部分が入る。提示部は最後まで属調で通される。 展開部では、提示部の主題が「展開」され装飾される。また休符や沈黙と同じくらい、変形したり脱線したりする部分が入っている。こうした展開技法はすべてハイドンの特徴といえるものである。 その上、古い形の対位法が駆使され、交響曲の形式美を高めている。


第2楽章
Adagio cantabile。

ゆったりとした歌曲的な三部形式である。 しかし、激しい短調の中間部が加わっていることには、ハイドンの非凡さがみられる。


第3楽章
Menuetto: Allegretto。

ABA形式の複合三部形式によるメヌエットとトリオである。メヌエットとトリオは共に二部形式でそれぞれが繰り返される。一般的にメヌエットは4つの楽節からなるのに対し、このメヌエットはより面白くするために6つの楽節から構成され、シンコペーションや全休止も含まれる。こうした特徴はハイドンの時代にはとても珍しかったため、楽しめたものと思われる。

第4楽章
Presto。 ソナタ形式で書かれているが、緊張感と緩みを伝え、最後のクライマックスを築くために第1楽章より速く短くなっている。

フルート1、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2、トランペット2、ティンパニ2、通奏低音楽器(チェンバロ)および弦楽五部。

交響曲第83番ト短調/ハイドン

こちらに書くのが遅くなってしまいました。ごめんなさい。


2曲目です。

交響曲第83番ト短調/ハイドン(1785)
10/7~10/14

まずは、本から。

(前略)(ハイドンのあだ名付シンフォニーは親しみやすい)
「パリ交響曲」と呼ばれる11曲の多分最初に作られたと思われる≪めんどり≫など、作曲当時のあだ名ではなく、19世紀になってつけられたものもある。
なかなかうがったあだ名だが、これは、第1楽章第2主題が、鶏の鳴き声を想わせる曲想によっているところからつけられたのだという。
それよりも、確保を伴奏する5小説間のオーボエの付点リズムによる持続音の方が私には印象的だ。
ところで「パリ交響曲」とは、ハイドンがエステルハーツィ候に仕えた28年間の最後の4年(86~89年)の間に書かれた11曲(第82番~第92番)を言うが、その中≪めんどり≫を含む、始めの6曲は、パリの管弦楽団コンセール・ド・ラ・オランピックの依頼で作曲された。
この楽団は当時としては抜群に大規模な編成で、ハイドンは、おかげで彼の楽団の規模から大きく飛躍した大編成のスコアに挑戦する機会を得た。
(後略)
これ書くのだけがちょっとめんどいですが。

うぃき。

《交響曲 第83番 ト短調》Hob.I:83は、ヨーゼフ・ハイドンの交響曲。6曲のパリ交響曲の第2曲で(作曲順では3番目)、「めんどり」(フランス語でLa Poule)の愛称で知られる。1785年に作曲された。

フルート1、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2、弦楽五部。

演奏時間はカット無し、非対称形メヌエットで約25分。

第1楽章の第2主題がニワトリの鳴き声を思わせることから、18世紀末から19世紀初頭にこの愛称で呼ばれるようになった。したがって作曲者自身による命名ではない。

Allegro spiritoso
Andante
Menuetto; Allegretto - Trio
Finale; Vivace

にわとりww非対称形が気になるところです。

次回は、交響曲第92番「オックスフォード」/ハイドン

です。


交響曲第45番嬰ヘ短調「告別」/ハイドン

いよいよスタートさせます。
よろしく。

というわけで、1曲目。

交響曲第45番嬰ヘ短調「告別」/ハイドン(1772)
9/30~10/7

お勉強っす。
まずは本より抜粋。
合者離之始(あうはわかれのはじめ)。
この逆を願って作られた曲がある。
ハイドンの傑作≪告別交響曲≫だ。
別れ―即ちエステルハーツィのニコラウス音楽候との暫くの別離。
逢う―それはエステルハーツィの楽団員達と彼等の家族との再会。

(略)(楽団員達は家族としばらく別れなければなかった。)
一同の悲哀に同情したパパ・ハイドンは、早速パパぶりを発揮して一計を案じた。
新作の四楽章交響曲の曲尾に仕掛けを隠したのだ。
急緩中急―通例の四楽章構成、ソナタ形式のフィナーレの主部が終わったところで、突然アダージョの長大な楽章終止部が、平行(イ)長調で始まるのだ。
一人又一人。
楽員達は自分のパートを情熱的に弾き終わると、明りを消して立去って行く。
まずオーボエの第一奏者とホルンの第二奏者の道行きである。
次はバスーン。
それからオーボエの第二とホルンの第一。
コントラバスが去り、チェロが去り、第三、第四ヴァイオリンの二人が消え、ヴィオラが消え、最後に残ったのは第一と第二、二人のヴァイオリン奏者だけ。
一人は候お気に入りのコンサートマスター、トマッシニ、もう一人がハイドン自身とは心憎い。
やがてその二人も去り、沈黙と溶暗の訪れ。
直ちに、機智に富んだこの抗議の真意を理解した候は
「よろしい、彼らがすべて立ち去るのであれば、われわれも去らねばなるまい」
といったと推測されている。
早速帰宅の許可が出て、一同大喜び。
(略)


とさ。これはすごい。実際、第四楽章はそんな感じで静かに終わってます。次はwiki抜粋。


《交響曲第45番》は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが作曲した交響曲の1つ。
成立年代は諸説あって確定していないが、1772年ごろに完成された。
いわゆる「シュトゥルム・ウント・ドラング期」の交響曲の中ではよく知られている作品の1つで、「告別」という俗称で有名。
定式通りに4つの楽章で作曲されている。

(略)
終楽章後半の「アダージョ」で、演奏者は1人ずつ演奏をやめ、ロウソクの火を吹き消して交互に立ち去って行き、最後に左手に、2人の弱音器をつけたヴァイオリン奏者(ハイドン自身と、コンサートマスターのアロイス・ルイジ・トマジーニ)のみが取り残される。
エステルハージ侯は、明らかにメッセージを汲み取り、初演の翌日に宮廷はアイゼンシュタットに戻された。

オーボエ2、ファゴット2、ホルン2、弦楽5部(第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)。
ホルンはこの曲専用のFis(F#)管を鍛冶屋に作らせたとの俗説があるが真偽のほどは不明。
ただし古今を通じてFis管のホルンの使用例もこの曲以外には見られない。

所要時間は約25分。

第1楽章は、当時としては異例な嬰ヘ短調を用いて、切迫した状況が表現されている。
この始まり方は、シュトゥルム・ウント・ドラング期のハイドンには典型的な手法によっており、第1ヴァイオリンによる下降和弦が、第2ヴァイオリンによるシンコペーションや、管楽器の和音のタイに伴奏されている。
おおむねソナタ形式として説明することができるが、多くの点で標準的なソナタ形式とは違っている。
たとえば再現部の寸前で、新たな素材が導入され、さしずめこれが、通常のソナタ形式の第2主題のような役割を果たしている。

緩やかな第2楽章はイ長調、やはりソナタ形式による。
弱音器をつけたヴァイオリンが奏でるくつろいだ旋律によって始まるが、「しゃっくり」のような動機の反復が目立っている。
雰囲気は、長調と短調との交替によって、だんだんと厳粛に、瞑想的になっていき、シューベルトの後期作品に数多く見られるパッセージを連想させる。
その後に、小節線をまたがって上昇を続ける一連の不協和音が続く。
これは再現部において、ハイドンとしては異例の長さの楽段に発展する。

第3楽章のメヌエットは、嬰ヘ長調による。
その主な特色は、各部分の結びのカデンツは、第3拍にあるためきわめて弱く、不満足な感じをもたらしている。

終楽章は、いかにもハイドンらしく、急速なテンポのフィナーレとして始まる。
嬰ヘ短調でソナタ形式による。
第1ヴァイオリンにバリオラージュ奏法が利用されると、一挙にリズムが激しさを増す。
ついに再現部の終わりにたどり着くと、いかにも交響曲そのものが終わったかのように鳴り響くが、突然に属和音が割って入る。

その後に来るのは、実質的に第2の緩徐楽章というべき部分である。
これは古典派の交響曲ではきわめて異例のことであり、おそらくエステルハージ侯にも、非常に耳新しく響いたに違いない。
この部分は3/8拍子によって書かれ、イ長調から嬰ヘ長調に転調する間に、演奏者が持ち場を離れていくのである。
わざと尻すぼみのように作曲された終結部は、きわめて柔らかなピアニッシモによって演奏される。

このアダージョの部分は、ちょっとしたシアター・ピースであるのだが、録音された演奏の聴き手にそれはなかなか伝わりにくい。
何人かの演奏家は、退席する直前に短いソロのパッセージが与えられている。退席の順序は次のとおり。
第1オーボエと第2ホルン(ソロ楽句あり)、ファゴット(ソロ楽句なし)、第2オーボエと第1ホルン(ソロあり)、コントラバス(ソロあり)、チェロ(ソロなし)、ヴァイオリン(ソロあり、ただし首席ヴァイオリンは沈黙)、ヴィオラ(ソロなし)。
首席ヴァイオリニストは作品が終わるまで席に残っている。


ま、似たような情報ですが。第二楽章確かにしゃっくりっぽいかも。


初聴きの感想は、
ホルンむずそう・・・。ってか弦もむずいだろ。
です。
スコア見たらここに追記します。
これから火曜日ごとに曲を変えるつもりです。