これまで、外部教育研修会社の営業だったので、利益に反することを言ったり書いたりするのは控えていたのですが、退職して次の仕事も営業から離れるので、好き勝手なことをダダ述べすることができます。いや~気分良いな~♪

まあ、今も業界で働く多くの知人には迷惑かもしれませんが、外部教育研修会社にいた人間が事業会社の人材開発担当となったらどうなるか?自分でも楽しみなので、こんなカテゴリーを作ってみました。


僕は10年間で、何百という企業の人事部にお伺いをしたのですが、そこで得た一つの結論があります。それは


「人を大事にする、人材開発が重要」と言っている会社は多いが、実際に行動に現している会社は希少


という事実です。まあ経営サイドから見れば、教育研修ってやっぱり、「コスト」なんですよね。コストは少ない方が良い、と考えるのも無理からぬことです。

本当に人材開発が重要なら、たとえ役員報酬を下げてでも、より良い講師で研修をやったり、現場ではOJTに、一日の大半を費やしたり、とするはずなのですが、そんな話は聞いたことがありません。たいていの会社は、


「コストが掛かるから、2日ではなく1日で研修をしろ」

「外部に頼むな」

「1回で終わらせるため、参加者は60人にしろ」


と言ったりしています。これを子供の教育に例えるなら・・・


「私立は金がかかるから公立の小学校に行け!」

「塾は金がかかるから、家で勉強しろ!」

「仕事で教えている時間はないから、自分で予習・復習をしろ!」

「でも大学は国立に行け!」


と言っていることになります。よくもまあ、これで人材開発が重要だ、なんてヌケヌケと言えるものです。いや、人材開発のご担当者様を非難しているのではないですよ。自分の子供の教育には金を出すくせに、社員の教育には金を出さない経営者を非難しているわけです。


「教育研修は投資対効果が見えない」


という意見も聞きます。そりゃぁ、見えないでしょう。どんな塾に行かせたって、T大に入れるかわかりませんし、たとえT大に入っても、就職浪人でフリーターが出る時代です。「あんたは子供の教育も、投資対効果で考えてるのか?」と言いたくなります。


「そんなこと言ったって、上からは予算削減をされるし、必要最低限の研修はやらなきゃいけないし・・・」


もちろん、わかっております。ならばその中で、最大限の効果を考えるなら、自分たちで出来ることは自分たちでやり、どうしても外部が必要なものは外部でやる、というのが当然の発想となりますよね。

僕の私見としては、自分たちで出来ない研修というのは、基本的にはありません。役員研修をしたければ、社長がやれば良いのです。管理職研修なら役員クラスがやればよいのです。リーダー研修なら部長、新人研修なら中堅クラス、プレゼンや財務研修なら、社内の得意な人がやればよい。要するに、外部に支払う金があるなら、社内で研修ができるように、研修担当者、研修講師を育成しろ、と言いたい訳です。


「経団連にも参加しているウチの社長にやれって言うのか?無茶言うな!」


社長が本当に、人材開発が重要と考えているならやるでしょう?僕がいた富士ゼロックスでは、経済同友会の会長だった小林陽太郎氏が直接、研修をやっていたそうです。現在も、管理職研修には必ず経営者が参加をしているそうです。「人材開発が重要だ」という言葉を行動に現している希少なケースと言えるでしょう。


ぶっちゃけで言わせてもらえば、外部教育会社は、企業の経営者の「二枚舌」と、人材開発担当者の「手抜き」によって生かされているのです。現場の人間が一円単位で積み上げた貴重な利益から、一日何十万円という金額を頂いているわけです。現場の人が講師フィーを聞いたら怒るでしょうね。


次回は、僕がずっと不思議に思っていたこと、「成果主義」についてモノ申します。

日本を代表するSF小説「銀河英雄伝説(田中芳樹著)」の主人公、ヤン・ウェンリーは、

「人類は五千年前にも酒を飲んでいた、五千年後も酒を飲んでいるだろう。人類に五千年後が有ればだけど」

と述べています。


古今東西、老若男女を問わず、酒については様々な逸話、名言・迷言があります。おそらく皆様も、酒については様々な思い出をお持ちではないでしょうか?今日はそんなお酒についての本のご紹介。


酒の本棚・酒の寓話―バッカスとミューズからの贈りもの (1983年) (サントリー博物館文庫〈7〉)/中村 保男
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この中に収められた「ウィスキーの起源-推論」というエッセイは、ウィスキー好きなら、ぜひ呼んでいただきたいと思います。著者はイギリスの作家、コリン・ウィルソンです。


ある日、コリン・ウィルソンのもとに一通の手紙が届きます。その手紙には、ウィスキーの発明に関する12世紀の原稿がある、と記されていました。酒について多くのエッセイを書いているコリン・ウィルソンは、興味を持ち、その手紙の主であるダン・レドヤード2世を訪れます。その原稿は極めて驚くべき内容でした。ウィスキーの起源には、マルコ・ポーロが持ち帰った、「ジパングの酒」が深く関わっていた、というのです。


もちろん推論ですから、歴史学的に認められたわけではありません。しかし、ウィスキーの起源に日本酒が関わっている、しかもそれをイギリス人のコリン・ウィルソンが発表している、というのがなんとも嬉しい話です。


ウィスキー好きの方はぜひ、お読みください。

お久しぶりです。

前の更新から4ヶ月近くが経ってしまっており、お読みくださっている読者様には大変申し訳なく存じます。言い訳をさせていただくなら、この数ヶ月でまあ色々とありまして、今月に入ってようやく、落ち着いた、といったところでございます。


関係各位の皆様はすでにご承知かもしれませんが、私は先月末をもってリ・カレント株式会社を退職し、新しい地平へと進んでおります。

誠にありがたいことに、数社からお仕事のお話を頂いたり、親しき知人からは「独立」というお言葉も頂いたりと、生きてて良かった、と日々、感謝をする12月でございました。

先日、頂いたお話の中から、もっとも面白そうな仕事、かつ私の力が発揮できると思える会社に決めました。次の職種は「人事」です。


私は大学の恩師から、「組織は人事にこそ従う」と啓発をされ、「人と組織」の分野に入ったのですが、これまでは「営業」という職種でした。端的に言えば、各社の人事部にお伺いし、「人事制度」「育成体系」「教育研修」などの「外部アウトソース・ニーズ」に対してご提案をする、という仕事です。大変やりがいのある仕事でしたが、企画段階から入ることが難しく、また研修終了後のフォローに関わることにも限界がありました。

しかし今後は、事業会社の人事として、先日までペラペラとホザいていた「理論・理屈」を「実践」するポジションとなりました。しかも、人事部を創る、というところからのスタートです。


成長しているベンチャー企業というものは、採用を強化するものですが、反面、入社後の育成やキャリアパス、昇格・昇進といった制度面が疎かになりがちです。大抵の経営者は、その問題を認識して整備をしようと考えるのですが、問題意識がどの程度かはマチマチです。

転職活動中に何社かを訪社しましたが、その中で最も「問題意識の高い会社に決めました。来年1月4日からの就業でございます。


お世話になりましたお客様や講師の皆様、そしてもちろん、リ・カレントの皆様にも、改めてご挨拶の連絡をさせていただきます。


今後は本ブログでも、人事・人材開発の理論と実際をご紹介できると思いますので、引き続きのご愛顧のほど、宜しくお願い申し上げます。