書店に行くと、たくさんのビジネス書がありますね。その中でも特に多いのが「自己啓発」というジャンルです。勝間某さんとか、○歳までに~とか・・・ こんなにたくさん出ているということは、それだけ市場ニーズがあるということ・・・ みんな、勉強してるんですね~
今日は、そんな自己啓発本の中でもちょっと異色な本のご紹介。とくに大学生から20代にはおススメしたい本です。
- 若者よ、マルクスを読もう (20歳代の模索と情熱)/内田 樹
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昔々、カールさんというおじさんがいました。カールおじさんは、若い人たちに、山で芝刈りをさせたり、川で洗濯をさせたりしている「経営者(資本家)」は良くない、と感じていました。安賃金で朝から夜まで働かせ、一方的に解雇をする。労働環境が悪く、過労死する人もいる。経営者はゆっくり出勤して、接待と称して会社のカネで飲み食いして、億単位の給与を貰っている。こんな理不尽なことはない!
そう憤慨したカールおじさんは、イギリスの国立図書館で一生懸命勉強をして、当時の経営モデルを標準化し、経営者が一方的に労働者を酷使している現状を明らかにしました。
やがて、カールおじさんはお友達のエンゲルスさんと一緒に本を出版しました。『資本論(Capital : a critique of political economy)』という本は、20世紀に大きな影響を与えました。
カール・マルクスは間違いなく、20世紀の歴史に大きな影響を与えた思想家・社会学者・経営学者であったと思います。しかし大変残念ながら、ソ連崩壊を機に、マルクスの研究は廃れ、最近の若年層はマルクスを知らないという人までいます。
この本は、そんな若者向けに書かれた、カール・マルクスの入門書みたいな本です。なんでマルクスなの?という点としては、単純に「教養」です。最近の若年層は、ウィキペディアなど調べていっぱしの聞きかじりを取り入れ、自らの主体的意見を持たない。「~が言っているから」というエセ権威主義に陥っている、としています。
まあ、岩波文庫から出ている「資本論」は、大変読みにくい本ではあるので、面倒くさいというのもあるでしょうが、『現在の日本社会が「社会主義的」と言われる理由な何か?』という問いに対して、自分の意見を語れないのであれば、真の意味で資本主義国家とは言えないのではないでしょうか?
個人的な意見ですが、内定者研修に「資本論全巻読破」という課題を出すのも良いと思います。下手なロジカルシンキング研修よりも遥かに論理的思考が身に付くと思います。TOPは嫌がると思いますけど・・・