人は、痛み・熱・倦怠感などを感じると薬を飲んだり病院に行ったりする。そういうハッキリとした苦痛を伴う症状には敏感だ。

 

しかしそれ以外にも普段の生活の中でさりげなく身体から発せられる危険信号があることに気が付いた。


人によってそれぞれその身体からのメッセージは異なると思うが、心筋梗塞や腎不全の経験は私にとって「身体からの声を聞く」という今までにない素直な向き合い方を気づかせてくれることになった。


スピリチュアルな世界には縁遠い人生を送ってきたが死の淵を2回も覗くと理論や道理、医学という分野だけでは説明できない体験もあるんだなと感じてしまう。


【しゃっくり】医学用語では『吃逆(きつぎゃく)』と呼ばれ、肺の下に位置する横隔膜のけいれんによって起こるのはご存知だと思う。私の場合、今回の急性心筋梗塞を感知してくれたのはこのしゃっくりだった。三週間近く止まらないしゃっくり。時に横隔膜が引きつり戻らなくなり息ができなくなるという所まで行って初めて病院へ行き、そこから心筋梗塞の発見へたどり着いた感謝すべき症状。私の場合身体に何かしら異常を感知したよと1番最初に知らせてくれ、ちょっと注意しましょう。というメッセージをくれるサインととらえている。


それ以降 しゃっくりがでると[食べすぎ][胃腸の疲れ]のサインと捉え、水分補給、睡眠、食事量を抑える、軽い運動で身体を動かすを心がけている。


【蕁麻疹】身体にポツポツが出て痒くなる。何か変なものが身体に入ってきたぞ!と身体がデトックスしている。食べ物なのか、ウィルスなのか、とにかく身体に不要なものを出そうとしてくれている。汗をかいたらシャワーなどで皮膚を清潔に保ち、痒みが辛い時は、痒い部分を冷やしたり自家製のローズマリーチンキを妻が作ってくれたのでそれを使っている。添加物を使用しているものを食べない。食事量を減らすことで対策している。1日の塩分量、タンパク質、リン、カリウムの摂取量を見直しなさいというサインかと。


【浮腫】むくみが出るのは腎不全の典型的な症状。水分補給してしっかり排尿、軽い運動で汗をかいてデトックス。足ツボマッサージで老廃物を出し切るよう心がける。身体に毒素がたまってきたよというサイン。


やはり基本の生活リズムが崩れると何かしらのサインが出る。そしてほとんどの場合、(私の場合だが)充分な睡眠、水分補給、軽い運動と排泄、食事調整で対応できる事がわかってきた。


体重計にはなるべく頻繁に乗るようにしないと…



6月24日腎臓内科検診日

忘備録、自己管理として始めた闘病記ブログもリアルタイムになってきた。


昨日シャワー前に測った体重は64.8Kgだったが病院で着衣で靴履いた状態では65.8Kg。服と靴で1kgもあるんかーい。血圧は上104の下61  脈は74  血圧を下げる薬の影響もあるのだろうがまずまずではなかろうか。


月曜日、休み明けの通院は嫌いだ。大きな病院なのでとにかく患者が多い。採血と採尿もしないといけないので待ち時間が長い。ごったがえすロビーや待合室で余計な病気をもらいそうでいやだ。


採血まで40分、検査結果がでるまで約2時間半待ちの説明を受けた。なるべく人のいない場所を探して待つ事にする。


8時30分に受付して番号が呼ばれたのは11時30分。検査結果が出ないことには診察のしようがないので仕方ない。


検査結果の数値を説明してもらいながら問診、診断を行っていく。


数値推移

入院前(手術前)数値3月8日

退院後連休前(手術後)数値4月22日

連休明け(手術後2ヶ月)数値5月7日

今回6月24日の数値の順で比較。

一部検査していない項目もあり。


理想基準値はネット参考男性値

血糖値は90で正常範囲 空腹時

ALT(16IU/L以下理想基準値)35ー90ー28→19

AST(30IU/L以下理想基準値)36ー77ー32→25

これらは16を超えると脂肪肝

30を超えてくると脂肪肝炎や肝硬変の危険水域となるらしい。


γ-GPT(50IU/L以下理想基準値)

102ー208ー177→136

数値は依然高い。


クレアチニン(1.00mg/dL以下基準値)

2.18ー3.12ー2.66→2.73

 腎臓機能を評価するための指標


eGFR こちらも腎臓機能を評価する値で90.0以上が正常値(mmL/分/1.73n1)

4月22日17.17 

5月7日20.45 

6月24日19.87 と腎不全数値

やはり腎臓系の数値は改善しないなあ。

さすが沈黙の臓器「腎臓」一度悪くなると良くならない曲者だ。ドクターのいうとおりキープを心がけないと。


NA(塩)K(カリウム)IP(リン)は正常値範囲内


尿蛋白などは正常値みたいだ。


平均すれば全体として若干の改善が見られる。

透析はしなくていいでしょう。との診断で私も妻も胸を撫で下ろした。次回は3ヶ月後の検査。段々間隔が空いてきた。いい傾向だ。


とはいえ100点満点中20点。生活習慣、食生活は今の状態をキープしなければ。体力、筋力を回復するリハビリも取り入れていこう。仕事のことが頭をよぎるが回復しないとどうしようもない。今は我慢比べか。


年齢、性別、体重によって数値は変わるが、私の場合だと1日 塩分6g タンパク質40g リン800mg カリウム1500mg  総カロリー1800kcal 以下をキープしながら食事制限をしていく。

退院後試行錯誤してきたのでだいぶコツも掴んだ。


薬を減らしてもらい4種類になってからは、むかつきが治り食欲も出てきたので減らして正解だったと妻と話した。


味覚障害はまだまだ残るが改善傾向にあるのではないかと思われる。いやそういう事にしとこう。匂いはしっかりわかるので匂いを頼りに味をイメージしながら食べるようにする。


帰宅して早速ウォーキング。

ノンアルコールビールでささやかな祝杯。

しかし通院の日は精神的に疲れる。

付き添ってくれた妻にも感謝だ。



リハビリのウォーキングに向かう途中、同年代の知人とたまたま出会って話した。

同年代の友人らと会うとだいたい決まった会話の流れがある事に気づく。


この歳になると何か特別な用事がない限りわざわざ会おうなんてことがなく…(私の場合だけかもしれないが) バッタリ会って立ち話というのが大半だが、まあ同世代の会話は気を使わなくて良いし気分転換になる。


「おおっ!」という驚きからはじまり最新の一声はだいたい同じだ。

「久しぶり、最近どう?」

この「どう?」には様々な要素が含まれており、仕事、生活、環境、健康状態を探るキーワードだ。


ここで「ぼちぼち」とか「相変わらず」とかなら他愛も無い会話で終始するのだが、健康状態に関するワードが出るようならお互いの目がキラリとして情報交換モードが適用される。

病名は?どこの病院?今の状態は?薬の数や副作用、闘病時の様々な話に花が咲く。

健康維持の為の取り組みや食事の話なんかも盛り上がるネタだ。


還暦過ぎると皆さん大概何かしら身体にガタがきて病院の世話になっている事が多い。内科はあそこがいいとか心臓系はどこそことか、みんなほんとに詳しい。


そして共通の知人の訃報。

「そう言えば、〇〇っていたじゃない?アイツさあ…」

年齢を重ねてくると人間関係に於いては出会いよりお別れが圧倒的に多くなる。これは自然必然的なことで僕らはその現実から逃れることはできない。

知り合いの近況などはほとんど立ち話で入手する。


若い時なら職場の話や人間関係、趣味や家族の話題が中心だったが仕事や家庭が一区切りした還暦を過ぎてからはもっぱらこんな感じだ。


ネットにない情報は還暦トークで収集できるのでありがたい。しかしほぼ毎回家に帰るまでに忘れてしまう事がほとんどだ。