リハビリのウォーキングに向かう途中、同年代の知人とたまたま出会って話した。

同年代の友人らと会うとだいたい決まった会話の流れがある事に気づく。


この歳になると何か特別な用事がない限りわざわざ会おうなんてことがなく…(私の場合だけかもしれないが) バッタリ会って立ち話というのが大半だが、まあ同世代の会話は気を使わなくて良いし気分転換になる。


「おおっ!」という驚きからはじまり最新の一声はだいたい同じだ。

「久しぶり、最近どう?」

この「どう?」には様々な要素が含まれており、仕事、生活、環境、健康状態を探るキーワードだ。


ここで「ぼちぼち」とか「相変わらず」とかなら他愛も無い会話で終始するのだが、健康状態に関するワードが出るようならお互いの目がキラリとして情報交換モードが適用される。

病名は?どこの病院?今の状態は?薬の数や副作用、闘病時の様々な話に花が咲く。

健康維持の為の取り組みや食事の話なんかも盛り上がるネタだ。


還暦過ぎると皆さん大概何かしら身体にガタがきて病院の世話になっている事が多い。内科はあそこがいいとか心臓系はどこそことか、みんなほんとに詳しい。


そして共通の知人の訃報。

「そう言えば、〇〇っていたじゃない?アイツさあ…」

年齢を重ねてくると人間関係に於いては出会いよりお別れが圧倒的に多くなる。これは自然必然的なことで僕らはその現実から逃れることはできない。

知り合いの近況などはほとんど立ち話で入手する。


若い時なら職場の話や人間関係、趣味や家族の話題が中心だったが仕事や家庭が一区切りした還暦を過ぎてからはもっぱらこんな感じだ。


ネットにない情報は還暦トークで収集できるのでありがたい。しかしほぼ毎回家に帰るまでに忘れてしまう事がほとんどだ。