「おはようっ!」
「おー、岳人。おはようさん」
「昨日はサンキュー!」
「いや、気にせんでええよ」
「俺、今日もう一回誘ってみるぜ!これでフラれたら、諦める」
侑士は一瞬悲しそうな顔をしてから、口角をつり上げた。
「実はな、俺。デートすることが決まってん」
と、俺に耳打ちしてきた。侑士にそんな相手がいたとは驚いたけど、何よりこんなに笑顔なのが一番驚いた。侑士がいつになくニヤニヤしている。相当嬉しいのだろう。
「侑士、顔キモい」
俺がはっきり言うといつもなら不安げにキモいかとか聞いてくるのに、今日はその顔を肯定した。
「だって、嬉しいんやもん」
「うわ、マジでキモい…」
「岳人、そろそろ本気で傷つくで?」
「何してるんですか?」
急に後ろから日吉が現れた。気付いたら俺たちは二年生の下駄箱付近に立っていたようだ。
「うわっ!ふぃよし!」
「日吉です」
「知ってるつーの!さっきのはわざと呼び方変えたんだよ!」
「ただびっくりして噛んだだけでしょ…ふっ」
「うるせぇっ!くそくそっ!ひよっ子の癖に生意気だぜ!」
「はいはい…で、何してたんですか?」
「デートについて話してたんや」
「…へぇ。それじゃあ、職員室に用があるんでこれで…」
そう言うと日吉は歩いて行ってしまった。誘うチャンスだった気もするけど、部活の時でもいいと思い侑士と一緒に教室に向かう。
「じゃ、俺はこっちやから」
「おー、またな」
侑士と別れて教室に入る。席についてから日吉をどう誘うか考える。
昨日みたいにデートとか言うとダメだよなぁ。遊びにって…来てくんないよな…チケットの期限が切れちゃうからとかいいよな?あ、でも…日吉じゃなくてもいいみたいになっちまうし…うーん
そんなことを考えていると放課後になってしまった。
「ごめん!今日の授業のノート全部見せて!」
とりあえず、ノートはクラスのやつに借りることにした。
「えっ!?日吉が休み~?」
「ああ。家の事情とか何とかで」
日吉…休みか。今日の夜にでも電話して誘おう。
そして、いつも通り部活した俺は家に帰って即座に日吉に電話した。3コールしたところで日吉が出た。
「…もしもし。何ですか?」
「あっ…あのさっ…その~……俺と一緒に遊園地に行かねぇ?」
「は?遠慮します」
「いいだろ?日曜用事ないんだろ?」
「だから、行くのが嫌なんですよ。それくらいわか「うるせぇっ!先輩命令だ!いいな?」
「いや、遊園地なら別の人と行けばいいじゃないですか」
「日吉じゃなきゃ意味ないんだよ!」
思わず叫んでしまった。そして、頬に涙が伝っていく。日吉への思いが溢れる。
「ちょ…泣かないでくださいよ。大体、俺なんかと行っても楽しくないでしょう?」
「くそくそっ!何でわかんないんだよっ!俺はお前が好きだから、…っだから!」
告白してしまった。焦って電話を切ってしまった。すると、今度は日吉から電話がかかってきた。
「何で切ったんですか?」
心なしか日吉の声が明るく感じた。
「だって、お前が好きって言ったんだぜ?気持ち悪いだろ」
「ふっ…そんなわけありません。…遊園地行ってもいいですよ」
「本当か!?気持ち悪くねーのかよ!?」
「…………俺もなんで」
「えっ!?」
「俺も向日さんが好きなんで」
「マジか!?嘘じゃないよな?」
「はい」
日吉が俺を好きだと聞いて嬉しくなる。ずっと望んでいた言葉をもらえた。嬉しすぎて泣きそうになる。
「日曜…楽しみだな!」
「…そうですね」
日吉と一緒に遊園地なんて夢みたいだけど、夢じゃない。夢が叶った。
(おい、忍足!)
(なんや?)
(今度の日曜、遊園地に行かねぇか?)
(おう、もちろん行かせてもらうわ)
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ありがとうございました!
デート編見たいですか?
一応、これで完結です(*´∇`*)
お疲れ様でした!