君に下剋上したい※日ジロ | 自己満腐向け小説

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「ふぁ~」
またあくびだ。

「おい、ジロー!俺様の美技に酔いなっ」
そう言って跡部部長がサーブを打つ。いつ見ても速い、キレがあるサーブだ。

「ほっ」
それを難なく返す、芥川さん。こちらも凄い技術だ。

だが、跡部部長の美技。『破滅への輪舞曲(ロンド)』が決まる、かと思ったがきれいなボレーで返した。

「す…凄い」
思わず呟く。
すると、芥川さんの歓声が聞こえる。

「マジマジ!スッゲー!さすが跡部だC!前よりキレも増してるC、スッゲー!」

「ハッ、あんなにあっさり返しといてよく言うぜ!あーん?」

「でも、返すの大変だったC!」

「当たり前だっ!行くぜジロー!」

「おっしゃ、来い」

楽しそうだ。
俺も芥川さんに下剋上したい。跡部部長にもしたい。

「おいっ!ひよっ子!俺を無視すんなっ」

急に注意されて我に返る。
俺は今、向日さんとミニゲームしてたんだ。忘れてた。
でも、これを向日さんに言うと怒られるから言わないでおこう。めんどくさいのはごめんだ。

「行くぜっ!」

「下剋上等!」


そうだ。
俺には、芥川さんや跡部部長以外にも倒さなきゃならない敵がたくさんいる。

まずは向日さんから下剋上だ。

「おっ!…おい!ひよっ子!」
「何ですか?」

「今日はやたらキレがいいじゃん!」

「…ありがとうございます」

その時、
「おい!ジロー…!」
芥川さんが倒れた。

「…!芥川さん!」

急いで駆け寄ると、
「あーん?日吉か…ジローをベンチまで連れてけ」

「え…?」

「安心しろ。寝てるだけだ」

「…はぁ」

そうか、随分長いこと跡部部長と打ち合っていたから、疲れたのか…

倒れたから心配して駆け寄ったら寝てる。
相変わらず、この人は面白い。俺は思わず笑った。


芥川さんをベンチまで運ぶと、芥川さんがもぞもぞしながら
「ひ…ょ…C」
と言った。

寝言。
芥川さんの夢に俺が?かわいい…!
不覚にもそう思った。

この人を倒すのは簡単にはいかないだろう。試合の途中で眠られては、決着がつかない。何より、そんなあなたが愛しいと思ってしまう。

芥川さんの髪をなで、そして俺は向日さんの待つコートに向かった。


―君に下剋上したい


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お久しぶりです。
何ヵ月ぶりだ(笑)
こんな駄文ですがコメントなどあれば嬉しいです。
リクエストお待ちしてます。
ありがとうございました