長期投資はなぜ良いのか?メリット・デメリットや成功するためのコツを解説 | トータル・トレンド ~まことのブログ~

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投資を始めようと勉強している方だと、「長期投資がおすすめ」「長期投資をするのが基本」といった話を目にする機会は多いかもしれません。
しかし、なぜ長期投資がおすすめされているのか、その理由についていまいち理解できていない方もいるでしょう。
今回はそんな方に向けて、長期投資がなぜ良いとされているのか、メリットとデメリットをご紹介していきます。
また、長期投資を成功させるためのコツもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
 

■長期投資の仕組み

そもそも長期投資とは、数年から数十年単位で投資を行うことを指します。
逆に短期投資と呼ばれているのは、1日で取引を完結させる「デイトレード」や数日から数週間単位で取引する「スイングトレード」などが該当します。
短期投資は一時的な値動きを利用して投資を行い、利益を得るのが基本です。
そのため、値動きを逃さないよう常にモニターに張り付いて値動きを監視するケースも少なくありません。
一方、長期投資は一時的に値下がりが発生したとしてもそのまま保有し、将来的に企業が成長することを見越して投資します。
定期的に値動きを確認する必要はあるものの、短期投資のように常にモニターに張り付くようなことはありません。
高度な分析も必要としないことから、投資初心者は短期投資よりも長期投資の方がおすすめと言われているのです。
 

■長期投資のメリット

長期投資のメリットは常に値動きを気にする必要がないこと以外にも、様々なメリットが得られます。
 

・複利効果を得やすい

長期投資のメリットとして、複利効果が得やすい点が挙げられます。
複利は、運用益と元本の合計金額に対する利回りを求める方法です。
例えば年利10%で200万円を5年間運用した場合、単利だと元本200万円×20%=20万円が毎年運用益として積み上がっていく形になるため、5年で元本200万円+運用益20万円×5年=300万円になります。
一方、複利で運用する場合、運用益は毎年元本に加えて運用していくため、元本と運用益が毎年変動していきます。

1年目:元本200万円、運用益20万円
2年目:元本220万円、運用益22万円
3年目:元本242万円、運用益242,000円
4年目:元本2,662,000円、運用益266,200円
5年目:元本2,928,200円、運用益292,820円

5年目は元本+運用益で3,221,020円になります。
同じ元本で運用していた単利と比較して、約22万円分も早く資産を形成することができました。
この複利効果は長期間運用すればするほど元本が増え、運用益も増えていく傾向にあります。
あくまで順調に利益を重ねていった場合のケースとなりますが、それでも利益は大きくなりやすいため、長期投資には大きなメリットがあると言えるでしょう。
 

・手数料などを抑えられる

長期投資は手数料などを抑えられる点もメリットの1つです。
例えば株式投資を行う場合、株の購入時または売却時に手数料が発生します。
短期投資だと何度も売買することになるため、手数料を考えながら証券会社や料金プランを選ぶ必要があります。
長期投資の場合は一度株式を購入すると数年単位で保有することになるため、取引回数が少なく、手数料も抑えやすくなります。
手数料が抑えられれば、その分受け取れる利益も大きくなるでしょう。
 

・リスクをコントロールしやすい

長期投資は短期投資に比べてリスクをコントロールしやすいという特徴もあります。
短期投資は常に値動きが変動しているため、得られるリターンも売るタイミングによって異なります。
場合によっては大きな損失を出してしまう可能性もあることから、リスクが高い投資方法とも言えるでしょう。
長期投資の場合は大きな損失を出さないように、分散して投資することが可能です。
株式や投資信託、不動産など、様々な投資先を用意して資産を振り分けておけば、万が一一部の投資で損失が出てしまっても、他で利益が出ていれば平均化させることができます。
リスクを軽減しつつ複利効果による資産の増大効果も狙えるのは、長期投資の魅力です。
 

■長期投資のデメリット

長期投資には様々なメリットがある一方で、デメリットに感じてしまうような部分も存在します。
具体的にどのようなデメリットがあるのか、解説していきましょう。
 

・利益の確定まで数年から数十年はかかる

長期投資は基本的に数年から数十年かけて取り組むものです。
そのため、利益が確定するまではかなりの時間がかかってしまいます。
なるべく早く稼ぎたい人や来年使うお金を用意したい人には向いていません。
また、積立投資を行う場合は毎月コツコツと積み立てて元本を増やしていき、さらに複利効果を狙っていけますが、そのためには毎月安定した収入を得る必要もあります。
万が一病気やケガで働けなくなってしまった場合、継続した運用が難しくなるため、十分な効果を得られないまま運用を止めなくてはいけない場合もあるでしょう。
 

・長期投資でも元本割れのリスクがある

短期投資に比べてリスクをコントロールしやすいものの、絶対に失敗しないとは限りません。
長期投資でも元本割れをするリスクはあり、最終的に受け取れる金額が元本よりも少なくなってしまう場合があります。
せっかく長い時間をかけて運用してきたのに元本割れによって受け取れる金額が少なくなってしまうと、それまでに費やしてきたお金や時間をロスしてしまうことになるでしょう。
 

・将来の予測が難しい

投資期間が長いということは、将来を予測してどこに投資するかが重要になってきます。
1年先までは何となくイメージができたとしても、5年後、10年後まで予測することは難しいです。
例えば現在は大手企業でかなりの収益性があったとしても、数年後には倒産している可能性もあります。
長期投資する際には将来的な予測が難しくなることも覚えておきましょう。
 

■長期投資を成功させるためのコツ

長期投資を成功させるためには、以下のコツを押さえて運用することを意識してみましょう。
 

・値動きは長い目で見ることが大切

長期投資は毎日の値動きを見て一喜一憂するものではありません。
逆に値動きを頻繁にチェックしていると、下がった時に不安になってしまい、失敗につながる可能性が高まります。
例えば2024年8月2日に日経平均株価の下げ幅が、世界的な株価の暴落「ブラックマンデー」の影響を受けた1987年以来2番目の大きさになったことが話題を集めました。
この報道によって、証券会社のコールセンターにはNISAを始めた方などから不安の声が多く寄せられたそうです。
しかし、NISAのような積立投資は長期間運用することが重要となるため、不安になっても運用を続けていくことが大切です。
 

・あらかじめ投資期間を決めておく

長期投資を始めるなら、あらかじめ投資期間をどれくらい設定するかも決めておきましょう。
投資期間を設定しておくことで、計画的に長期投資ができるようになります。
例えば老後のための資金を用意しておきたい場合、30歳から30年間コツコツと運用を続けていくことで、大きな複利効果を得られるでしょう。



今回は、長期投資のメリット・デメリットや長期投資を成功させるためのコツをご紹介してきました。
長期投資は短期投資に比べて複利効果を得やすく、リスクもコントロールしやすい投資初心者向けの方法です。
大きな利益を得るためにはそれなりの時間が必要となってくるため、長期投資を検討されている方はなるべく早めに始められるよう準備を進めていきましょう。