いつ行く?何を着て何を持っていけばいいの?登山の基礎知識を学ぼう | トータル・トレンド ~まことのブログ~

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人気のアクティビティ、登山(山登り)。
ハイキングのような手軽なものから、本格的な山に登るスポーツ性の高いものまで、さまざまな楽しみ方ができます。
しかし、普段着・手ぶらで富士山登頂を目指した観光客が大変な目に遭ったというニュースもあり、登山を甘く見ると怪我や事故につながるので注意が必要です。
今回は登山におすすめのシーズン、登山に適している服装・持ち物など、初心者が知っておくべき基本知識を解説しましょう。
 

■登山シーズンはいつ?標高にも注意

登山シーズンは7~9月頃だといわれていますが、基本的に春夏秋冬いつでも楽しむことができます。
季節によって見られる風景が変わり、訪れるたびに違う山の姿を見せてくれるでしょう。
初心者は、季節によって登る山を決めるのがおすすめです。
 

・春(3~5月)は低い山に登ろう

標高が高い山は積雪や残雪がある場合も多いため、初心者は標高が低い山を選びましょう。
低山であれば、5月には若葉や春に咲く花を楽しめます。
天気が良ければ少し汗ばむくらいの気温になりますが、早朝や夜間は寒くて雪が降る所もあるので注意してください。
事前に山の特徴や天気予報を調べ、雪が降らない山を選ぶのがおすすめです。
 

・夏(6~9月)は標高高めの山に挑戦!

6月以降には、標高が高い山も山開きが始まります。
多くの山では、梅雨が明ける頃から本格的な登山シーズンに入るでしょう。
富士登山も7月から9月にピークを迎え、多くの人でにぎわいます。
ただし、真夏でも山の天気は変わりやすく気温も下がるため、防寒対策は必要です。
雨風をしのげるアウターや、防水加工した登山靴などを用意しましょう。
初心者はいきなり高い山に登るのではなく、春から低山で体を慣らし、夏の登山シーズンに向けて準備するのがおすすめです。
 

・秋(9~11月)は紅葉を楽しんで

暑さが落ち着いてくると、山の涼しく澄んだ空気が心地よく感じられます。
赤や黄色、オレンジ色に色づく美しい紅葉は、秋ならではの景色です。
スポーツとしての登山も楽しいですが、ゆっくり景色を見ながら散策するのも秋登山の醍醐味といえるでしょう。
10月頃になると富士山のような高山では雪が降り始めますが、まだ秋の景色を楽しめる山も残っています。
冬に向けて閉山する山も増えていくため、それぞれの山の登山シーズンを事前に確認しておきましょう。
 

・冬(12~2月)はスノーシューハイキングもおすすめ

冬でも開山している山があり、スノーシューを履いて楽しむハイキングや登山スキーも人気です。
初心者は山の雪に慣れていないため、標高が高い山はおすすめしません。
低山なら初心者でも登れますが、天気によっては吹雪になったり気温が急激に下がったりして危険な場合もあります。
日が暮れるのも早いため、できるだけ短時間で登れる山を選びましょう。
昼に下山する計画でも、念のためヘッドライトをお忘れなく。
 

■登山に適した服装とは

登山をする際には、次のような服や下着、靴などを用意しましょう。
 

・登山ウェア

肌に直接触れるベースレイヤー(インナー)、保温のためのミドルレイヤー(トップス)、防風・防水・防寒対策のためのアウターの3つを重ね着します。
ベースレイヤーは吸汗速乾性のある素材を選びましょう。
綿素材は乾きにくく、体が冷えるので避けてください。
化繊素材は速乾性があり登山に向いています。
スポーツ用インナーや、夏用・冬用など季節に合ったインナーがおすすめです。
ミドルレイヤーは薄手で保温性が高いフリースやダウンなどの素材を選びます。
登山用シャツ・ベストもあるので、温度調節がしやすいものを探してみましょう。
アウターはセパレートタイプがおすすめ。
動きやすくて防水性に優れ、風の侵入を防いで防寒対策にもなるレインウェアが人気です。
 

・登山パンツ

ストレッチ性のあるパンツは動きやすいのでおすすめです。
ジャージやジーンズを履く人も多いですが、舗装されていない道もあります。
耐久性のある登山用パンツは破れにくく、長く使えるので揃えておくと良いでしょう。
綿素材やデニム素材は乾きにくいため、汗をかくと肌に張り付いて不快感の原因になります。
吸汗速乾性のあるパンツを選ぶのがおすすめです。
 

・登山タイツ

筋肉や関節の動きをサポートして負担を軽減するタイプ、加圧して血行を良くするコンプレッションタイプがあります。
足腰に不安がある人、長時間の登山をする人や登山用タイツを用意しましょう。
 

・登山ソックス

厚手のものを選ぶと、靴擦れを防止してくれます。
山は足元からの冷えも心配なので、透湿性・吸湿速乾性のあるソックスがおすすめです。
臭いが気になる人は、防臭効果に優れたウールのソックスを選ぶと良いでしょう。
 

・登山シューズ

舗装されていない道が多く険しい山を登る場合は、足首が固定されたハイカットでソールが硬めのシューズがおすすめです。
舗装されている道を上る場合は、足首が自由に動かせるミドルカットでも良いでしょう。
サイズが合っていないと靴擦れや疲労感の原因になるため、必ず試着してから購入してください。
 

・帽子

暑さ対策、紫外線対策のため、必ず帽子をかぶりましょう。
日差しを遮るつばのあるタイプを選んでください。
急な強い風に吹かれることもあるので、紐で結べる帽子がおすすめです。
 

■登山に持って行くべきアイテムは?

服装だけでな、く持ち物も登山に適したものをそろえておく必要があります。
例えばこんなアイテムを用意しましょう。
 

・リュック

耐久性のある、登山用のリュックを用意しましょう。
普段使っているリュックではたくさん荷物を入れたり、転んだりした際に破れてしまうおそれがあります。
リュックの容量はリットル(L)で表示されますが、日帰り登山であれば10~20Lが目安です。
山小屋で1泊する場合は25~35Lあれば十分でしょう。
 

・軽食と飲料水

座って食べられる場所があるとは限らないので、歩きながらでも食べられるものや片手で水分補給ができる飲み物を用意しましょう。
「行動食」と呼ばれるバランス栄養食品のほか、一口で食べられるチョコレート菓子、ようかんなどの糖分を効率的に補給できる軽食もおすすめです。
飲み物や水やスポーツドリンクなど、水分補給を目的としたものを選びましょう。
ジュースやコーヒー飲料、カフェインの多いお茶類は余計に喉が渇き、利尿作用もあるので登山には適していません。
登山者のなかには鍋でお湯を沸かしてカップ麺を食べようと計画している人も多いですが、荷物が重くなってしまいます。
他にも持っていくべきものがたくさんあるので、必要最低限のアイテムを厳選しましょう。
 

・防水バッグ

濡れると困るものは防水バッグに入れ、さらにリュックに収納して持ち運ぶと安心です。
リュックに防水カバーを付ける人もいますが、強風にあおられて外れる場合もあります。
撥水性に優れたリュックも、雨の中歩き続けると水が染み込むことがあるので注意しましょう。
 

・腕時計

安全に登山をするためには、計画性のあるスケジュールを立てなければなりません。
何時までに下山するか、何時に山小屋に到着するかを綿密に計画しましょう。
そして計画通りに進めるため、登山中はこまめに時間を確認する必要があります。
スマホを取り出している時間がなかったり、バッテリーが切れたりすることも考えられるため、腕時計が便利です。
防水加工がされていれば、突然の雨でも心配いりません。



今回ご紹介した服装やアイテムは、一般的なアパレル店や雑貨屋で「登山にも使えそうなもの」を探すより、スポーツ用品店で「登山用」として売られている物を選んだ方が安心です。
着心地や使い勝手の良さは人によって基準が違います。
まずは試着したりスタッフに相談したりして、自分にマッチするものを探してみてくださいね。