2024年5月31日、金曜日のブログ
星影の語り
「星影」という言葉を目にしたとき、どんなことを思い浮かべますか?
光の側面だけを見つめ、正義のヒーローのように生きること。
これは、人間には不可能の事のように思えます。
まさに永遠のテーマです。
私がこの言葉について考えを巡らせた時、心に浮かんだのは3年前のNHK朝の連続テレビ小説「エール」でした。
このドラマは、昭和の音楽史に名を刻む作曲家、古関裕而とその妻である歌手の金子をモデルにしています。
窪田正孝さんが演じる主人公・古山裕一と、二階堂ふみさんが演じる妻・音。彼らの物語は、グリーンが歌う主題歌「星影のエール」と共に、多くの視聴者の心に響きました。
私もその一人で、毎日の放送が楽しみで仕方ありませんでした。
今朝、私は「かげ」という言葉が持つ「光と陰」の両面を思い出しました。
かつての日本には、神羅万象に神が宿るとされ、海外からの文化、宗教を受け入れ、自分達の解釈で捉えて、人間の複雑さや多面性を温かく受け入れることができていた。
その結果、人々の間には温かい人情が溢れていたのです。
そして、日本語の豊かさについて考えを深めると、言葉の意味をどのように捉えるかによって、その語彙の数は変わってくることに気づきます。
オックスフォード英語辞書によれば、英語の語彙は60万語を超えていますが、日本語は約15万語です。
しかし、意味を含む単位として考えると、日本語の方が豊かであると言えるでしょう。
「もののあはれ」や「侘び寂び」のように、英語には訳せない日本独自の概念が存在します。
また、「花」のように複数の意味を持つ言葉も多く、これらは英語では複数の単語で表現する必要があります。
英語がアルファベットのみで表記されるのに対し、日本語はひらがな、カタカナ、漢字を使い分ける必要があります。
このように、日本語は含みを持たせる言語であり、それが日本人の優柔不断さの一因かもしれません。
しかし、それは日本人の個性であり、私たちの感受性を豊かにし、人生をより楽しくする要素でもあります。
今日も、この複雑で美しい日本語を使いながら、喜びを持って一日を過ごしましょう。
読んでくださり、ありがとうございました。