先日TUTAYAで借りてきたビデオのなかに、ホラー映画がある。

日本で話題になり、ハリウッドでリメイクされたあの映画だ。

1と2を同時に借りてきて、とりあえずは1だけを見終わった。

私にとってはそうたいしたことのない映画も、妹にとってはけっこう怖かったようだ。

家に帰ってもひとりらしく、しばらく泊まっていくという。

しばらく料理することになりそうだ。

じぶんひとりで食べるよりも、なぜかおいしく感じる。

人間とは不思議な生き物だ。

こういうのも、悪くはない。

私はなぜだかよく年下の子に好かれる。

とくに女の子になつかれる。

甘えられると言ったほうが近い。

私には年の離れた弟がいる。

そのせいで年下に対して身構えるということもがない。

保護者を気取ることもしないし、子供扱いすることもしない。

話すときもタメ口のほうが落ち着く。

彼女たちも自然と敬語ではなくなる。

彼女たちから見ると、私はどうやら『おとな』ではないらしい。

おとなでなく、おとなな存在。

こんな私でも役に立てることはあるらしい。

必要とされるのはうれしい。

私があのひとのようになれればいいのだが。

そうすれば、きっと彼女たちのことを守ることができるだろう。

最近よく電車の中で眠る。

おそらく体の調子がよくないせいだろう。

私は小さいころからからそうだった。

病気になったり怪我をしたりすると、ふだんよりもずっと眠るようになるのだ。

長い付き合いの友人は、そんな私のことをよく野生動物に例える。

なんでも野生の動物たちは、そうすることによって早く回復するらしい。

実際に私もたくさん眠ることで早く回復することができる。

おそらく私は単純なのだろう。

逆に睡眠がじゅうぶんにとれないと、驚くほど治りが遅い。

いまの私の状況がそうだ。

もっと眠らなくては。

そうは思っているのだが。


今日は映画をたくさん借りてきた。

すこしは退屈な時間が減りそうだ。

日々同じことが繰り返していくと、人間jは次第に慣れていく。

痛みも例外ではないようだ。

最初は痛かった喉からの出血も、いまとなってはまたかと思う程度である。

とはいえ、うがいした水が赤くなるのは見たときに気持ちいいものではない。


薬でごまかしてはいるものの、そろそろ休みを取らなくてはいけない気がする。

休んだとしても、休日にならないことのほうが多いのだが。


カラオケに行く約束を3人としてしまった。

してしまった以上、なるべく早く治さなくては。

さすがにこの喉で歌える気がしない。


体の痛みは慣れていく。

心の痛みも慣れていくものなのだろう。

もしかして慣れたフリをしてるだけなのかもしれないが。

今日は休日。

ということで幸せな一日を過ごすことができた。

世間一般で言う休日というのは大概幸せなのかもしれないが。


ひさしぶりに遠くまで買い物に行ってきた。

遠くとはいっても原宿どまりなところが私らしい。

もとから遠くまで行くのは好きではないのだ。

いつもなら地元ですませてしまうし、そうでなくても池袋で買いたいものはそろってしまう。

べつに遠出が嫌いなのではない。

遠くまで行く理由がないのだ。


こんな私に、彼女は理由をくれる。

寒く、天気もそういいわけではない。

いつもであれば布団から出るかどうかすらわからない。

こんな休日に、意味をくれる。

ただ過ぎ去っていってしまいそうな日に。


自分が彼女のことを好きになっていくのがわかる。

かけがえのないほどに。

私は彼女を失ったとき、それに耐えられるのだろうか。

最近相談事を持ちかれられるのが多い。

新しい一年が始まってから、まだそれほど時間がたっていないのだが。

恋愛には時期は関係ないようだ。


彼女たちはみな真剣だ。

自分の好きなひとのことで悩んでいる。

ある子は相手がほんとうに自分のことを好きなのかが不安になっていたり。

ある子は自分たちの今の関係が、このままでいいの考えていたり。


好きという気持ちにたいして向かい合っている子は好きだ。

こういう子たちがまわりにいてくれてよかったと思う。

頑張ろうとするこの子たちから元気をもらっているのかもしれない。


私の存在が、彼女たちにとってプラスであるように頑張らなくては。

私はいつもサングラスをかけている。

目が弱いのだ。太陽の光は、曇りの日でも目をさいなむ。

私のまわりのいる人間はそのことを知っている。

もうひとつの理由は誰にも言わないことにしている。

きっとおかしな目で見られるに違いないからだ。

私の目は、おかしなものまで見てしまう。

ひとの心の動き、とでも言うのが正しいのだろうか。

ふだんよりも勘が鋭くなるといえば、すこしはまともに聞こえるかもしれない。


ひとの心の動きが見えるというのは役に立つ。

けっして気持ちのいいことではないが。

人間は神様ではないからだ。

嫌な気持ちが流れ込んだときは、嘔吐しそうなほど気分が悪くなる。

だから私はサングラスをはずさない。


私のこのおかしな力は、相談事をもちかけられたときには非常に役に立つ。

相談というのは、相手の心を読み、相手の望む言葉を導くのが一番だからだ。

この力があるから私などが頼られたりするのだろう。

あのひとであれば、もっとまともに導くことができるのだと思う。

すこしでも近づければいいのだが。

今日は妹が泊まりに来る。

とはいえ、学校のあとにバイトがはいってしまったらしく、まだすこしの時間があるようだ。

なんでも急に欠勤が出てしまったらしい。


妹とはいっても血のつながった妹ではない。

関係を表現するのにもっともわかりやすくふさわしいから使っているに過ぎない。

長く言えば。

性的な関係にはならないが、気を許している相手。そばにいてもいいと思える相手。

本当に気を許しているかは微妙なとこだが。

当然ではあるが、仮面はつけているからだ。


この子はもともとは私の恋人だった。

だが、恋人であり続けるには幼すぎた。

あまりにも子供で、私はいつしか保護者のような感情を抱くようになってしまった。

だから恋人としての関係は、3ヶ月ほど前に終わっている。

それでもこの子は私のそばにいたいと言った。


彼女の私に対する感情は恋愛感情ではない。

恋人関係にあったときからわかっていたことではあるが。

この子は居場所がほしいのだ。

私は、誰かに居場所として求められることには慣れている。

いつかこの子はいなくなるのだろう。

私にできるのは、そのときがくるまでこの子を守ることだ。

あの人なら、そうしたはず。


彼女はこの子の存在を知ったときに、このことを受け入れてくれるだろうか。

やはり私から離れていくのだろうか。


あの子がお風呂に入っている。

いまのうちに日記を仕上げてしまおう。

明日は妹が泊まりに来ることを思い出した。

あの子がいたら日記を書くことができない。

というわけで寝る前に書くことにする。

湯冷めしたときは笑うしかない。


昨日は彼女の友達と、その恋人に会った。

友達とは以前にも会ったことがある。

彼女と同い年の、目が印象的な子だ。

恋人は20歳。私よりもずっと年下の大学生だ。

会ってみると、想像していた以上に優しそうな青年だった。

眼鏡の奥の瞳がやわらかい色をしている。

すこし(だといいのだが)気が強そうな彼女の友達とは、とても相性がいいように感じる。

せっかくだったので、恋人さんのことをもうすこしだけ覗いてみた。

ただ優しいだけではなく、勇気と強さをもっていた。

そこまで覗いて、安堵して覗くのをやめる。

最近ろくでもない男ばかり出会ってきたので心配だったのだが、そんな心配は無用だったようだ。

胸のところがあたたかくなる。

彼女を送ってくれたことに礼を言い、彼女の友達たちに手を振った。


マンションの階段をあがっているとき、ふと唐突に彼女から指摘された。

いつもと仮面が違うことに違和感を覚えたようだ。

私も驚いた。

そのとき初めて、自分がいつもの仮面をつけていないことに気がついたからだ。

言われるまでまったく気にもしていなかった。

どうやら病気は思っていた以上に深刻らしい。

とりあえず美容院での流れでごまかしたが、彼女は納得してくれたのだろうか。


家に着き、ごろごろと布団にくるまりながら話をする。

彼女の頭は私の腕の上だ。

私はこの時間がとても好きだ。

幸せでいっぱいになれる。

泣いてしまいそうなほどに。

体育の授業(というかそのあとの休み時間)に遊びすぎたのか、腰が痛むらしい。

気になったのでマッサージをしてみた。

こういうのは嫌いじゃない。

時間にして30分ほど、せっせとマッサージをしてみる。

彼女はとても気持ちいいと言ってくれた。

それが本当なのかどうかはわからない。なにしろ私は素人だ。

それでも、彼女のその言葉はとてもうれしかった。なにより彼女のその優しさが。


そのあと彼女と何度も抱き合い、キスをした。

いつもよりも深く分かり合えたと思う。

とてつもなく、幸せな時間。

彼女が言ってくれた言葉。

私にはもったいない、あたたかい言葉。

なによりもうれしく。だからこそ不安にもなる。


私に彼女のそばにいる資格などあるのだろうか。

カット。

特に深い意味などなく。

ごく普通に髪が長くなったので切りに行ってきただけなのだが。

今日は前回の担当のスタイリストがお休みということで、まったく新しい人が担当。

20代後半のおんなのひとにカットしてもらうことになった。

とにかくしゃべるひとだった。

自分のことをひととふれあうのが好きだというだけのことはある。

とてもひとなつっこいひとだった。

今日の私の仮面のせいもあったのかもしれないが。


カット等にかかった時間は1時間半。

その半分ほどは彼女と話していたと思う。

私が彼女の腕にはまっていたブレスレットをほめると、恋人からのプレゼントなのかうれしそうに照れていた。

きっといますごく幸せなのだろう。

私もなぜかすこし幸せな気持ちになれた。


カットのあと、今日は夕方から彼女とのデートがあったのでおとなしく帰宅する。

そういえば朝ご飯を食べていない。

薬を飲むのも昨日から忘れている気がする。

彼女を心配させるわけにはいかない。

帰ってすぐにご飯を食べ、薬を飲む。

デートの時間までぼんやりとしてると、うっかり寝てしまいそうになった。

今日は彼女の友達とその恋人も来る。

遅刻するわけには行かないので、布団に入らずにいた。


彼女とは幸せな時間を過ごせた。

明日は仕事。きっとなにごともないだろう。

明日の日記に続きを書くことにしたほうが良さそうだ。