今日は彼女といっしょにすごした。
幸せな時間がすごせた。
こころが休まる、大事な時間。
いつもどおりたくさん話しをした。
話しをしていると、あっという間に時間がたってしまう。
帰りの時間がやってきた。
時間があるので送っていく。
いつもと同じ、休日。
いつもと違うのはひとつ。
彼女が口にした言葉。
私は忘れない。
今日という、幸せな日を。
いつか彼女が私のそばからいなくなったとしても。
今日彼女が口にしてくれた言葉には嘘はなく。
私を幸せにしてくれたということを。
今日は彼女といっしょにすごした。
幸せな時間がすごせた。
こころが休まる、大事な時間。
いつもどおりたくさん話しをした。
話しをしていると、あっという間に時間がたってしまう。
帰りの時間がやってきた。
時間があるので送っていく。
いつもと同じ、休日。
いつもと違うのはひとつ。
彼女が口にした言葉。
私は忘れない。
今日という、幸せな日を。
いつか彼女が私のそばからいなくなったとしても。
今日彼女が口にしてくれた言葉には嘘はなく。
私を幸せにしてくれたということを。
今日は帰りに小さな女の子がとなりに座っていた。
8歳くらいだろうか。
塾の帰りなのか、一番はじの席に座り、もたれかかりながら寝ていた。
手がゆるんだのだろう、持っていたバッグが床に落ちる。
バッグとはいっても、オシャレなものではない。
ドーナツのチェーン店でポイントを集めるともらえるものだ。
それを落とすたびに目を覚まし、寝ぼけているかのようなゆっくりした動きで拾う。
何度目だろう。
深く眠ってしまったのか、バッグはそのまま床に落ちたままになった。
どうしようか。
すこし考え、拾うことにする。
床から拾い上げたそれを、私と彼女の間におく。
寝過ごしたりしないだろうか。
すこし不安な気持ちが起きる。
私の不安な気持ちを知らず、彼女は眠る。
私が降りる駅にもうすぐ着く。
私はわざと乱暴に、彼女に体がぶつかるように席を立った。
そのせいで彼女は目を覚ます。
そしていまどこの駅にいるかわかったのか、あわてて電車を降りようした。
どうやら私の降りる駅と彼女が降りる駅はいっしょだったらしい。
電車を降り、一息ついたところで。
彼女はようやく自分が忘れ物をしたことに気がついたようだ。
泣きそうな彼女にバッグを差し出す。
忘れ物。
一言だけ、口にする。
そのまましゃがみこみ、目の高さをあわせる。
サングラスをずらして瞳をあわせる。
気をつけて帰りなよ。
私の言葉に、彼女はすこし顔を赤らめる。
小さい声でありがとうと言う彼女の頭を軽くなで、その場をあとにする。
彼女はちゃんと家につけただろうか。
寝過ごしたりしてなければいいのだが。
私には時間がない。
仕事も、それ以外でも。
可能なかぎり予定を詰め込んでしまうからだ。
ひとから誘われたときに、私は断ることをしない。
断るという気にならないのだ。
こんな私のことを求めてくれる。
それは私にとって理解しがたく・・・そしてとても幸せなことなのだ。
彼女たちが私に求めているものは、ひとりひとり違う。
もちろん私に求めているものは居場所だ。
だがその形も理由も、みな違う。
不思議な生き物だ。
求めてくる彼女たちも、それに応える私も。
私のこの命がいつまで続くかは知らない。
医者の友人にいつ死んでもおかしくないと宣告されてから数年たつ。
だが私はまだ生きている。
残りの時間がいつまであるのか。
まだ、終わるわけにはいかない。
今日は仕事の帰りに一人の少女といっしょになった。
知り合いというわけではない。
たまたま同じ電車、同じ車両、そしてすぐそばにいただけだ。
私は席に座っていて、彼女は途中から乗ってきた。
彼女は参考書を両手にもち、揺れる車内の中で勉強し始めた。
思った以上に電車は揺れる。
つり革に捕まっていない彼女は、私のほうが心配になってしまった。
見かねて席を立つ。
サングラスをすこし下にずらし、彼女の目を間近で見る。
彼女は思った以上にきれいな子だった。
危なっかしくて見ていられない、座りなよと彼女に言う。
彼女はずこし照れたように笑いながら素直に座ってくれた。
しばらく何事もなかったように時間がたつ。
私が降りる駅に着いた。
いつもどおりに降りようとする私を、少女が見つめてきた。
律儀 な子だ。
この子もまた優しい子なのだろう。
笑顔を浮かべ、携帯を持っていたほうの手を軽く振る。
彼女はパッと満面の笑顔になり、小さく手を振り替えしてきた。
すこしは気晴らしになっただろうか。
また会ったときに、彼女に聞いてみることにしよう。
ひさしぶりに家でゆっくりすごした。
ほとんど寝ていたといってもいい。
最近寝る時間が遅かったことと、疲れがたまっていたからだろう。
自分でも驚くほど寝ていた。
あるいはまだ体調が完全ではないのかもしれない。
布団にこもって天井をみあげていると、考え込むことができる。
なににも、誰にも邪魔されない。
思う存分、考えることができた。
たまにこうやって考えを整理しておかないと、神父などやってはいられない。
私は全能の神ではないのだから。
私のことを頼り、信頼し、慕ってくれる子たちのためにも。
私は強くいなければならない。
夢を見た。
いつも見るものではなく、私の力が現れたときに見るほうの夢だ。
圧倒的な現実感が、それが夢ではないことを告げる。
できればこんどこそはずれてほしい。
あのような気持ちをもう一度味わうのはごめんだ。
だが、きっとあの未来は訪れるのだろう。
そうしなければいけないのだ。
彼女にだけは話すべきなのかもしれない。
甘える気持ちがふと沸き起こる。
いけない。
すべて自分の中に飲み込んでおかなければ・・・。
今日は古い友人と再会した。
たまたま近くに来たらしく、私の勤務先にたちよってくれたのだ。
せっかくだったので、休憩をとっていっしょに食事に行った。
彼は私に似ている。
厄介なことをほっておけないのだ。
そして自分のことを後回しにしてしまう。
いまもまだ多くのことを抱えているようだった。
苦しんでいるのに、それを表に出すことができる相手がほとんどいない。
お互いのことを話し続けた。
気がついたら1時間以上たっていた。
もっとともにいることができたら。
ふとそう思う。
だがいまの距離だからこそ、私と彼は友でいられるのかもしれない。
あまりにも住む世界が同じだからこそ。
今日は昨日に引き続き彼女が泊まっている。
とはいってもずっと家にいたわけではない。
彼女はボランティアにいっていた。
彼女は優しい子だ。
彼女の話してくれることは、いつも暖かさで満ちている。
いままでで彼女が歩んできた道は、けっして平穏なわけではない。
普通のひとからみたら、かなり波乱に満ちていると思う。
それでも彼女はとても暖かい。
育て方。環境。
そういったこともあるのかもしれない。
だがそれだけでこうはならないだろう。
もともと彼女のもっといる性格がそうなのだろう。
魂が暖かいといったほうがいいのかもしれない。
彼女はひとを幸せにする。
こんな私を幸せにしてくれる。
いつまでもこの時間が続きますように・・・。
今日は彼女が泊まりにきてくれた。
まだ学生ということもあり、なかなかお許しは出ないのだが。
今回は親が仕事にいっている間に書置きを残してきたらしい。
それって家出っぽいような・・・。
ふとそんなことを思う。
彼女に言わせると違うらしいが。
曰く。家出のときは書置きなんてしなかったもん。
それでも、そうやってでも私のところにきてくれる彼女の気持ちをうれしく思う。
こうやって一緒にいられる時間。
私にはもったいないくらいの幸せだと思う。
そして、幸せすぎるのが怖い。
いつか失ってしまう。
なくなってしまう。
手の届かないところにいってしまう。
どうしても、そういうことを考えてしまう。
いままでの私の歩んできた道が、そう思わせる。
そんな私を、彼女は抱きしめてくれた。
ずっと一緒にいるといってくれた。
ありがとう。
この時間がいつまでも続くように。
私はもっと頑張らなくては。
もっと、頑張りたい。
私のまわりには家出娘がわりと多い。
それにはいくつかの理由がある。
まずは私が路上にいることが多いからだろう。
仕事があるためにどうしても帰りが遅くなり。
そのまま家に帰る気にならないときに、そのまま地元の駅近くで時間をつぶすのだ。
路上にはさまざまな人たちがいる。
ホストにホステス、客引きといった、仕事でいる人たち。
ダンスの練習をしているものや、歌っているもの。
そういったひとたちのまわりにいるもの。
それぞれに、それぞれの理由がある。
そんななかには、帰れない、帰りたくないものもいる。
ダンスを見ながら、歌を聴きながら。
話を聞いてみると、世の中にはいろいろなことがあることを教えられる。
たまにそのまま朝まで一緒にいることがある。
いつのまにか時間がたってしまうのだ。
人と話す時間は、どうしてこんなにも早くすぎてしまうのだろう。
彼女たちが、私という存在を必要としているのかは知らない。
変わっているとはよく言われる。
いままでの男たちのほとんどは、彼女たちに性的な関係を欲したらしい。
嫌な世の中だ。
たしかに彼女たちは魅力的だ。
しかし怖がりで寂しがりで。泣くのを隠している。
そういうところを見てしまうと、保護者のような気持ちになってしまう。
私はどこまでいってもお兄ちゃんなのだろう。
それはそれで幸せな気がする。
彼女たちにも幸せがきますように・・・。