ラストのどんでん返しが面白いと聞いて手に取りました。


女子高生を殺害し、研ぎ澄ましたハサミを首に突き立てる「ハサミ男」。
三人目のターゲットを狙っていたところ誰かに先を越され、うっかり(!?)第一発見者になってしまいました。


この話は、その「ハサミ男」視点と、事件を捜査する刑事の視点で進んでいきます。


「ハサミ男」はアルバイトしながら(正社員のお誘いを受けるのでわりと優秀らしい)、週末に時々自殺未遂をする生活…。哲学的な思考を持つ「医師」にそそのかされ不本意ながら、自分のペースで自分の手口を真似た模倣犯を探していきます。


刑事たちは皆、程よく個性的でよかったです。若手刑事・磯部巡査視点だったので、自然と彼の成長と活躍を期待していましたが…どうなんでしょう。この先、心配ですねぇあせる

ラストは急展開で、それまでわりと淡々としていたのに、いきなり急発進でした。
真犯人(模倣犯)はよくあるケースといえばそうですが、十分ドキドキハラハラ。
ある意味、可哀相な真犯人…悪い奴なんですけどね。最後はヤケなのか美学なのか……私は「もうどうにでもなれ」の行動だと思いました。


そしてラストは背筋が凍る感じ……「ハサミ男」が怖い。
何も感じない事が一番怖いし無敵です。

ふつうは読後、犯人に対して怒ったり、同情したり、呆れたりしますがこの「ハサミ男」に対しては怖さのみでした。


東野圭吾さんの「白夜行」同様、この「ハサミ男」も文章構成の面白さが際立っていました。
もう絶対に読者ダマすつもりでしょう、みたいな感じです。まぁ、私はしっかりダマされましたよ。

映像化もしているみたいですが、これは何も知らずに読むのが一番だと思いました。

愛知県芸術劇場大ホールにて観劇。

hideさんの楽曲を使ったRockミュージカル。

激しいRockは馴染みがないけど、「HURRY GO ROUND」「ever free」が好きだったので楽しみにしていました。

休憩なしの2時間・・・

う~ん・・・ミュージカルというより少しストーリー性のあるロックコンサートみたいでした。
表現が抽象的すぎて途中はさっぱり分からなくなりましたが、ラストはきちんと着地していました。

ただバンドの音が大きすぎで知らないナンバーは歌詞が聞き取れないんです汗
知っている歌は分かるけど…・・ってこれじゃミュージカルとしてはマズイ。
ホールの構造の問題なのか単に音量の為なのかは分かりませんが、ダンスが格好よかっただけに残念です。


メインの武田真治さん、南沢奈央さんは良かったと思います。

武田さんは途中からサックスも吹く姿もスーツの時は格好良かったけど、ラストにTシャツにサックスだけはど~してもめちゃイケイメージ(あまり番組は見ないからあくまでイメージです)で笑いをとっているのかと。

まぁ、面白くて格好良かったですけどねにひひ


あ~でも、もう少しストーリーどうにかして欲しかったです。

せっかく楽曲良くても、ミュージカルとしてはイマイチで残念ですよあせる


中日劇場にて観劇。
1985年バブル期のアメリカが舞台のコメディー。

一幕はそれほどストーリー性がなくコンサートのようでしたが、二幕はちゃんとミュージカル。
母も私も物語の筋がちゃんとしてないと好きではないので、幕間では「う~ん…」と言葉少なめ。
でも二幕最初の大澄賢也さんのナンバーなんてこれぞミュージカル!って感じでした。

7年間付き合ったリンダに結婚式当日に「やっぱり友達」とフラれるウェディング・シンガーの主人公・ロビー。
4年間付き合ってお金持ち彼にプロポーズされたウエイトレス・ジュリア。
この二人が恋に落ちて…という話。

ラストのラスベガスではマイケルやシンディのそっくりさんに応援されてロビーが恋を成就させるシーンなんでバカバカしさそのもの(一応誉めてます)。


出演者が豪華なのに朗々と歌い上げるナンバーが少なくて、なんだか勿体無いくらいでした。
いいナンバーだなぁと思っても、途中からアップテンポになって地声(ダミ声)っぽくなったりして・・・

舞台で観てる分には楽しいからいいんですけどね。


井上芳雄さん演じるロビーは、誠実なんだろうけど単純で子供っぽく新鮮でした。

悩むんだけど、周りが騒がしくて(いつもの舞台のよう)孤独に苛まれることもなく、むしろ周りに振りまわされたりして面白かったです。


上原多香子さんは華奢で可愛らしいジュリアでした。

台詞が若干棒読みっぽいなとも思いましたが、変わらない口調でボソッとツッコミいれたりするところが天然っぽくて良かったです。


出演者がハイテンションなのが伝わってくる作品でした。

頭を空っぽにして何~も考えないで観るのがいいのかな。