寄ってらっしゃい見てらっしゃい、世にも珍しい出来立てホヤホヤの東大医学部のインチキエビデンスだよ | 研修医ノート

寄ってらっしゃい見てらっしゃい、世にも珍しい出来立てホヤホヤの東大医学部のインチキエビデンスだよ

友人曰く、「E.coliさんて、理系のお医者さんでありながら姓名判断も参考にされるのが、ユニークですよね。」と。

 

E.coliこたえて曰く、「理系の勉強は浅くしか理解してないと科学という宗教の信仰者になってしまいますが、、、」と。

 

友人曰く、「理系バカの人によくいますね。エビデンスは?とかすぐ言う。」

 

このたわいもない会話、全国のエビデンスバカ揃いの坊ちゃん医者・嬢ちゃん医者のヤブ医者諸君が気をつけたほうがいいこと。

 

そんなエビデンスバカのお医者さん諸君はまず↓これ読んで、医学常識がいかにウソにまみれているかを知ってね。

 

さて、このブログは出来立てホヤホヤ論文をしばしば紹介するので、読者さんたちは最新医学エビデンスフェチの人多いと思うんだ。

 

 

いつもは有用なホヤホヤ論文を紹介しますが、今回はちょっと趣向を変えて、「そのエビデンス完全におかしいやろ!」とツッコまないとアホ医者確定してしまうような、出来立てホヤホヤインチキエビデンスをご紹介しましょう。

 

まず↓これ。

Clin Psychol Rev . 2024 Apr:109:102414.

この今月出来立てホヤホヤ論文の趣旨は、「怒りの感情を発散させて解決するためには、サイドバッグを殴ったり蹴ったりとか、『怒りの部屋』を利用して家電やコップや皿を破壊したりしても全く有用でなく、むしろ深呼吸やマインドフルネス、瞑想、ヨガなどのストレス低減法の方がはるかに効果的である。つまり、怒りを爆発させるのは良くなくて、むしろ怒りを抑えるような活動が役立つ。」という医学エビデンスです。

 

ふーん、そうなん?

 

↑このホヤホヤ論文、致命的な欠陥がありますね。

 

このブログの読者の皆さんはすでに、「汚い言葉を吐いて悪態をつくことは非常に健康によい」というエビデンスの数々↓をご存知です。

 

これらの既知の確固としたエビデンスと上記のホヤホヤエビデンスとの決定的な違いは、「怒りの発散方法として言葉を利用しているかどうか」です。

 

上記のホヤホヤエビデンスの怒り発散方法は、言葉を介さないものばかりです。

 

汚い言葉を吐くことの有用性エビデンスの数々が確立しているのに、その要素を新エビデンスの中に含めないのは、かなり恣意というか悪意を感じるエビデンスです。

 

上記のインチキホヤホヤエビデンスはメタアナリシスです。メタアナリシスは現在の医学常識では最も信頼度の高いエビデンスとされています↓。

しかし、破戒僧非常識医者のE.coliに言わせると、↑この医学エビデンス信頼度のピラミッド構造は完全に逆です。

 

なぜなら、↑このピラミッドの上に行くほど統計処理が複雑になり、恣意とか悪意によるインチキ要素をエビデンスの中に潜ませやすくなるから。

 

↑このピラミッドの一番下に表示されている「専門家の意見」が一番信頼度高いです。

 

ただし、ちゃんとリテラシー(エビデンスのインチキを見抜く能力)の高い専門家の意見ね。

 

2020年のダイヤモンドプリンセス号の馬鹿騒ぎの時、確固たるエビデンスによるとパンデミック早期に日本人は400万人死ぬことになっててボケ医者の皆さんはみんなそのエビデンス信じて馬鹿騒ぎに加担しておびただしい数の女性と子供を自殺に追いやりましたね。

 

でも当時からリテラシー高い専門家は「コロナ大丈夫だから、経済動かせ!」って最初から言ってましたね。

 

なので、↑この医学エビデンスの信頼度ピラミッドの常識はウソです。

 

上記のホヤホヤエビデンスは完全にインチキですが、あまり深く勉強してない全国の優秀なお医者さんたちは「怒りを発散させるのはよくない。とにかく無理矢理にでも落ち着かせろ。」というインチキエビデンスを鵜呑みにして、彼らの患者たちをタイプD気質の不健康↓に追いやってしまいます。

 
怒ってる奴には汚い言葉吐かせて健康にしましょうね、全国のアホ医者の皆さん。
 
次のインチキホヤホヤエビデンスはこれ↓。
J Gen Intern Med . 2024 Apr 15.  doi: 10.1007/s11606-024-08758-y.  Online ahead of print.
このまだ出版もされてない今月出来立てホヤホヤ論文の趣旨は、「感染症による咳に抗生物質は効かない。下気道感染症で抗生物質を処方された人は、処方されなかった人に比べて咳が良くなることはなかった。また、抗生剤を使っても使わなくてもほぼ同じ期間で感染症が治った。」というエビデンスです。
 
↑このエビデンスは要するに「咳の出る感染症に抗生剤を使うのは有用でない」というエビデンス。
 
↑これ、明らかにおかしいやろ。
 
いや、確かに今の医学常識では「風邪症状に抗生剤は有害無益」と考えるのがフツーだよね。
 
しかし、このブログの読者さんはその常識がインチキである↓ことをすでにご存知ですね。
上記のインチキホヤホヤ論文で抗生剤使っても使わなくても治療効果に統計学的有意差が出なかったのは、単に「世の医者はヤブ医者が多すぎて抗生剤が必要な最近感染症かどうかを見抜けないアホ医者ばかりだから」です。それが信じられない人は↑この過去ブログ記事読んでね。
 
今回最後にご紹介するインチキホヤホヤエビデンスはこれ↓
Ann Intern Med . 2024 Apr 23.  doi: 10.7326/M23-3163.  Online ahead of print.
このまだ出版もされてない今週出来立てホヤホヤエビデンスの趣旨は、「かねてより女性医師は男性医師よりも担当患者の死亡率と再入院率が低いことが知られていたが、そのエビデンスがこの研究でも再確認され、さらに女性患者の方が女性医師に担当されることの便益が大きい」というエビデンスです。
 
↑このインチキホヤホヤエビデンス、東京大学医学部による研究です。
 
おいおい、東大医学部よ、しっかりしろ! こんなインチキエビデンス出すとは落ちぶれ過ぎだぞ。
 
女性医師が男性医師よりも臨床能力優れているという現在ではすでに確固としてしまった医学エビデンスは完全にウソです。
 
このことはしっかり解説しないとフェミニスト系の読者さんが激おこプンプンになるでしょうから、また機会を改めて解説します。