俺は俺の責務を全うする! ここにいる者は誰も死なせない!!
午前の診療で、数年前に風邪症状で来て主訴と全然関係ない急速進行性糸球体腎炎を即座に見つけて速攻腎臓内科紹介して透析導入回避できた30代女性が来ました。
彼女は速攻治療したおかげで透析は回避できましたが、残念ながら血清クレアチニンは1.4-1.5あたりから下げ止まりになりました。慢性腎臓病のステージ3の状態です。
その後の数年間は僕の外来と近所の病院腎臓内科の外来に通ってて、なんとかクレアチニンのさらなる上昇をほぼゼロに抑えていましたが、2ヶ月前にコロナにかかって0.1mg/dLくらいクレアチニンが上がってしまいました(慢性腎臓病患者は感染症でクレアチニンが上がることがしばしばある)。
そこで、1ヶ月ぶりに来た彼女に↓この出来立てホヤホヤの「腎機能低下のスピードはお金ない人はお金ある人よりも70%ハイリスク。なぜなら、お金ない人は腎臓に悪いものを食べる傾向が強いから。」というエビデンスを説明しました。
すると、大方の予想通り彼女は少し悲しい顔をしました。
彼女は結婚してて共働きですが、世帯収入はあまり高くないです。
お金のない人が抱える問題は非常にしばしばお金でしか解決できないので、彼女は「解決できない問題を提示された」と感じて悲しくなったのでしょう。
しかし、ここでE.coliはあきらめません。彼女のクレアチニン上昇を今まで防いで来たし、これからも防ぎます。
彼女にさらに↓このエビデンスを知らせました。
Nutrients. 2021 Jan 28;13(2):428.
↑
この論文は、「超加工食品(元の原材料の形をとどめてない食品。例えば、ウインナー、ハム、ハンバーグ、スナック菓子など)を食べれば食べるほど腎機能低下リスクが高くなり、そのリスクは最大74%である」というエビデンスです。
ええいクソ、昼休みがそろそろ終わりそうなので詳しい説明は省略しますが、↑この国内透析導入原因の「腎硬化症」+「原因不明」の28%くらいの割合は、有害化学物質が原因です。詳しい説明読みたければ↓この過去ブログ記事読んで。
なので、お金ない人の腎機能低下のリスク増加70%と、超加工食品摂取による腎機能低下のリスク74%は偶然の数値の一致ではないと考えられます。
以上を説明して、要するにお金がない人でも腎機能を守るためには超加工食品を避けて形のある食材を料理すると有効であることを理解してもらいました。形のある食材は幸い日本ではそれほど高価ではないです。
今回のブログは、もし読者であるあなたがあまりお金ない場合は、腎機能だけでなくあらゆる病気を防ぐために役立つ情報ですので、ぜひ覚えておいてね。
↑
この過去ブログに引用した「座位時間のエビデンス」見たらわかるとおり、ある一つの臓器に有害な物事は、他の全ての臓器に有害であることが非常に著しくしばしば見受けられますので。
なので、今回のブログで最新非常識医学情報勉強したあなたは、スーパーで売られている食品の半分くらいは全ての臓器に有害であることを知ったので、その有害性を避けるためになるべく原型をとどめている食材買ってね。
まあしかし、キッコーマンの醤油とかケンショーのトマトケチャップとか、原型とどめてない食材でも体にいいものはあるので、分からんかったらコメント欄で質問して。
ええいクソ、昼休み時間終わるので今日はここまでにします。