「マイクロプラスチックの健康への悪影響を避ける方法」というまだ論文化もされてないエビデンス | 研修医ノート

「マイクロプラスチックの健康への悪影響を避ける方法」というまだ論文化もされてないエビデンス

古参の読者の皆さんはご存知のことですが、このブログの内容は最先端医学のさらに最先端行ってます。

 

なので、このブログに書いたオススメは、だいたい数年後くらいに論文化されたりニュースや新聞や雑誌で紹介されたりして、知識が後になってから普及します。

 

このブログ記事は最先端のさらに最先端のオススメの繰り返しなので、一見トンデモ医学記事に見えますが、この十数年間、「やべ! あの発言内容、間違ってたわ!」とか言って削除したことはありません。

 

この十数年間、削除した記事はほぼゼロです。

 

一見まともな医学情報言ってるようで実は間違いだらけで「やべ! あの発言内容、間違ってたわ!」とか言って削除しまくってるインヴェスドクター系のツイッター医者とは正反対のブログとなっております。

 

はい、くだらない前置きはこの辺にして、今日も頑張って一見トンデモ医学記事に見える最先端のさらに最先端の医学情報、行ってみよー!

 

今日のテーマは、「マイクロプラスチックの健康への悪影響を避ける方法」というまだ論文化もされてないエビデンス、です。

 

マイクロプラスチックとは、健康意識の高い読者皆さんはご存知の通り、空気中や飲料水中や食品中に含まれるおびただしい数のナノメートルの大きさの微細なプラスチック片のことです。

 

もはや、ほとんどすべての空気や飲料水や食品の中にマイクロプラスチックは大量に含まれていますので、完全に避けるのは不可能です。

 

マイクロプラスチックの健康への悪影響はこんな感じ↓。

N Engl J Med . 2024 Mar 7;390(10):900-910.

この先月出たばかりのホヤホヤの論文は、「ヒトの動脈プラークの中には58.4%の確率でマイクロプラスチックが含まれていて、マイクロプラスチックで動脈が汚染されたヒトは血管詰まる確率が4.53倍になる」というエビデンスです。

 

Eur J Cardiovasc Prev Rehabil . 2006 Apr;13(2):207-13.

この論文を参照すると、血管詰まる確率が4.53倍になるマイクロプラスチックの有害性は、タバコを1日35本以上吸っているのと同じくらいの有害性と同規模ということになります。

 

マイクロプラスチックで体内汚染されたヒトは、タバコ吸ってなくても毎日35本以上タバコ吸ってるのと同じ有害性ですよ、奥さん!

 

「もう地球上はおびただしい数のマイクロプラスチックですべての物と生物と空気・水・土が汚染されまくってるから、マイクロプラスチックの有害性が著しく強いからと言っても、もはや気をつけようがないじゃんか?」とあなたは今、考えましたね。

 

甘ーい! 甘すぎるよ、アンタ! カレーの王子様かよ!

 

N Engl J Med . 2024 Mar 7;390(10):900-910.

この出来立てホヤホヤ論文をもう一度見てくれ。

 

動脈がマイクロプラスチックで汚染されたヒトの割合は58.4%なんだよ!

 

もし地球上のすべてがマイクロプラスチックで汚染され尽くしてすべての対策が無駄無駄無駄ァ!だったらさ、↑この58.4%という数字は100%のはずなんだよ。

 

何が言いたいかわかる?

 

つまり、残りの41.6%のヒトは何らかの方法でマイクロプラスチック体内汚染をある程度避けることができているということなんだ。

 

で、マイクロプラスチックで汚染されたヒトと汚染されてないヒトは何が違うかをエビデンス調べてみたらさ、これがまた、ぜーんぜんエビデンスねーんでやんの。

 

マイクロプラスチックはタバコ毎日35本以上吸うのと同じという超絶トンデモない有害性の高さだというのに、それを避けるための方法のエビデンスが全然ねーんだよ。

 

マイクロプラスチックのについての研究は、まだ始まったばかりでぜーんぜんエビデンスが出てない状態です。

 

しかーし!

 

ここで素直に諦めないのがこの非常識破戒僧トンデモ医学ブログのいいところなのよ、お嬢ちゃん。

 

マイクロプラスチック汚染との相関あるものについてまだなーんも研究されてない状態であればさ、マイクロプラスチック汚染と直接相関してて、すでに結構研究が進んでいる因子に注目すればええんよ、お坊ちゃん。

 

そのマイクロプラスチック汚染と直接相関する因子とは、ビスフェノールです。

 

ビスフェノールを測定する方法は、ヒト体内の化学物質汚染全般の測定方法としてはクソの役にも立たないエビデンスを↓この大学生向け教科書には書いたけどさ、

そのビスフェノール測定が無意味なのは化学物質全般汚染の測定についてであって、マイクロプラスチック汚染の程度を調べるためには超絶有用な検査なのよ。

 

なぜなら、かなり多くの種類のプラスチックがビスフェノールで汚染されているから。

 

なので、ヒトの体内ビスフェノール濃度はそのヒトのマイクロプラスチック汚染の程度と直接相関していると考えられるわけ。

 

で、そのヒトの体内のビスフェノール汚染と強く相関する因子はすでに研究されているのよ。これ↓。

Environ Health . 2012 Mar 6:11:10.

この論文のミソとなる表がこちら↓。

ヒトの体内のビスフェノール汚染の程度は、家庭収入の大小と完全に反比例の関係にあり、最高4分位の収入の家庭のヒトよりも最低4分位の収入のヒトはビスフェノール汚染が2.5/1.8=39%ひどい、というエビデンス。

 

つまり、ビスフェノールのヒト体内への汚染を避けるために必要なものはカネです。

 

そして、今回のブログの主題であるマイクロプラスチックというタバコ毎日35本以上の有害性に相当する汚染リスクを避けるために必要なものはカネということになります。

 

カネがあれば品質が劣悪なものを口に入れずに済むからな。

 

ボクワタシどうしよう、お金ないよ!と思ったあなた! 安心しろ! そんなあなたは↓この過去ブログを読んでくれ。

この過去ブログには、お金・仕事がすでにある人・まだない人向けにカネ対策書いてあるよ。
 
↑これ読んであなたもタバコ毎日35本以上に相当する超絶有害なマイクロプラスチックのリスクを回避してくれ。
 
今日も一見トンデモ医学の破戒僧医学ブログ書いてスッキリしたぜ。じゃあまたな、チャオ!