【トーフ】千葉でお目見え | 浮浪人間への道 = Road to Groningen!

待ちくたびれてHPすらチェックしていなかったトーフ君のこと。

 

7月中旬の3連休、計画がぐずぐずの天気のせいで流れた。

本格山行を断念し、静岡遠征も断念した。

最終日くらい出かけたい、さてどうしようかと。

 

そこで、思い出したのが千葉。

チェックすれば、トーフ君の一般公開が6月下旬から始まったという。

最終日15日はトーフ君に会いに出かけてみた。

 

7時半に出発。

道中、雨が激しく降ったり止んだり。

10時に千葉市街に到着。

この頃には青空が出始めていた。

 

10時半にハイエナ舎到着。

トーフ君が既に外に出ていた。

久々の再会となった。

 

 

嬉しかった、これからは近くでトーフ君に会えるのだと。

だが、様子は違和感があった。

自分が知っているトーフ君と何か違う。

 

・小汚い(泥水まみれ)

・口が開いている

・太った

 

のいちで会っていた頃のトーフ君の印象は真逆だ。

・毛並みが綺麗

・顔立ちが端正

・スリムないでたち

 

この違和感を総括するのにさほど時間はかからなかった。

初めてトーフ君をみた一般客が「このハイエナ腹が出てる」と言った。

確かに。

やはり千葉に来て、太ったのだと確信した。

 

半年以上仕事をしていなかった。

一体何をしていたのだろうか、知る由もない。

屋内での生活が長引けば、運動量も減るだろう。

太ることは理解できる。

 

出てきていきなりウンチを結構な量を出した。

食事はしっかりもらっている様子だった。

 

トーフ君、明らかに「超えられない一線」があった。

 

初めのうちはまだ大丈夫だった。

実は、出会って最初のうちはトーフ君が至近距離まで来てくれていた。

千葉のハイエナ舎は放飼場エリアの客が集う場所から最も遠い奥まったところに屋内舎がある。

手前の客が集うエリアには自分か数人しかいない10時台に来ただけだった。

 

客が増えるようになって、屋内舎に近い奥の場所に留まるようになった。

ある一線から手前には出てこなくなった。

常に人間を意識しているのがよくわかった。

手前の客だけでなく、背後の西口ゲートへ通じる階段の人間の動向にも敏感だった。

 

これは徳島のガブ君と同じだ。

人慣れしていない個体がやる距離の取り方だった。

 

トーフ君は「のいち」では普通に生活しており、対人にも問題ないと思っていた。

知っている限り、エナ&ブッチーペアとは別で単独展示ではあったが。

臆病で慎重な個体であることはもちろん知っていた。

 

千葉では人見知り全開となってしまっていた。

適応障害というわけではないと思う。

人がいなければ出てこれると思う。

最初のうちがそうで、人がいなかったから手前に来ていたのだから。

 

以降は、奥の方で座ったり、人が来たら立ちあがりその場で旋回する。

同じ場所を旋回する様子、一般客から「常同行動」と感想が聞かれた。

一般客はよく「常同行動」というレッテルを貼る。

事情を知ってから言って欲しいと思うが、言われるのも頷けた。

 

 

トーフ君はそのうち疲れてしまったようだった。

大宮のキラさんもそうだが人間に対する「警戒疲れ」。

人がいない状況では伏せて座り、大勢がやってくると旋回する。

この2パターンの動作をやるばかりとなった。

 

 

トーフ君らしさがまるでみられなかった。

残念でしかなかった。

 

14時にトーフ君はイトゥバさんと交代して室内へ帰った。

__________________

 

トーフ君を見つめて30分経った、11時前に「事件」が起きた。

 

それは「自分が客に絡まれた」事件。

 

ハイエナ紹介文が眼前にあって、間違わないような状況なのに「チーターかな?」という女が隣にやって来た。

どうして間違うのか理解できず、無言で軽く首を傾げた。

そしたら、その女の男が自分の「首を傾げた」動作が癪に触ったらしく、つっかかってきた。

 

こちらは首を傾げただけで、何の危害も与えていない。

それなのに、「お前を中心に考えるな」と言われた。

罵声を浴び、挑発を受けた。

 

かなり好戦的で「かかってこいや」とか言い出した。

相手は30前後の男。

 

こちらはそのつもりはさらさらない。

だが「頭が悪すぎる」と言ったら、火に油を注ぐ形となった。

__________________

 

世の中にはいろんな人間がいると改めて認識した。

ハイエナや他の動物たちも同じではない。

だから、個体差を知れば知るほど面白いのだが。

 

そのことはトーフ君の後に出てきたイトゥバさんを見て実感した。

 

イトゥバさんのことは次の記事で書くことにする。