浮浪人間への道 = Road to Groningen!

5月10日。




前夜入りした祖母山北谷登山口駐車場にて目覚めた。


今日の一座は「祖母山 (そぼさん)」

大分県と宮崎県の県境にある。

九州に入ってからひたすら百名山をハントしつづけている。


正直、あまり面白くない。

もう少しバリエーションを付けたいところではある。


いまはともかく、目の前にある一座を確実にこなしてゆく。連日の山行は足の疲労が蓄積していく。

疲労を少しでも溜めないような工夫は、している。



6時前に登山開始。

9時前に下山した。


コースは「風穴コース」。


幸いなことに、足膝にとって負担の少ないコースだった。

屋久島が特に脚に厳しい道だった。

根っこが縦横無尽で、平坦な道は木道くらいなものだった。



祖母山は半分以上はハイキングコース。

歩きやすい、平坦な道がしばらく続くと、面倒な箇所が現れる。

それを通過するとまた平坦なコースがしばらく続く。







なんと言っても百名山。

お手軽に登れることから人気があることはわかっていた。

百名山でも難易度が高いものもあるが、基本は初心者でもこなせる。


6時の時点で車は11台。

下山したら、案の定満車だった。

少し下に別の駐車場もあるがそちらも満車。

路上駐車が続いていた。




ピンクの花尽くし。

ツツジがまさに満開。

シャクナゲが場所によっては満開、上の方ではこれから。






山頂には、7時頃到着。

少し霞みがち、晴れ渡っていた。



景色は全方向パノラマ。

阿蘇の2箇所の山塊、くじゅう連山がくっきり見えた。


阿蘇高岳方面 (明日の一座)。

くじゅう連山


登山はここもそうだが、半分以上は愛車がしてくれている。

高千穂市街から登山口までが長く感じられた。


下山時に、また昨日とは別件で、熊本からお越しの夫婦に捕まって話し込んだ。

話が終わらない。

熊本の人はすごい人が多いなと。


ちなみに、この日登山口のトイレは最悪で、空けて見てははいけない光景だった。

利用することもできない状態にあった。



年配が多かったが、中学生ひとクラス位の大人数のグループもあった。

細い登山口の林道をバスが乗り付けていた、驚きだった。

この面倒なうんざりするほど長い林道をバスがやってくるとは。


離合を避けて、登山口で1時間のんびり過ごした。

今後フェリーに乗る予定が無いため、カセットガスを買っていた(積載しても問題は無いかもしれないが、念のため)。


タフ丸を連れてきているから、ここでこの旅始まって以来コーヒーを淹れた。


割引されたトライアルで購入したパンを食べながら、濃いめのコーヒーでカロリーを補給した。


10時過ぎから林道を降り始めたが、まだ登ってくる車がいた。

対向車は大概ライトを点灯してこないからまたイラついた。

日中だから点灯はハイビームでよい。

 

移動して1時間。

だんだん道が開けてきて阿蘇市街へ。

道の駅阿蘇あたりは激しい渋滞になっていた。


快晴の日曜日。

ツーリング日和、四輪だけでなくバイクが多い。

道の駅を諦めて、別の休む場所を探した。


阿蘇カドリードミニオンに向かった。

入園するつもりだった。

駐車場に到着して、料金をネットでも調べたら大人1人3千円。

ハイエナのいない動物園にそこまで対価を払いたくないから諦めた。

  

この日の目的地は明日予定の登山口。

夕方までに到着すればよく、ほぼ近くまで来ている。


というわけで、阿蘇で温泉を探した。

前回の阿蘇滞在では大地震の影響で温泉施設が利用出来なかった。


今回は復興しており、問題なかった。


阿蘇内牧温泉「湯楽」。


昼13時からの開館。

開館の時間を狙って到着。


入湯料500円。

別料金100円で小型サウナにも入れる。

リストバンドデポジット料300円。

一旦、900円を支払う。


温泉がとにかく最高だった。

鉄臭い、少し濁った温泉。

湯量は豊富、掛け流し。

長く滞在も出来るが、湯が強いから湯あたりはする。


無料の給水器はない。

一度着衣してエントランス付近の自販機で水分を購入した。

別料金のサウナは、自分には必要無かった。


15:30まで入った。


誰も居なかったが、コンサート出来そうな空間もあった。


風呂を出たら、温泉すぐ近くの地元スーパーへ。

ちなみに、阿蘇にはトライアルがない。

安売りもしていたり、頑張っているスーパーだった。




湯上がりで暑かったからアイスも食べた。

惣菜も買って食べたが、美味しくはなかった。

しばらくスーパーの駐車場に滞在した。




日差しは強いが風も強く、だんだん涼しくなってきた。


翌朝の登山口駐車場、仙酔峡駐車場へ。


ここは観光地。

ミヤマキリシマがこれから見頃シーズンを迎える。

それを目当てに大勢がやってくる。

駐車場は広大だが、夕方でも関係なく混んでいた。




そこで、簡単に夕食を済ませた。

登山者用駐車場が別の場所にあるのを見つけたから移動した。

翌朝の準備などを済ませて、早めに寝た。


見晴らしが良かった。

日が暮れて、街には灯りつきはじめる。

夜空は綺麗な星が一面に広がる。


窓を空けて星空を見上げる。

蚊が入り込んできて、痒くなる。

蚊取り線香をこの旅で初めて焚いた。


明日はいつも以上に早めに入山したい。

早く降りたい。


というのも、九州を出るから。

移動が長くなりそうだから。

5月9日。


この日、えびの高原は寒かった。

一連の早起き山行で唯一、半袖では寒くてさらに上着を着なければスタート出来なかった回となった。


おそらく0度近かったはず。





5時半過ぎから韓国岳。

下山は8時過ぎとなった。


ここも爆速で切り込んだ。

昨日の装備品忘れの反省はしっかりと活かした。

忘れないためにまとめておいた。


九州のほうが関東よりも日の出時刻は遅い。

そして日の入りも遅い。

とはいえ5時を過ぎれば結構明るい。

ヘッドライト無しでスタート出来る時間から始めている。


韓国岳 (からくにだけ)。

過去に、「大浪池登山口」から一度登っている。


なんでまた登るのか?

ヤマレコでの記録のために登るのが理由。

山頂に到達した記録がほしい。

昨日の開聞岳も同じ理由で登り直した。


今回は、その時よりもお手軽登山ルート。

最も一般的な韓国岳に登るルート、それがお手軽ルート。


あっという間に登頂できる。

しかしそれは、車のおかげ。

車が登山口駐車場まで頑張って連れてきてくれたから。


愛車サクに感謝は尽きない。


下る頃には大勢の登山者とすれ違った。

この日は週末土曜日でもあったから、当然混むのはわかっていた。


山では挨拶をするものだが、その先の会話へ続く人もいる。

とある夫婦(熊本から来たという)と話し込んでしまった。  


調子に乗って「屋久島から北上しながら百名山を攻めている」と言ったばかりに、根掘り葉掘り話すことになった。


山頂にて。


天気に恵まれた。

ほぼ無風だった。

過去の「韓国岳」「高千穂峰」のときは強風というより爆風だった。

山頂がとにかく寒かったから岩場や小屋に隠れたのを覚えている。


素晴らしい景色だった。

高千穂峰と新燃岳。



新燃岳はあちこちから水蒸気を上げている。


御鉢。

手前に大浪池、奥が鹿児島方面。

左から高隈山、桜島。

桜島の左にかろうじて開聞岳も見えている。




ふと、銘板が小さくなったのかな?と感じた。

かなりの違和感。

それを過去の写真で確認したかった。


帰宅して過去の記録 (2023年1月)を別アプリ上で、見つけた!

結果は「銘板は当時のまま」だった。


どうして違和感を覚えたのか、わからない。


今回のと比較して、同じだとわかる。


下山の際は、硫黄山がもくもくしていた。


霧島は今も活火山が活動的。
恩恵は温泉としてありがたく頂く。

さて下山後。


駐車場は有料だが昨夕来たときは人がおらず未納。

車で支度をしていると料金徴収人のおじさんがラミネートパウチされた番号札を渡してきた。


ゲートで札を提出しながら500円硬貨を支払った。


下山後の楽しみは、温泉。


温泉の宝庫。

好きな湯処は結構あるが、今回は新湯温泉と決めていた。

駐車場からのアクセスも良い。


新燃岳は結構ポフっていたが、入山規制にはならなかった。

規制がかかると辿り着けないのが新湯温泉。



湯は相変わらず素晴らしいものだった。

変わったのは張り紙が増えて「断り書き」でうるさくなっていたこと。


時間制限は新しいルールだった。

・トータルで30分で退出

・混浴露天風呂は上限15分


それだけ、観光地化したということなのだろう。

秘湯感があって、駐車場可能台数は少ない。

なのに人気が出てしまうと、制限せざるを得ない。


だからなのか、駐車場を増設中の様子だった。


新湯を出たのが9時。


このあとは都城へ向かった。

コインランドリーで2セットある山用衣類など洗濯をした。

両替できないし、新券、新コインが使えないという。

使い勝手が悪い老舗コインランドリーだった。


都城では時間があった。

トライアルで食材を買った。

お気に入りのホームセンター「ハンズマン」の本拠地でもあるから吉尾店に午前中滞在した。


午後は宮崎市内へ向かう。


道中、田野で給油し、日向夏買うために青果店「日向や」に寄った。


これらはかつて宮崎に長期滞在していた頃に見つけたお気に入りの場所でもあった。


日向夏をお徳用サイズ(一袋980円)で2袋買った。

日向夏はレモン色。

ところがこれは果皮がオレンジ色。

日向夏じゃないと思いきや、こういう品種なのだと。


試食させてもらって、日向夏そのものだと確かめで買った。


一袋、20個以上入っている。


 レモン色のも買ったが普通価格。

ステキなおばちゃんに接客されていい買い物ができた。


宮崎市街、加納へ。

ハンズマンがある。


その向かいに新しくトライアルが出来ていた。

当然ながら立ち寄る。

今夜の惣菜を入手した。


さらに寄り道しながら移動する。


夕方、道の駅都農到着。

ここで暗くなる前に今夜の食事を済ませた。


疲れたので仮眠していたら、夜になった。

今夜の目的地はまだ遠い。


高千穂からさらに北上した祖母山登山口。

急がないといけない。


国道10号で北上、途中日向から東九州道へ入る。

延岡からは九州中央自動車道へ。

まだ全線開通していないため、開通区間は無料で利用できる。


高速道路の進捗に、進展はなかった。

夜、利用者も少なくて快適に走れた。


高千穂市街から祖母山登山口まではとても長かった。

特に、道が狭くなったあたりからはひたすら長かった。

ここでも車が頑張って登山してくれている。


夜遅かったために対向車に出会って離合することはなかった。


やっとのことで、北谷登山口駐車場に到着。

真っ暗で全容が分からないが既に数台は点在していた。


明日は日曜。

こんな山奥だが絶対に駐車場が満車になる自信があった。

だから、隣の車にある程度寄せて駐車した。


車を降りることなくすぐに寝た。


窓を開ければ星がびっしり。

星座に詳しければ楽しめただろうに。

5月8日


朝5時。


道の駅山川で目覚める。

余談だが、屋久島→谷山港のフェリーが予定通りだったならば大隅半島へゆく計画があった。

その場合、山川からのフェリーで根占に渡るつもりだった。


今の感覚では、フェリーを多用する計画は気をつけるべき。


開聞岳にこれから登る。

登山口駐車場へ向かう、車で20分。


天気は予報通り、微妙。

雨は降らないかもしれないが。

開聞岳は完全に雲に覆われていた。


登山口駐車場に着くと先行する登山者の車が5台以上あった。

支度をしていると、ここの主が現れた。





6時。登山開始。

あいにくの曇、山頂は雨のせいで濡れている。


この登山では「装備品忘れ」が響いた。

普段はしないのに。

トレッキングポール、腕カバー、首巻きタオル、ゴーグルという必須アイテムを忘れる失態。


そのせいでパフォーマンスが落ちて普段より転んだ。

仙人洞、下山時激しく転んだ。


すべては油断しすぎたのが原因。

雨粒や汗、転んだせいでウェアは、過去一で汚れた。


過去に登っている一座だが、ヤマレコで記録を取るために登っただけであり、割り切ったものとなった。

だから、景色の良し悪しはどうでも良かった。


9時半すぎに下山。


下山後はすぐに移動した。


・トライアル (指宿)


食材を買い込む。

とにかく安く済む。


しばらく車内で休憩をした。


トライアルなしでは旅が成り立たない。

それくらいトライアルにはこの先もお世話になった。


霧島方面へ移動。


・AZはやと


鹿児島に来たらどうしても寄りたい場所。

今回感じた変化はカード払いできるようになっていたこと。


かつては芋を大量買いしたこともあった。

いまはシーズンではない。

日向夏のような柑橘類があればと期待もしたが、外れた。


いつもここでは酢や味噌󠄀を買うのだが、まだ残っている。

今回は味噌󠄀を2点買うだけで、あとは道中の食材程度。


広大過ぎる店内。

疲れるから珍しいものを探しながら、歩いた。


今回の目立った珍品。

自分の背丈以上に大きなチェアだった。


隼人、国分はいつも混んでいる。

今回は県道で霧島方面入りした。

国道経由なら寄りたい温泉がいくつかあったが、諦めた。


えびの高原駐車場に日没前に到着。


素晴らしい黄昏。


登山道マップも充実。


5月7日。


移動日。


朝、フェリーが本当に来るのか?

ちゃんとフェリーは出港するのか?

疑心暗鬼になっていた。


今回フェリーには泣かされた。


GW前に屋久島を脱出するために離島日を5月1日にしていた。

その日を事前に選んだことに、全く理由はなかった。

なのに天候はその日を選んで荒れ、フェリーはその日だけを欠航にした。


欠航してしまうと予約は白紙となる。

再度予約しようにも、GWの混雑のせいだけでなく、もう一社の屋久島に乗り入れているフェリー「フェリー屋久島2」の機材トラブルのせいで予約殺到、連休後まで予約が取れなくなっていた。


離島したがっているマイカーがそのままGWに残留し、溢れていた。

自分もそうだが、屋久島にあれほど来たかったのに、いざ出られないとなると、屋久島を出たくて仕方なくなっていた。


種子島から鹿児島本土へさらにフェリーが出ている。 

コスモライン社「プリンセスわかさ号」も同様で予約が殺到。

なかなか電話が通じず、繋がったのに予約は満席。

連休空けての7日ならば空席有りますと。

それでは意味がなかった。


もがいても無駄だった。

連休空けのどうあがいても帰路は7日になってしまった。


宮之浦港にはいびすかす号の姿が見えた時、ホッとした。


入港してきて、旋回しはじめた。

旋回して左側面を接岸させる。

これで九州本土へ戻れる。
じわじわと込み上げるものがあった。

船は定刻8時ちょうどに屋久島宮之浦港から出港した。
道中で種子島に接近するにあたり、近くの馬毛島を撮影した。
さらには佐多岬をフェリーがかすめる様子も撮影した。
明日予定している、開聞岳も綺麗な姿を見せていて、並んで写真に収まった。

ところが、この時撮影した一連の写真・動画データが全て真っ黒。
それ以外のものは無事なのに。
真っ黒な映像がどうして発生したのかすらわからない。

馬毛島は日本の防衛拠点になる一般国民立入禁止島だ。
現在、建設ラッシュで、洋上から盛んに建設している様子が見てとれた。

それを消されたのか。
国家機密なのか?
なんなのか?
わからない。

不可解でしかないが、深追いしないことにする。

船は鹿児島谷山港に、定刻よりも遅れて入港した。
15:30頃、ようやく車を走らせることができた。

種子島から佐多岬を経て錦江湾に入るまでの外洋、前回悪酔いするほど揺れた。

ところが、今回葉全く揺れを感じないほどに安定していた。
黒潮を横切るから揺れると思い込んでいた。
船酔い対策をしていたのに、裏切られた。

いづれにせよ、無事に本土に帰れてホッとした。

フェリーは正直怪しい。
屋久島へ乗り入れているフェリー2社ともに怪しい。
代替船は無い、しかもフェリーは相当老朽化している。

「フェリー屋久島2」は半年前も故障していた。
故障の頻度が高すぎる。

「フェリーはいびすかす」も古すぎる。
いつ壊れるか、わからない。
地元の誰かが、そう言っていた。

今回、大型連休真っ只中にフェリー屋久島2が機材トラブルに見舞われた。
その影響で屋久島の連休中の観光客は例年より少なかったはずだ。

フェリーがリスクのある乗り物だと、認識を改めた。

例外なのは高速船「トッピー」。
比較的悪天候にも強く、安定している。

離島はマイカーで無い方がいい。
今後の離島アクセスについてはマイカー以外で考える。


鹿児島は快晴、暑かった。
屋久島、種子島のほうが涼しい。

鹿児島港に到着してからは、明日以降に備える。
鹿児島市街を巡回した。

・買い物
・給油
・温泉

夕方までに車内での食事を済ませることを課している。
意外とすぐに夕方になった。

明日は開聞岳を予定している。
市内のトライアルの駐車場で夕食をとってから、指宿方面へ南下した。

開聞岳駐車場では前泊を断っている。
だから、最寄りの道の駅山川で寝て明日に備えることにした。

5月6日。

 

湯泊温泉駐車場にて目覚めた。

昨夜半、近所の平中海中温泉から移動してそのまま寝た。

温泉のはしごなのだが、この界隈に来るまで遠い。


北側の宮之浦から南側の湯泊まで外周道路で約45km。

屋久島は結構大きな島だから、移動しているとガソリンがすぐに減る。


屋久島の温泉はまだ知らないものがありそうだが、ここを訪問することでひとまず終わりとする。


朝一番で誰もいないタイミングでゆっくり温泉に浸かろうと考えていた。


温泉は24時間利用できる。

その気があれば、だが。

夜は電気が付かないから準備と覚悟は必要だ。


駐車場には昨夜来た時から2台の車が止まっている。

おそらく、正面に見える施設の人のものだろう。

ということは、温泉には誰もいないよね?

ということで、7時に温泉へ。


すると、先客で男性が1人がいた。

予想外だったが、静かにお邪魔した。

無言のまま、しばらくすると先客が話しかけてくれた。


年齢は40台か、自分より少し下ぽい。
長髪を団子まとめてあり、サーファーのような雰囲気。
ここらへんの地元の人によくいる感じ。

聞けば、移住してきて5年程度の人らしい。
移住のきっかけは屋久島での川潜りらしい。
潜ってから水面にも上がるときに、息苦しさを超越し眩しい太陽が輝いて見えた。

それは感覚が研ぎ澄まされた、あるいは、自然と一体になった感覚とも語っていた。

これに似た体験を本で知っている。


スピリチュアルという括りをされているが感性が研ぎ澄まされた人の経験談で、ベストセラーでもある。

自分も感性をもっと研ぎ澄ませば、さらに上をゆく創造的な仕事ができるかもしれないと一時読み耽ったことがあった。

不思議体験。

その彼は、家族もいるらしく仕事を選ばずに働いているそうだ。
なのに、開口一番が「雨が降ったら温泉に限りますよね」だった。

雨が降っていれば仕事はしない、のだろうか?
屋久島は月に35日雨が降ると言われる多雨な島。

温泉で目を閉じ静かに浮遊し、ただ聞こえてくる波の音、雨の音などに耳を傾ける。

そうしているうちに、自然というより地球とつながった一体感になるのだという。

そういう話を誰にでもするわけではないと思うのだが、自分には語ってくれた。

自分は今回の屋久島の山で静かに、何も考えずに周りの鳥のさえずりや木々のざわめきなどをあるがままを受け取りながら山に入っていた。

そのことがとても得難い経験だった。

そんなことを話したからだと思う。

彼のように都会を離れて自然のなかで生きている知り合いがいない。

そのような生き方をしている人だから、このような研ぎ澄まされた感覚を体得しうるのだろう。
こういう人に初めて出会った。

人間の能力の奥深さを垣間見た気がした。

さて、この日が長かった離島生活の最終日(の予定)。

明日は朝からフェリーに乗船、午後には鹿児島本土に戻る予定だ。

思いがけないところに不思議な出会いがあって嬉しかった。
別れ際に互いに名前を名乗った。

もう来ないかもしれない屋久島だが、また戻って来たいな、という動機になった。

彼に倣って、一人になってから瞑想してみたが、地球と一体化するのはそんなに簡単ではなかった。

誰もいないから温泉の写真を撮った。

手前が男湯出入口。奥は女湯。 
 
湯はいわゆる「不感の湯」程度、それより少し温かいかもしれない。
39℃くらいで、何時間でも浸かっていられる。
泉質は卵の腐敗臭のような、いわゆる「温泉臭」。
とても湯ざわりが滑らかで心地よい。

平中も湯泊も、それぞれ個性ある名湯だった。

外は雨、景色はこのような感じ。 
 

小1時間運転して島の北側へ戻ってきた。

雨が降り続くから、この日は車の中で過ごす。
この日までのブログ山行記録の更新。
音楽を聴いたり。
飲食したり。

ふと外が賑やかで振り返った。

ドクターヘリが目の前の広い芝生の真ん中に降り立った。

 
消防と救急がいる。
救急車はまずすぐにヘリの横にやってきて一人の患者を降ろした。
すると、すぐにいなくなった。

数十分したらまた戻ってきた。

なんと、別件でもう一人ヘリに乗せるようだ。

この様子を自分の脇に駐車して見ている車が2台。
これで理解できた。

搬送されるひと2名のそれぞれの家族の車だ。
案の定、ヘリが離陸して去ってゆくと2台とも同時に去っていったから間違い無い。
 

 

雨は降っているが、5月1日の欠航前日の嵐とは異なる。

風はほとんど無い。


フェリーはいびすかす号は鹿児島港を通常運航するとある。

ならば、翌朝は問題なく屋久島を離島できる。

 


【おしらせ】


ギガが足りなくなったため、明日以降、旅の途中でのブログと山行の更新をしないことにする。


帰宅してからの更新となる。