3月末、久々に山行をした。
丹沢をリベンジした。
昨年の今頃、丹沢山地の主峰「蛭ヶ岳」を単独登頂した。
これにより百名山バッジ「丹沢山」がもらえるものと思っていたが、もらえなかった。
「丹沢山バッジ」あるいは「百名山認定」は「蛭ヶ岳」ではなく「丹沢山」でなければならない、とのちに知った。
丹沢。
正直言って、好きではない。
あまり興味を持てない山々。
ヤマビルが出るからシーズンには近づきたくもない。
せっかくだから、主峰たちをなるべく訪問できるようにルートを組んだ。
主脈をめぐる尾根筋までの登山口は数多くある。
その数ある登山口から「表丹沢県民の森駐車場」を拠点にした。
丹沢山の他に塔ノ岳、鍋割山を経由するのに好都合な拠点。
丹沢はとにかく移動距離が長い。
アプリで計画を立てたときに所要時間10時間と算出された。
だから、早く出発できるように前夜のうちに登山口に到着したのは言うまでもない。
夕方にさいたまの自宅を出て、下道だけで秦野を経由して到着したのが23時。
翌朝は4時に起床、準備して4時50分にスタートした。
序盤は平坦で、あるところからようやく登りが始まった。
決して急登ではないが、地味に疲れた。
久々の山であったこともあり、足がついてゆかなかった。
尾根筋まで出ると楽になる、その尾根筋が「小丸」。
この写真を撮った頃は6時前で、イカルの応唱というか輪唱を聴いた。
イカルはとても鳴き声が美しくて好きだ。
人のいないこのルートだからこそ、聞かれたのかもしれない。
小丸尾根に登りつめたのが7時だった。
そこでこの日初の人間に出会った。
それまでの区間は人の姿を一切見ることなかった。
主脈尾根筋に出れば平坦で、距離を稼ぐことができた。
塔ノ岳、丹沢山まであっという間だった。
折り返し地点でもある丹沢山には8時20分過ぎに到着した。
丹沢山で恒例のパウンドケーキ休憩をした。
昨夜、自宅で焼いたのは抹茶のそれ。
抹茶が濃すぎ、甘すぎ、そして固すぎた。
15分くらいの滞在で下山の途についた。
下山も早かった。
鍋割山を経由したために遠回りとなった。
あわよくば、昼ぐらいに通過して名物の「鍋焼きうどん」を食べようかと目論んでいた。
だが、10時過ぎに鍋割山に到着したため、素通りとなった。
駐車場に戻れば正午前だった。
丹沢の木道階段は幅が微妙でストレスになった。
人によってはすれ違わず、待つ。
待つ・待たせるで焦らせることになるのが嫌だ。
何より、木道は嫌い。
さっさと帰宅することにした。
この時間ならば、急げば大宮のキラホシたちに会えるかもしれないと。
というわけで高速で足早に帰宅した。
新丹沢ICという供用したてと思われる空いている新東名を利用した。
東名に合流し、厚木から圏央道に、帰宅したのは14時半前。
余裕で動物園に行くことができた。
前回も今回もヒルが出る前の春先に丹沢を登り済ませた。
登り納め、今後丹沢に行くつもりはない。