2024年始・西日本旅、九州編1 | 浮浪人間への道 = Road to Groningen!

年明け元旦早々、九州・四国への旅に出かけた。

 

九州編(山行)と四国編(ハイエナ)がある。

 

【年明け早々のガレット・デ・ロワ】

 

昨年末は慌ただしく年を越した。

2日間で片付け、掃除をしてなんとか年越しを迎えることができた。

 

年越しはEテレ、恒例の「たなくじ」を引いた。

今年は辰年、年男でもある。

良いくじを引いた。

2024年はさらに向上できそうな気がした。

 

早く寝たい、でもガレット・デ・ロワを寝るのを我慢して作り始めた。

新年になると食べたくなる。

 

この菓子でキモなのが、中の餡(クレームダマンド)に紛らせて仕込むフェーヴ(そら豆)。

前回作った際には、入れ忘れた代物。

 

本来はそら豆だが、陶器の小物を入れることが多い。

今回は、最近の安全志向で流行っている「アーモンド粒」にした。

 

菓子は見た目が大事。

見た目で大失敗した。

パイ生地が膨らんでドーム状となってしまった。

クレームダマンドを封じ込めるように2枚のパイシートを圧着させるのだが、不十分だったようだ。

勝利を意味する「月桂樹」のお絵描きも見るに耐えない無惨なものとなった。

 

それでも素材はレシピ通りなのだから、味は問題ないはず。

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1月1日:さいたまで両親と新年を迎えてからの出発

 

【さいたま→神戸】

 

元旦。

家族でおせちを食べた。

年賀状が到着するのを待っていたが、届くのを待たずに出発した。

10時半に出発、予定より少し遅れてしまったのがどう影響するか。

 

冷やしてもドーム状のままの「王様のガレット」。

両親は「おせち」と「雑煮」で腹がいっぱいとのことだった。

日本の伝統的な正月料理にフランス菓子が入り込む余地がなさそうだった。

 

誰にも振る舞うことなく旅のお供に加えることとなった。

全部自分で消費するため当然フェーヴも自分で消費することになった。

 

10時過ぎに出発した。

 

目的地は神戸、宮崎カーフェリー乗り場。

19時10分発に乗る、出発1時間前必着。

グーグルマップでは余裕の17時台到着とあった。

 

入間から先は高速道路を利用した。

圏央道、東名・新東名・伊勢湾岸道・新名神・名神・阪神高速と乗り継いだ。

 

序盤、時速80kmの男を演じ続けた。

80kmでの左車線運転は独占状態、とても楽だ。

クルーズコントローラーである右足を安定させればよい。

 

長時間運転だからこその選曲。

ムソルグスキー歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」(カラヤン盤)を垂れ流す。

 

ところが、80kmではなかなか先が見えない。

新東名静岡SAで休憩をとった。

もう日が傾き始めているがまだ半分しかきてない。

 

ムソルグスキーではダメだ。

テンションをアゲるために聴くのをやめた。

ここから神戸まではノンストップでみゆきさんメドレーとなった。

 

到着予想時間が遅れ始めた。

デッドラインは18時10分、出航1時間前。

今のペースではその時刻をどんどん遅く過ぎてしまう。

 

時速80kmでひたすら左車線を守っていた男は。追越車線の常習となった。

自分のことながら、人間って恐ろしいものだと思う。

それにしても、時間に追われて行動するのは精神的に辛い。

 

時速3桁台で走るようになって燃料の減りが早くなった。

ぶっ飛ばしたおかげで、17時40分に目的地に到着した。

 

神戸港ターミナルに到着して「何事」かを知った。

能登半島大地震。

夕方16時頃、能登地方で大地震があった、その頃は東海地方を西走していたはず。

神戸港からのフェリーの航行に影響はなかった。

 

宮崎カーフェリーは新しくなって2度目の搭乗となった。

百円リターン式のコインロッカーが浴室脱衣所にしか無くなってしまったのが、相変わらず不満。

貴重品ロッカー(小さい)はある。

 

年末年始で混むかと思いきや、利用客は少なかった。

「ドミトリー」という2段カプセル型ベッド、上段は軒並み空席だった。

快適に過ごし、朝を迎えた。

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1月2日:宮崎

 

【双石山(ぼろいしやま)】

 

宮崎市内に到着した、天気は快晴だった。

ならば、その日のうちに山に登ろう、選んだのは市街からアクセスの良い双石山。

この山の近くでコシジロヤマドリの多数の目撃例がある。

コシジロヤマドリは宮崎県鳥、国内に5亜種位いるヤマドリのうち、唯一狩猟してはいけない。

希少種で、動物園にいるのはこの種。

 

コシジロヤマドリには結局会えなかったが、夕方前まで山を満喫した。

山についてはまた別の記事にする。

 

「道の駅山之口」で仮眠をとった。