清水さんから教えてもらった本。
「喉が渇いた」というのは要求言語ではない。
そう言ったらあとは推察してくれるのが当然だ、と思うことがコミュニケーションの障害となっている。
自分がどうして欲しいのかを最後までしっかりと具体的に相手に伝える。予断の余地を残さずに伝える、それが大事。
「喉が渇いた」からなんなの?どうして欲しいのか言わないとわからない。それを言いたかっただけかもしれないし、水が欲しいという意味かもしれないし、よく汗が出た、かもしれないし・・・要は解釈の余地を一切残さないこと。
そんな類いのことがわかりやすく具体的にいくつもの例を引きながら書いてある。
我々のコミュニケーションがいかにあいまいで、相手の推察だよりで、本心を言わずに誤解を生じるような会話に終始しているか、が良ーくわかる。
「観察」「感情」「願望」「要求」これらが順序良く整理されてコミュニケーションが完成していく。ああ、目からうろこの本。
40年前に読むことができたら、ぼくはもっと楽に生きていけた。少なくともこんな敵をいっぱい作らずに済んだ。