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自己啓発セミナーなど、それはバカが行くところだ。オーラを見たり、波動の測定をしたり、思考の仕方を変えたり、人間革命のためにカルトに入会したり、それらは反アセンションだ。波動の測定やら思考が革命をもたらすことなどはない。
（続く）
《オリオン・ミッション…Z世代のスピリチュアルNO396》
それは偏差値教育と学歴偏重主義の悪しき側面だ。選ばれた知的エリートという自惚れが、お呪いやお祈りと大差ないスピリチュアルに我慢がならないようなのだ。そんな人達は難解で前衛的な哲学を祭り上げる。それは誰も理解できないような奇妙な反転の哲学だ。
そのようにして好んで高い壁を築き上げ、深い堀をつくって、選ばれた人々だけが入ることができる檻で極少数の賛同者を囲い込むのだ。彼ら自称知的エリートたちは《籠の中の鳥》であり、運命の車輪を回し続ける籠の中のネズミであり、相も変わらず《選民》という、どうしようもないプレアデス精神の核を反映し続ける。
それは救いがたい猿の性癖だ。アセンションは人類に訪れているのだが、あなたはそれを一人ひとりの体験として受け止めることになる。すべての人に適用できる一般的なアセンションの教義などはない。一人ひとりが自らの体験と言語で理解することになる。
そのようにしてアセンションは、結局人類にではなく一人ひとりに訪れることになる。そのとき人類も地球も太陽系も宇宙の全てがあなたの中に在ることに気づく。あの世とこの世の反転したことにあなたはそのとき気がつく。人類の中の一人から、一人の中の人類へと入れ替わるのだ。
書店のスピリチュアルコーナーは、まさしく笑スピ本の珍列棚となってしまった。いつか元に戻るかと思ったが、もう20年近くこの惨状が続いている。ブログもSNSもスピリチュアルのマンガ化、ゲーム化は止まらない。
これはおそらくZ世代の台頭と関係があるのだろう。今ではスピリチュアルとは、お笑いスピリチュアル以外にはない。それは霊を蝕む梅毒なのだが、どんどん拡散され感染者が爆発的に増加している。Z世代には秘境知識も神秘現象も通じない。その言葉はただ彼らを面白がらせるだけなのだ。
秘境知識のどんなに優れた弟子であっても、内部宇宙を理解したものは結局いなかったのだ。そんなことだから今この時代にあってはなおさらだ。内部宇宙が表に顕れる現象こそが反転なのだ。こうしたことを理解するには体験が必要だ。ところが反転の布教者はそれを冷笑し黙殺する。
この現実をはるかに超えた現実を理解するには体験なくして理解はあり得ない。知覚なくして自らの足で歩むことはできない。思考革命の指導者が何をどのように説明し、主張し布教しようとも、理屈と説法だけで物の内部に向けられる知覚のあり方や、肉体の内部に封印された宇宙を人に理解させることはできない。
そんな理論では今度は私のほうが笑ってしまう。それほど遠くない未来に、量子力学の研究者は宇宙が我々の内部に折りたたまれていることを発見しているかもしれない。それは反転が科学の俎上に載ったときだ。
その理論は誰も理解できないような常軌を逸した、奇妙で奇怪なものになっており、彼らは頭のネジが切れてしまった雲上人みたいに扱われるだろう。つまり世間の信頼を失うのだ。
（続く）
マサト