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しかし私も心の何処かで、それをありえない都市伝説として捉えていたのかもしれなかった。私自身の身に起きた現実に当てはめ、クンダリニー症候群に伴う現象として応用し解釈するということができなかった。
(続く)
《オリオン・ミッション…チャクラと蛇NO305》
身体に強い熱を感じるのはクンダリニー症候群によくみられる代表的な症状の一つなのだが、そんな程度のことなら誰でも経験があるだろう。人によってはごく普通に日常感じていたりするかもしれない。
私もそうだった。だから異常とか不調などと思ったことはなかった。それは身体全体のときもあるがそれよりも部分であることが多かった。手の先とか足の先とか脛とか脹脛とか身体の中心部とか腰のあたりだった。そこはチャクラが位置しているところだった。
しかしそれが車を運転している時によく起きていることに気づくには数年かかった。そして車載オーディオは頻繁に故障し、私は日夜強烈な静電気に苦しみ、家に帰り着くとラップ音や、謎の発光現象や、深夜に家の周りを歩き回る謎の存在や、金縛りや自然発生的な幽体離脱に悩まされた。
クンダリニー症候群というのは、こうした幾つもの症状がセットになった時に初めて自覚できるようになる。一つや二つでは思い過ごしで片付けてしまうのだ。おそらく大多数の人々が、このクンダリニー覚醒をそんなふうに思い過ごしや勘違いや、単なる生理現象として脇に追いやってしまっているだろう。
それはあなたの脊椎の底辺に眠る蛇の目覚めだ。あなたが日々感じている強烈なストレスこそが、あなたを覚醒に導く。覚醒とはクンダリニーの目覚めのことだ。あなたが背負っている十字架の重みが、あなたの脊椎を押しつぶそうとする時、ようやくそれは長い眠りから起き上がろうとする。
あなたのまわりで始まる超常現象や神秘現象は全てこの蛇の力によって発生する。あなたの宇宙の力はこの蛇に封印されているのだ。だからそれは凄まじく猛烈なパワーを持っている。水を石油に変えたり、鉛を金に変えたり…そんなことが楽々とできるはずなのだが。
残念ながらそこまでの目覚めはない。あなたの身体はプレアデスの次元に存在しており、目覚めつつある蛇とのコミュニケ―ションは思うようにはいかない。いいところ手に金粉が発生したり、壊れた時計が動き出したりするだけなのだ。
あるいは次から次へと電気製品を故障させたり、電気を止めたり、そんな形で現れる。マックを止めたのは、ヘリコプター事件から10年近く後になってからのことだったが、そのとき私のストレスは極大に達していたのだ。しかし私にそのような自覚はまったくなかった。
ピークはとっくの昔に終わっていた。そうだとばかり思い込んでいたのだ。クンダリニー症候群はその渦中にいる人々にとって、それを自覚することができない。恐怖体験以外の何物でもないのだ。あなたはぐるりを暗黒に取り巻かれ、夜も昼もなく床下や天井から聞こえてくる声や音に苛まされる。
壁に刻まれる光の文字や記号を見て、発狂することを身近に感じるだろう。あるいは自殺が一歩手前かもしれない。そうでなければ人を殺すだろう。事件を起こしてしまえば、そこから先の体験は刑務所の檻の中だ。
(続く)
マサト