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私はヒカリを体験するということに対してバカげていると思った。仮にそのようなことがあったとしたら、そのワークは妄想だろう。どこかで私はそれを否定的に受け止める。だからバシャールは味わえ、というしかなかったのだ。
(続く)
《オリオン・ミッション…すべての並行世界をつなぐ領域NO291》
私「当然ですね」
「ヒカリを体験する……」
「恐れ多いことです」
「そんな大それたことを」
バ「いつでもそれを体験し」
「味わえるのです」
「しかし今のあなたには」
「その余裕がないようです」
「日を改めてもう一度ここに来るか」
「あるいは」
「今あなたがいる場所が」
「そうだと気がつけるかです」
私「今…ですか」
「ここがですか?」
「ここがヒカリだと…」
「さっぱりわかりませんね」
バ「あなたのいるところ」
「そしてあなたが見ている」
「あなたの目に映る全ての人」
「全ての事物」
「感じている全ての人」
「そのような人や物がいる場所です」
「そこは何もない」
「そして無いことが在る」
「というポイントです」
私「もしかしたらそれは…」
「ナルポイントのことでしょうか?」
バ「そこで探しなさい、ヒカリを」
「始まり以前にあった存在です」
「何もないという存在を」
「感じ取ることが」
「できるかもしれません」
私「やってみます」
バ「あなたはすでにそれを」
「何度か見ているのです」
すると私の目の前の地平線に、今にも沈もうとする真っ赤に染まった大きな太陽のヴィジョンが送られてきた。それは原初の存在であるセントラルサンの、さらにその内部の中央に輝いている謎の太陽だった。
バ「あなたの国の国旗に」
「表現されているのは」
「単なるお日様ではないのですよ」
「誰もそれについて知りませんね」
「もっとより根源的な」
「ヒカリを描いているのです」
バシャールはもっと多くのことを語っていたが、私には受け取れなかった。彼の言うところでは国旗に描かれた赤い丸だけではなく、神社に飾られている円い鏡も同じもの、超光子ヒカリを描いているというのだ。
エジプトのラーやハトホルが頭上に頂いている太陽円盤も同じものだという。それは単なるお日様ではない、もっと根源的で超越的な太陽であり、ヒカリは霊的視覚を持った者たちには太陽として見えてしまうものらしい。
このときのワークから10年近くが経っている。ナルポイントもセントラルサンも私なりに今ではある程度、わかるようにはなったつもりなのだが。しかし最大の問題はシェアできる相手がいないことだ。他のヘミシンカーや、霊能者がどのように見ているのか聞いたことがない。
宇宙で唯一の現実、超光子ヒカリの秘密はナルポイントにあるようだ。そこは永遠の闇であり、宇宙の端から端、始まりから終わりまでの、ありとあらゆる領域、すべての時間と空間、すべての並行世界をつないでいる。それがナルポイントなのだ。
(続く)
マサト