変性意識オタク…オリオン・ミッションNO278 | ヘミシンクピンポンパン

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それは聞こえないように、聞き取れないようにされているのだ。バイノーラルビートがどのようなものなのか、あの頃それを知っている人はいなかった。今ならネットで、ユーチューブで、純生のそのビートを簡単に聞くことができるが、その当時はメガブレインなしには聴けなかった。

(続く)

 

《オリオン・ミッション…変性意識オタクNO278》

ヘミシンクCDはどれもこれも如何にも瞑想という感じの、人を奥深い未知の世界に誘い込むような重厚で深遠なサウンドを持っている。これはロバート・モンロー氏によって味も素っ気もないバイノーラルビートの生音を、巧みに包み込むように創作されたものだ。

 

左右脳の脳波を同調させるこのビート音は、ほんの微かに聞こえているだけでも効果を発揮することが知られている。むしろ音量を最小限に絞る必要があるのだ。私がブレインマシンで失敗したのは大音量で聞いてしまったからだ。

 

ヘミシンクCDはそのビート音がストレートに聞こえることがないように、雰囲気を高めるサウンドでアレンジされ、聞き手を遥かな高みに誘導すべく、効果的で魅惑的なナレーションとアファメーションによってドラマチックに演出される。

 

そのようにして人を変性意識に導くのだ。バイノーラルビートのサウンドは、まるでマシンガンの連射のようなすさまじい音で、文字通りそれはビートだ。それは瞑想という言葉からイメージされるものとは対極にある激烈な騒音なのだ。

 

メガブレインはそのとんでもない、まるで戦場の最前線に立たされているような連打音の扱い方についての説明が紙一枚だけという素っ気ないものだった。そのような簡素なマニュアルはせっかくのマシンの性能をぶち壊してしまった。

 

これをモノにできたのは、ごく少数の変性意識オタクだけだと思う。今もこのマシンは装いを新たにして、八幡書店から販売されているようだが、ソフトに関してはチャッカリとヘミシンクテキストに厚かましくも乗っかっている。

 

ヘミシンクなしにはブレインマシンは動かず、使い道もない、ゴミ箱にもならない、役立たずのただの箱だ。若い頃のユーミンがこれに一時ハマったようだが、おそらく音楽仲間たちが試行錯誤の末に正しい使用方法を見つけたのではないかと思う。

 

それが仲間内で伝授され、ミュージシャンとかアーティストと呼ばれるような、その筋の人々だけが、なかば特権階級のようにブレインマシンを利用できたのだ。何も知らない私は音量を全開にしてこのマシンを聴いてしまった。刺激は強いほうがイイと考えたのだが、誰しもそうするのではないだろうか。

 

まさかその逆だったとは思いもしなかった。ロバート・モンロー氏のヘミシンクは聞こえるか、聞こえないかギリギリのところまで音を絞るようにと、事前に十分なガイダンスがある。

ヘミシンクはまずそこからスタートするのだ。

(続く)

マサト