File30:Target 菅 直人 | ソクラテス純情派<格言にrealityを>

ソクラテス純情派<格言にrealityを>

ー現代の著名人やニュースな人々に「善く生きる」という観点から、由緒正しい様々な格言等を引用し、独断的なコメントで自己満足を図る

ソクラテス純情派<格言にrealityを> プロフィール: 1946年、山口県生まれ。第94代内閣総理大臣。 少年時代、高杉晋作に憧れる。東京工業大学時代、学生運動にのめりこんだ。 卒業後、弁理士を目指し独立。その後市川房江の選挙事務所代表となり、社会民主連合に参加。1980年、衆院選で初当選。1996年、橋本内閣で厚生大臣として初入閣、薬害エイズ事件の処理にあたる。その年旧民主党を結成、鳩山と共に党代表となる。



Message-「お前の口をついて出る言葉がお前を生かすのだ。お前の口をついて出る言葉がお前を殺すのだ」  by ボブ・マーリー(1945~1981)
ソクラテス純情派<格言にrealityを>

 「長い間重荷を負わせ続けてきた。厚生省を代表して心からお詫びする」平成8年、薬害エイズ訴訟 の原告団に対するこの言葉で、菅は一躍脚光を浴びた。官僚をねじ伏せ、原告団に対するこの率直な謝罪は、多くの国民に次代のリーダーとして期待を抱かせた。だがその後の言動を見ると、権力志向に溺れるペテン師ではないかと思えてくる。


「ふざけてますよね。未納三兄弟っていうんですよ」ー(その後自身の国民年金未納が発覚)

「2世議員の存在は絶対に良くない」-(優秀な人材を探したら偶然息子だった、と出馬を容認)

「誰の許可で(諫早湾干拓)をやっているんだ」-(大臣時代、自ら了承していた)

「民主党が政権とれば、株価3倍」-(・・・・・・・)

そして昨年のマニフェストに関しては、今更いうまでもない。


学生時代、ラジオで不意にボブ・マーリー の「バッファローソルジャー 」が流れてきた。初めて聞くレゲエのリズムは単調だが、妙に心に残った。

 レゲエの神様と言われる彼は、ラスタファリ主義者 であり、その基本はアフリカ回帰運動であった。やさしく激しく、愛と平和、自由を歌い続ける姿は、ジャマイカのジョン・レノンのようだ。ジョンも「いつかレゲエが世界を席捲するだろう」と述べている。

「囚人のように一生を過ごすより、自由のために戦って死ぬほうがよっぽどましさ」

自分の言葉に忠実に生き、圧倒的な支持を受けた彼も、36歳の若さで悪性腫瘍のため、その生を閉じた。


ソクラテス純情派<格言にrealityを>  先日国会で、元薬害エイズ訴訟原告、現みんなの党議員川田龍平氏が、「菅さんは変わってしまった」と述べたが、それは違うのではないか。マスコミを集めたお遍路参りにしても、彼の行動原理は常に人気取りである。その場しのぎのパフォーマンスに長けているだけではないだろうか。

 言葉は人を生かし、人を殺し、歴史を変える。だがその言葉には正義の魂がこもっていなければならない。菅民主党の理念なき饒舌政治では、日本は救えない。

 

 あと1時間ほどで平成22年も暮れようとしている。20年後の歴史家が、「まだあの頃日本は自由で、裕福で、本当に幸福だった」と記さないよう、祈りたい。

では皆様、良いお年を。