新時代において、形成外科専門医の価値とは(ルールは変わった、のはなし) | 美容外科/形成外科 塩崎医師のブログ

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元都内大学病院 形成外科 医局長。現在は都内で美容外科医として勤務中。二重瞼と鼻、豊胸が専門。
全て「自然かつ華やか」を信条としています。
美容手術、医療問題、医師のキャリアについて。
診察のご用命は新宿アマシオクリニックで予約をお願いします。

こんにちは。

 

アマシオクリニック院長/アマソラクリニック形成外科 専門医 塩崎です。

 

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皆さまこんにちは。 アマシオクリニック院長 アマソラグループ形成外科専門医の塩崎です。

 

 

(若かりしの写真。白衣を着ていたり、私服だったり、ふざけていたり真剣だったり。全て大切な経験です。よく見ると知っている顔が何人か、、)。

 

鼻中隔延長の話という、カロリー高めの記事が続いたので今回は「頭の中もの(?)」。

 

先日JSAS(美容外科学会)が開催されました。ちょっと思うところあって今回は不参加だったのですが、

聞いた話じゃ現場の熱量はすごかったみたい。

形成外科専門医もいれば、非専門医の凄腕もいるし、もちろん「何も持たざる若先生」もいます。

いずれにせよ、ものすごい数の医師が学会に参加しており、足の踏み場もないほどだったとか。

 

内容もはっきり言ってしょうもないものから、「おお、、」というものもあり、まあこれが学会ってもんなんですけど、

今回注目したいのはその「熱量」なんですよ。

 

「熱量」。

 

残念ながら、我々形成外科の学会「形成外科学会総会」の熱量は、、尻すぼみ感があります。

内容も革新的なものもあれど、同じようなメンバーが同じような話をしているな、、という印象は拭えない。

 

美容外科学会は、なるほどつまらん発表もあるし、ブランド物の鞄をキラキラさせながら歩く女医さん、有名な先生と

写真を撮るのが目的の医師、ただの「勉強に来てます」「僕は発表をしています」アピールの先生もいます。

あまりにも内容のないセッションもある。

 

が、そんなものであっても「熱量」の一部。

 

欲深い人間やら、外部の人間がいたって、発表がくだらなくても良い。

学会の価値そのものが低くなっても正直知ったことではないのです。

 

確かなのは、「美容外科」そのものの勢いが、無視できない規模で強い、ってことです。

 

2023年には500人を超える医師が美容外科に入職しているとか。

そのうち100人は「研修医終了後にそのまま美容外科に入職」のいわゆる「直美(チョクビ)」組。

 

この際「美容外科が多くなるなんてけしからん、インフラとしての保険医療が、、」「直美はいかん」みたいな話は置いておきましょう。

 

確かにゲームのルールは変わったのです。

 

具体的には?

 

①美容外科は、「普通の」医学生が卒業後に目指すメジャーな選択肢の一つとなった。

②美容外科の規模感は、レベルの高低こそあれ全国規模の巨大な診療科と言える。

③「形成外科は美容外科を包括する」という考え方そのものが間違い。

 

①②は解説不要でしょう。物議を醸しそうなのは③。

 

なるほど美容外科は確かに形成外科の1ジャンル、これは間違いない。

だけど規模感は?もはや形成外科を経ていない美容外科医の方が多いでしょう。

残念ながら形成外科は、診療科全体でもかな〜りマイナー科なんです。形成外科自体がない病院なんていくらでもあります。

各大学毎年形成外科に入る医師は大体数人程度でしょう。

 

「美容外科は形成外科の一部なんだ、だから形成外科の方が偉いんだ」「形成外科を修めてこそ初めて美容外科を語る資格があるんだ」

「美容外科に行くのは形成外科の中の邪道だ、負け組だ」

こういった考え方の先生って結構多いと思うんですよ。僕も結構「形成外科原理主義者」ですし。

 

でも実際にはすでに違う。経営の原則である「ヒト モノ カネ」全てにおいて「美容外科」の市場の方が勝負にならないほど大きい。

そして若手医師の意識も変わってしまった。美容外科医を目指して医学部を目指す若者だっているし、僕のSNSのDMにはしょっちゅう、「美容外科になりたいんですけど、、」という医学生やら若医師から相談が来ます。医学部の中の、潜在的な美容外科志望の学生数はめちゃくちゃ多いと思います。

 

もう1回言ってしまうと、「ゲームのルールは変わった」のです。

 

まあ正直これはしょうがないことで、昔イロモノだったものがメジャーになったり、メジャーだったものが落ちぶれる、、なんてよくある話。投資先を間違えたからと言って馬鹿にするのは、お馬鹿な話です。

 

ここから本題。

では、これからの若手医師はどうするべきか?自分が今医学部6年だったらどうするか。

 

答えは簡単で、やはり「形成外科」を修めて、少なくとも専門医を取得すべき。そしてできたら大学病院に籍を置くべき。

 

1.直接美容外科と関連がない手技も多いが、オーバーラップする技術が多いから。

2.形成外科ならではの考え方(解剖学、創傷治癒、基本手技)を学んでおかないと、結局美容外科の手技を根本から理解できないから。

3.上記と同じ理由で、トラブル時の対応や新技術の習得に有利だから。

4.大学で学生に教鞭を取ったり、講義を行ったり指導したり留学したり。単純に素晴らしい経験だったから。

 

👩‍⚕️「形成外科専門医じゃなくても大成功した美容外科医はいませんか?」という意見もわかりますが、

これは典型的な生存者バイアスで、

「大学を中退しても成功した会社経営者がいる」から、「大学に行くのを勧めない」とはなりませんよね。

非専門医で成功してる方々は、もちろん単純に素晴らしいんですよ。でも基本技術は学ばないとね。

 

また、「専門医」「大学の役職」「論文の数」は技術の担保でもありますが、「医師同士の名刺」という側面もあります。

「ああ、この人は真面目にやっていた先生なんだな。。」ってこと。

 

↑この目線って、患者さんたちからはどうでもいいことかも知れないけど、医者同士、あるいは雇い主やら学会からしたらとっても重要。

だって医者を評価する時の客観的な指標って他にないから。

 

「直美」のメリットははっきり言うと、「お金」。後は美容と一見関係がないことをしなくても良いという「コスパ」。

別に否定はしないです。今後もさらに増えてくでしょうし。現在のデータが物語っています。

 

ただ、形成外科をきちんと学んだ先生たちが、「今後は直美が正しいと思う」なんて言ったら寂しすぎるよね。

だって、いろんなことを学んだはずじゃない。

 

自分がちゃんと学んだこと、経験したことに自信があれば、、「直美でいい」なんて発想自体普通は出ないと思うけどね。

 

今後の自分達の役割というか、時代として、、

「きちんと手技を学んだ先生(専門医、非専門医問わず)が、営利抜きで新人ドクターをきちんと教育できるシステム」は絶対必要。

 

日本の美容外科、アジアに発信できるくらい本来はすごい強いんですよ。頑張るぞ💪

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まとめ!!

 

●美容外科という進路は、医学生、若い医師にとってすっかりメジャーなものとなった。

●形成外科医も、自分達が上位の存在と思っていると失敗します。きちんと敬意を払いましょう、お互いに。

●それでも、「絶対」形成外科を習得するべき。

 

 

 

 

 

 


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