こんにちは。美容外科医、形成外科専門医 塩崎です。
「向いてる!」じゃなくて、「向かない!」を書くところがちょっと陰湿なこのシリーズ(笑)
前回はこちら。
参考記事はこの辺。
(数年前、訪れた黒部ダム。60年前、山を開拓して、こんな施設を建てちゃう先人たち。
完成した時は叫びたかっただろうね。)
今回は患者さん編、その1。
👩「そんなこと言っちゃうと、患者さん減っちゃうじゃん。。業界全体の利益を考えないと、、」
実はそうゆうことを言われる先生もいます。
でも、「オペしなきゃよかった」と思われる方がよっぽどお互いに不幸です。
具体的には、
①とにかく、迷っている方
②物凄く完璧主義の方
③物凄く心配性の方
④勢いで決めてしまう方
⑤周りに影響されやすい方
⑥予算ありきで施術を決める方
です。
④以降 は次回のブログで。
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①迷っている方。
大前提です。迷いながら受けるものではありません!!
まあ、迷い方も色々ありますよね。
どの病院がいいのか?どのオペを受けるべきなのか?どの先生がいいのか??
料金は適切なのか?どのデザインが良いのか?
はい。カウンセリングに行って、少しでも迷うなら、
「一旦持ち帰ります」で良いのです。
👩「そんなこと言っても、決められるわけないじゃない。。。」
正直に、「迷っちゃって決められません」といえば良いです。
それでも強引にオペを勧められるなら、ろくな病院じゃないです!!マジで。
迷いがある状態でオペを受けると、「やらなきゃよかったかな」みたいな気持ちになるし。
良い先生なら、例えば二重のデザインなら、
👨⚕️「君の希望ならこれが一番だと思う、デザイン的にはこれが一番自然。
派手さを求めるならこっちだけど、少し違和感あるかな」みたいに話してくれますよ。
そうそう、二重瞼とか豊胸とか、容易にシミュレーションができる施術なら、初回のカウンセリングで実際のイメージを見せてもらうのが良いです。
クリニックによっては、ご自身の顔をコンピュータに取り込んで見せてくれるところもありますよね。
僕はシミュレーション時のイメージを測定してカルテに記載しておいてます。
※ちなみに、「カウンセリング当日オペ」は、「患者さんが一度持ち帰って考える」ができないのが、結構大きいリスクです。もちろん、都合はわかるし、決意の固い人ならいいんですけど。
※さらに言うと、この「一旦持ち帰ります」は、無茶な仕事を上司に振られたとき、
高い買い物をしそうな時、嫌いな人に食事に誘われた時など、便利に使える言葉です。
覚えておきましょう。
②もの凄く完璧主義の方
👩「先生!!二重切開失敗されちゃった。左右で二重幅が0.1mm違うの!!」
ハイ。これはちょっと難しい問題で、
「左右を鏡のように完全に揃える」「芸能人の目鼻と全く同じ形にする」と言うのは不可能。
(まあ、できるだけ寄せるようにするのが腕のみせどころだし、医者もそこにこだわるんですけどね)
例えば、もともと顔の左右差が強い方なら、目の形をmm数測って左右ピッタリにするというより、
「mm数は違えど、トータルで雰囲気を揃える」方が良いこともあります。
鼻だけ芸能人のような鼻にしても、バランスがおかしなことになることはありますし。
mm数関連でいえば、
「目の間の距離を◯mmにしてください!!二重幅を◯mmにしてください!!」
と言う希望を言ってくださる方も多いですが、あくまで参考にしかなりません。
測定の仕方も、測定するデバイスも、医師が行うものと患者さんが自宅で測定するものは
違います。(そもそも人間の顔は立体構造なので、平面的に正確な測定はできません)
ただ、繰り返しになるんですけど、
「幅広二重なら、どのくらいならこの患者さんの顔で違和感がないのか」
「この細い方、何ccのシリコンバッグを入れれば『違和感のない巨乳』になるか」
みたいなのは、非常に医師のセンスが問われます。綿密な打ち合わせが必要。
場合によっては患者さんの希望を断るのも、医師の役目とは思います。
そうそう、芸能人の顔に寄せたいなんていうのは、よくある希望。なるたけ希望は聞きますけど、完全に理想通りにはならないこともあります。
③物凄く心配性な方。
👩「先生!!twitterのこの子の写真見て。術後1週間で腫れがほとんどひいているのに、
同じオペした私は2週間経ってもまだ腫れてるよ!!大丈夫かな!?」
👨⚕️「オペした先生に、ダウンタイムはどのくらいって言われたの?」
👩「1ヶ月!!」 👨⚕️「ズコー。」
ハイ、他の方と比べても、何にもなりません。腫れ具合の違いや、一時的な左右差は
珍しいことではないです。
昨今、twitterで自分のダウンタイム写真をあげている患者さんいっぱいいます。
面白いから私も時々見てます(笑)
なんだけど、それを見てかえって不安になっちゃう人たくさんいます。
参考程度にしてください。
風邪ひいた時に、ほっといても平気な人、動けなくなっちゃう人、薬効きにくい人、
色々いますでしょ? こと手術のダウンタイムなんて個人差あるに決まってます。
ただし、いい加減なカウンセリングのクリニックだと、はっきりダウンタイムのこと
言わないとこがあるみたいなんですよ。ちゃんとドクターが、
👨⚕️「術後2、3日が一番腫れて、それから緩やかに腫れが引いていきます。
1ヶ月もすれば9割は完成なんだけど、完全に腫れがプラトーになるのは3ヶ月かな。
傷は術後半年くらいまでは目立つこともあるよ」
みたいに、丁寧に教えてくれればいいんですけどね。
ただし、心配性族は、それを聞いても心配なもんです。よくわかりますけど、
精神衛生上よくないです。
DT中、毎日鏡見てため息つくのはやめましょう。
いつの間にか傷なんて綺麗に治ってるもんです。(適切に縫えばね 🐼)
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というわけで、本日あげた①、②、③の項目は、
「適切な医師に、疑問がなくなるまで質問すれば、解決すること」なんですね。
患者さんの不安を取り除くのも、私たちの仕事よね。
👩「なんでオネエ口調なの。。。」
皆さまが、良い先生に出会えますように。次回に続きます。
クリニックでお待ちしております。
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