F1 オランダGPが終了しました。
終わってみればフェルスタッペンが9連勝、レッドブルが13連勝という結果でしたが、2位に久しぶりのアロンソが入り、3位にはガスリーが入りました。
そんな中、一時は4位まで順位を上げ、ポイントを狙えそうな走りをしていたのが、我らが角田選手です。
が、意味不明なステイアウト戦略でレースを台無しにしてしまいました。
チームはギャンブルに失敗したと言っているのですが、果たして何を期待してのギャンブルだったのでしょうか?
ステイアウトするメリットは、大きく分けて以下の2つが考えられます。
1. 周囲がタイヤ交換に入る中、ステイアウトした事で順位を上げられる。
タイヤ交換後の周囲のマシンとのタイム差が大きくない事が前提。
2. 自分以外にタイヤ交換の必要があり、ステイアウトする事で他車のピット作業のロスタイムで順位を上げられる。
1.については、各車がタイヤ交換に入り始めたステイアウトを決断したであろう頃から角田は順位を落とし始めており、これが成立しない事は明らかでした。
さっさと入れろ!と思ってレースを見ていましたから。
2.についても、周囲は交換すべき時に交換しており、最もタイヤ交換の必要性が高いのは角田選手という状況でしたから、これも成立しません。
雨を待ってる説もありましたが、雨が降れば全車がタイヤ交換に入る訳で、1台だけ他と違う事をしてメリットを享受するという考えから外れます。
というように、ステイアウトしても得られるものは何一つ思い付かない訳で、絶対に勝ちの無い、負けを酷くする事をしたという事になります。
これは単なる自殺行為で、ギャンブルとは言いません。
ステイアウトの結果、ズルズルのタイヤで接触してしまいペナネティを貰うなど、踏んだり蹴ったりです。
度重なるペナルティといい、FIAだけでなくチームの中にも差別主義者が居るんじゃないかと疑いたくなるお粗末さです。
チームの戦略が足を引っ張るのは今回が初めてじゃないですからね。
角田君は後悔はないと言ってますが、チームメイトがデ・フリースの時ならいざ知らず、みんな大好きリカルドの加入後はチームの戦略を批判すると正しい事を言っていても自分の立場が悪くなることが分かっているからのように思います。
モンツァではチームの戦略が介入しないレース展開となりますように。